アメリカ留学成功のカギは程よい鈍感さーーベルビューカレッジの留学経験者インタビュー

6897

View

スポンサーリンク

今回のインタビューはアメリカワシントン州のベルビューカレッジで9ヶ月間留学をした宮本洋輔さんです。留学中は積極的に課題活動に参加し、初めてフルマラソンに挑戦し、見事に完走した宮本さん。楽しいだけではない留学生活を乗り越えるためのマインドについてお伺いしました。

スポンサーリンク

インタビュー中、何度も「周りに恵まれてラッキーでした」とおっしゃっていた宮本さん。アメリカのワシントン州のベルビューカレッジでの留学生活で心掛けていたことや将来についてお話していただきました。

シアトルでフルマラソンに初挑戦

シアトルでマラソンに初挑戦

(走っている最中に仲良くなった現地の方と。右が宮本さん。)

ーー 留学中、これだけはやりきった!ということはありますか?

シアトルで開催された地域のマラソン大会に参加したことです。日本の大学でもソフトボール部に所属していて運動はしていたのですが、フルマラソンに挑戦するのは初めてでした。

ーー なぜフルマラソンに挑戦しようと決めたのですか?

とにかく太りたくなくて走り始めたのがきっかけです(笑)。初めの3ヶ月のESL(English as a second language:現地の大学に入る前に行く現地の英語学校)時代は授業が午後からだったので、午前中は筋トレをしたり3日ごとに走ったりしていました。

留学中に、なにか「これだけは達成した」というものが欲しくて、ちょうどシアトルのイベントを探していたら11月29日の自分の誕生日にマラソン大会を見つけたんです。もうこれは参加するしかないと思って申込みました。申し込んだのが8月で、大会までは約3ヶ月しか準備期間がなかったので、そこからは体調管理や食事にも気をつけるようになりました。

ーー 実際に参加してみてどうでしたか?

大会中、走りながら現地の人と話す機会があったり、沿道からの声援を受けることができてとても楽しかったです。地元のお祭りという感じだったので、給水所も近隣住民の人が準備してくれて。シアトル地域が一体となって盛り上がりを身をもって体験できて、本当によかったです。

無事に完走できたので、達成感を味わうことができました。

語学学校時代は友達づくりに苦労

シアトルベルビューカレッジでボルダリングの授業

(ロッククライミングの授業のクラスメイトと)

ーー 本当に積極的に様々なことに挑戦していらっしゃいますね!逆に、9ヶ月間の中で困難だったことはありますか?

最初の3ヶ月間のESLでは友達づくりに苦労しました。自分が思い描いていたような留学生活ができなくて、現地の人との交流も全然なかったので正直おもしろくなかったです。

ーー 転機はやはり2学期目で学部の授業を取り始めてからでしょうか?

そうですね。学部の単位を取るようになって、一気に友達も増えました。最初はロッククライミングの授業をとったのですが、そこで男の子が話しかけてくれて、その人の友達と仲良くなって…という形で友好関係が広がりました。やはり運動系の授業は友達が作りやすいので、ぜひ取ることをお勧めします。

程よく鈍感になることが留学成功のカギ

シアトルベルビューカレッジと友達とRattlesnake mountain

(学校の友達とRattlesnake Mountainにて)

ーー 留学生活を通して、何か自分の中で変化したことはありますか?

留学をしたから自分ががらりと変わったということはないです。どこにいても自分は自分だなと思いました。

でも、一人で色々なことをすることに抵抗がなくなったし、度胸もつきました。そして、“程よく鈍化になる”ことが大切だと思いました。

ーー 「程よく鈍感」とはどういうことでしょうか?

誰かに何かを言われても気にしない、少しの失敗を気にしない、なんとかなると思うことですね。なんとかならなかったら、その時は仕方ないなくらいで。(笑)細かいことにいちいちとらわれず、ポジティブでいる姿勢が大事だと思います。

アメリカの学生ってみんなそうなんです。どうしようどうしよう…と考えるようよりも、なんとかなる、失敗してもまあ大丈夫だろうって考えるんです。こっちの人は全くと言っていいほど他人の失敗を気にしないんですよね。恥ずかしい思いをしたと思っているのは案外自分だけだったりします。失敗をとやかくいう人がいれば、パンチの一発くらい食わしてやるという気持ちでいていいと思います。本当にやったらだめですけど。(笑)

スポンサーリンク

留学中の笑顔は友達を引き寄せる

シアトルベルビューで友達のダンスライブに言った時の写真

(友達のダンスショーに招待されて応援にいったときの1枚)

ーー これまでお話を伺っていて、本当に色々なことに積極的に挑戦されているなと思ったのですが、留学中なにか心掛けていたことはありますか?

誰かと勝負しているわけではないのですが、「攻めて攻めて攻めまくれ」をモットーにしていました。私は最初から「1年しかいない」と決めていたので、常にアグレッシブでいようという意識はありましたね。親からも高額な資金面のサポートがありましたし、常に自分の背後に時間もお金を無駄にできないという思いがありました。

あとは、笑顔でいることって大事だと思います。笑う門に福きたるじゃないですけど、やっぱり楽しそうにしている人の周りには楽しい人が集まるんですよね。私自身も常に笑顔でいるようには心掛けていました。だからこそ、クラスでも話しかけてもらえたり、自分から遊びに誘ったときも受け入れてもらえたのかなと思います。

ーー 留学を経て、今後将来についてはどのように考えていますか?

今回の留学生活は充実しているようにも見えますが、正直しんどい時期もありましたし、やり残したことやできなかったこともあります。「楽しかった」と言えるだけではなくて、今後どのように活かせるかが大事だと思っています。

近い将来は、まずは日本企業で働きたいと思っています。現地の友達にフリクションをあげたら、「おー!すげー!日本のマジックペンだ!」みたいな反応をしてくれて喜んでくれたのが印象的で。日本の面白いもの、海外の面白いものを拡散できる貿易や流通、商社に興味を持っています。遠い将来は、ボランティアをとして地域貢献がしたいです。国際機関などで活躍できるように専門性を身につけられたらと思っています。

失敗こそが留学の醍醐味

アメリカシアトルベルビューでお世話になったホストファミリー

(留学中にお世話になったホストファミリー。中央は友人でシェフのHalさん。)

ーー これから、留学に行く人に向けて留学前にやっておいた方がいいことやお勧めの勉強方法はありますか?

私はTOFLEのスコアが足りなくて、最初の3ヶ月はESLに通うことになってしまったので、留学に間に合うように語学の勉強を始めた方がいいです。私はアメリカに来てから英語で書かれた英語の文法書を使って勉強していたのですが、説明もわかりやすいので英語の参考書を使うのはお勧めです。

「留学に行けばなんとかなる」と思っている人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。まずは自分の興味のある本や映画を使って、勉強を始めることで抵抗も薄れると思います。

ーー それでは、最後にTHE RYUGAKUの読者にメッセージをお願いします!

留学を迷っている人は、ぜひ行ってください。そして、たくさんあたって砕けてください。私もいっぱい失敗しましたが、その分毎回何かを持ち帰ってきた気がします。海外にいくと日本人ではなくてアジア人として見られる感覚など、日本では味わえない体験ができます。

これから行く人は、まず周りを気にしないことが大事だと思います。友達が留学先で楽しそうにしているSNSを見て羨ましくなることもあるかもしれませんが、自分が納得できる留学ができれば、他人と比べる必要はありません。そして、留学先では自分を出していかないと周りはかまってくれないので、日本人特有の調和を重んじる感覚ばかりにとらわれるのではなく、どんどん自分を出してくことをお勧めします。

編集部コメント

留学という限られた時間だからこそ、失敗を恐れたり周りを気にせず何事にも積極的に挑戦する姿勢がとても印象的でした。何事にもチャレンジする攻めの姿勢と鈍感さという一見相反する気持ちを保つことが、留学生活を乗り切るカギなのかもしれません。

今回紹介したアメリカのベルビューカレッジの口コミ

ベルビュー・カレッジのロゴです
名称Bellevue College(ベルビュー・カレッジ)
国・都市アメリカ / ワシントン州 / ベルビュー
学校形態大学短大・コミカレ職業訓練校
住所3000 Landerholm Cir SE, Bellevue, WA 98007 アメリカ合衆国
電話番号+1 425-564-1000
公式サイトhttp://bellevuecollege.edu/
口コミサイトhttps://ablogg.jp/school/6244/

インタビュアー

安彦海咲(あびこみさき)/神田外語大学4年/アブログインターン生

スポンサーリンク

この記事に関するキーワード

  • インタビュー
  • 語学学習
  • 課外活動
  • フルマラソン
  • ベルビュー・カレッジ

この記事を書いた人

運営チーム
運営チーム

THE RYUGAKU [ザ・留学] 編集部です。留学コニュニティサイト『アブログ』も運営しています。

https://ablogg.jp/

留学希望者におすすめ各国の留学情報を徹底解説!