留学中にもし病気になったら?保険はどうする?イギリスの場合

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留学する場合の健康保険はいくつか選択肢があると思いますが、イギリスに長期留学(6か月以上)をする場合、現地のNHSのサービスを利用することも可能です。今回の記事では、現地のサービスを利用する選択と日本で保険に入る選択のメリット、デメリットを紹介します。

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NHSとは?

NHSは、「National Health Service」の略で、イギリスの国民保健のサービスです。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドそれぞれで内容が異なっているので、自分の留学先のウェブサイトを参照する必要があります。

NHSのメリット

NHSの1番のメリットは治療費が基本的に無料ということでしょう。国営のサービスなので、国費でまかなわれています。風邪などの軽い病気から、ケガ、出産などにかかる費用が一部を除いて無料で受けられます。処方箋については、地域によって異なるようなので、留学先のNHSのウェブサイト、または在英国日本国大使館のウェブサイトでチェックしてみるのをおすすめします。

NHSのデメリット

NHSのサービスを受けるには、まずGPに登録する必要があります。GPとは「General Practitioner」の略で、かかりつけ医のような存在です。長期の留学生であれば、イギリスの住所から規定の圏内の病院で空きがあるところに行けば登録できます。

ただ、すでに患者がいっぱいで、これ以上受け入れができないという病院も多いので、登録までに手間がかかることがあります。大学によっては学期始めに留学生のGP登録を手伝ってくれることもあるので、そのようなチャンスがあれば登録しておくことをおすすめします。

もう1つのデメリットは、診察の際の待ち時間がかなり長いということです。緊急の場合を除き、数時間待たなくてはならないこともあります。また、他の医師をGPから紹介してもらわない限り、原則、登録しているGPのところでしか治療を受けることができません。引っ越しの場合は、新しいGPに登録しなおすことになります。

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日本で留学保険に入るメリット

日本の保険会社で加入する留学保険の場合、自分で行きたい病院を指定することもできるので、国営保険サービスを提供している病院だけでなく、私立の病院(日系クリニックなどを含む)も利用することができます。予約ができることが多いので、待ち時間がなくて済みます。NHSのサービスが利用できる国営の病院の場合、月曜から金曜の9時から18時頃までしか空いていないのが普通ですが、私立のクリニックは土日でも診察してもらえるところもあります。

また、イギリスに留学する場合、ヨーロッパの近隣国などに旅行に行くこともあるかもしれません。日本で留学保険に入っておけば、どの国でもカバーされているものが多いので、旅行に行くたびに新しい保険に入る必要がなく便利です。また、病気、ケガだけでなく、盗難など幅広い内容がカバーされているのも安心です。保険の適用内容、適用国については各保険会社に確認してください。

日本で留学保険に入るデメリット

日本で保険に入る場合、やはり費用は比較的高額です。保険会社によっては、疾病費用を除いた保険に加入できるところもあるので、自分に合った保険にカスタマイズするのも選択肢の1つです。

また、海外で更新する場合、日本にいる誰か(家族など)に手伝ってもらう必要があります。それが難しい場合、自分で日本に一旦帰り、更新の手続きをしないといけません。

まとめ

イギリスでの医療サービスに関する保険の選択肢を紹介しました。日本の留学保険に加入している場合でも、GPに登録していれば現地のNHSサービスを受けることができるので、例えば、日本の保険に加入していても、保険でカバーされない緊急性のないもの(皮膚科治療など)にはNHSのサービスを利用し、病気などの際は日本の保険を使って私立のクリニックを利用するなど、自分なりの方法を見つけることができます。留学の前に、自分に合った保険を探してみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

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日本の高校を卒業後、中国上海に3年半本科留学、その後イギリスに大学院留学し、現在大学で心理言語学の研究をしています。

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