たったひとつのラーメンから垣間見えるブラジル経済の厳しい状況

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現在、ブラジルでは政治家の汚職事件が後を絶たず、物価の高騰が止まらない状況に陥っており、多くの人々が苦しい生活を強いられています。先日、筆者が近所のスーパーへ行ったとき、まさに現在の苦しいブラジルの状況を象徴するような出来事がありました。そんなブラジルの厳しい現状についての話です。

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2人の男の子が買っていったものは「1袋のラーメン」

小さい男の子2人

わが家の近くには日系の方が経営するスーパーがあります。

ここのおかみさんには日本語も通じるし、近くにある日本人向けのイベントなどでたまに顔を合わせたりしていて、ポルトガル語がまだ下手な私にはとてもありがたい存在で、よく利用しています。

ある日のこと、私はいつものように、朝食用のパンとハム、チーズなどを買いに行きました。商品を選んでカゴに入れ、精算の為にレジに行くと、7〜8才くらいのお兄ちゃんと思われる男の子と5〜6才くらいの男の子が2人で来て、インスタントラーメンの袋をひとつ差し出しました。

お兄ちゃんが手に握りしめた2レアル札で支払いをして、2人の男の子は去って行きました。

「2人で来てるのにインスタントラーメンひとつ?」と、私は不思議に思いましたが、すぐに、この子たちにはこれしかお金がなかったのだろうと思いました。

わが家にもこのお兄ちゃんと同じ年頃の男の子がいますので、他人事とは思えず、心が痛みました。

それと同時に、一体ブラジルはどうなってしまったのかと思いました。

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止まらない物価の高騰

ホームレスの女性

今、ブラジルは政治家の汚職事件が後を絶たず、物価の高騰も留まるところを知りません。1年位前まで5レアルだった冷凍のフライドポテトが10レアルに、サンドイッチ用の食パンが以前は4レアルくらいだったのに対して、今は7レアル以上はします。また、電気代も20%近い値上げがされました。

現在、家族で住んでいるアパルタメント(アパート)も、共益費が払えず退去を余儀なくされる方がたくさんおり、右を向いても左を向いても、お金がない、生活が苦しいという話ばかりで、この男の子2人のような子たちが溢れるほどいます。

学校の給食が唯一の食事という子供もたくさんいます。

真夏の太陽の下、乳飲み子を抱えてアイスキャンデーを売り歩く女性の姿を見たこともあります。

フェイラと呼ばれる朝市が終わったその場所で野菜屑を拾って持って帰る人もいます。

まとめ

いかがでしたか?ブラジルには本当に苦しい生活を強いられてる人がたくさんいます。一日も早くブラジル経済が健全になってくれることを願ってやみません。

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