ヨーロッパ単位互換制度「ECTS」って?スウェーデンの大学の単位&履修の仕組み

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Fredrik Bernelf

スウェーデンの大学の時間割や科目ごとの単位数は、日本の大学の単位の取り方と大きく異なります。今回は私の留学先であるウプサラ大学の履修を例に、スウェーデンの大学の単位の取り方や履修について紹介します。

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ECTSとは

「ECTS (European Credit Transfer System)」とは、欧州諸国の高等教育機関の交流を盛んにして、教育の質を上げることを目的に、1990年代に立ち上げたヨーロッパ単位互換制度です。スウェーデンの大学では主にこの単位制度が用いられ、私が留学するウプサラ大学では学生に1セメスターで30ECTSの取得を勧めています。

単位数は科目によって異なる

1週間あたりの授業数と期間の長さによってそれぞれの単位数は異なります。単位の基準は「1.5ECTS/週 × 5週間 = 7.5ECTS」であり、だいたい週に3日のペースで授業が行われます。

基準より軽い科目
同じ7.5ECTSでも、週に1〜2回ずつで、基準期間の倍である10週間かけて学ぶ科目もあります。

基準より重い科目
反対に、5週間でも週に4〜5回と基準の倍のペースで、15ECTS取得できる科目もあります。さらに、セメスターを通して1つの科目だけで30ECTS取得できる科目もあります。

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履修の組み方について

日本の大学は一学期中に複数の科目を並行して学びますが、基本的にスウェーデンの大学では、ある1期間は1つの科目の授業しかありません。1つの科目の試験が終わった後に、また新たな科目の授業が始まります。日本での学習よりも、1つのことに没頭できるメリットがあります。

ウプサラ大学では履修の参考に「ECTS ÷ (週 x 1.5) x 100 = %」の計算式で各科目の授業の重さを表しています。先に述べた5週間の7.5ECTS(100%)の授業を4つ取ることが基準となります。

例えば、ある学生は1セメスターを通じて30ECTS(100%)の科目1つだけを履修し、また別の学生は、7.5ECTS(50%)の科目4つを2つずつ同時に履修するといった形になります。

語学科目やオンライン科目は期間が長く、授業数が少ないので、他の授業と並行して取ることもできます。

私の秋学期の場合

  • 8月下旬〜10月上旬: 発達心理学(75%)
  • 8月下旬〜翌年1月上旬: オンラインの認知心理学(25%)
  • 9月上旬〜翌年1月中旬: スウェーデン語(25%)
  • 10月中旬〜翌年1月上旬: ジェンダー学(75%)

最後に

このように、スウェーデンの履修を決めるのは、日本人にとっては難しく見えます。しかし、しっかりと単位の仕組みを理解し、自分に合った履修を組むことができれば、興味のある科目をより深く学べることができます。

ウプサラ大学のロゴです
名称Uppsala universitet(ウプサラ大学)
国・都市スウェーデン / ウプサラ
学校形態大学大学院
住所S:t Olofsgatan 10B, 753 12 Uppsala, スウェーデン
電話番号+46 18 471 00 00
公式サイトhttp://www.uu.se/
口コミサイトhttps://ablogg.jp/school/11738/

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この記事に関するキーワード

  • まとめ
  • ウプサラ大学
  • ECTS
  • 履修
  • ヨーロッパ単位互換制度

この記事を書いた人

Ai
Ai

東京で暮らす大学生。8月からスウェーデンに留学予定。世界中を旅するのが目標!

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