ディクテーション4つの効果とやり方・教材選びのコツ【中級者向け英語学習】

5738

View

スポンサーリンク

ディクテーションの4つの効果、スピーキング、リスニング、ライティングの技能にも期待ができるのかといった疑問にお答えします。また、ディクテーションのやり方からメリット・デメリット、教材の選び方まで紹介!

スポンサーリンク

  1. ペンギンちゃん

    ・リスニングや発音の練習方法がわからない

    ・ネイティブのスピードだと、何を言ってるのかわからない

    ・ディクテーションはライティングだけでなく、スピーキングの伸びる?

と、英語学習について悩んでいませんか?
本記事では、伸び悩んでいる人におすすめしたい学習法の「ディクテーション」についてまとめています。

本記事でわかること

  • ディクテーションのやり方
  • 効果・メリット・デメリット
  • 教材の選び方・おすすめの教材

ディクテーションとは

ディクテーションとは、英語を聞いて、一字一句書き取りをしていくリスニングの演習方法です。
英語を聞き流すだけでなく、聞いたことを書き取っていくので、正確に英単語を拾える、正しい発音に耳が慣れるなどの効果を期待できます。

ディクテーションは、シャドーイングやリピーティングなどのスピーキング訓練に加えて、通訳者の通訳訓練法としても取り入れらています。

  1. 音声教材とスクリプトがあれば、気軽に練習に取り組めるよ!

    キリン先輩
  1. ペンギンちゃん

    どうやってやるの?

ディクテーションの詳しいやり方については後ほど紹介します。

まずはやる前に知ってほしい「ディクテーションが向いている人」や「効果・メリット・デメリット」を解説します。

ディクテーションはこんな人におすすめ!

ディクテーションは、リスニング訓練の中でも中級者から上級者向けです。

初心者の場合は英語すべてを書き留めていくのではなく、あらかじめ用意されたスクリプトに穴埋め問題形式で演習できる教材を使ってください。

ディクテーションは、下記のようなスキルを強化したい人に向いている演習方法です。

・英語テストでリスニングの点数を上げたい

TOEICや英検などの英語テストのリスニング問題で失点が目立つ方におすすめです。

・ネイティブの会話スピードについていけない

生きた英語に慣れていないとネイティブが話す英語を正確に聞き取ることができません。
ディクテーションでは、正しい発音の英語を聞き取る力を養います。

・字幕なしで洋画を見たい

字幕なしで洋画の内容を理解できるようになるになります。
洋画を字幕なしで見ることは、英語ネイティブとスムーズにコミュニケーションが取れるようになることへの第一歩です。

ディクテーションはどんな効果がある?

ディクテーションの具体的な効果4つを紹介します。

効果1:耳が英語の音に慣れる

ディクテーションは英語を一語一句聞き取っていくので、英語の発音、リズム、イントネーションに耳が慣れていきます。

カタカナ英語で単語を覚えている人はリスニング力が低い傾向にありますが、ディクレーションをすることで正しい発音で英語を把握できるようになります。

効果2:「コネクティビティ」を意識しながら聞き取れる

英語ネイティブは、英単語一つひとつをはっきり発音しているのではなく、前後の単語をつなげて発音しています。

それを「コネクティビティ」と言います。英語が聞き取れるようになることは、正しく発音できることにもつながります。

ディクテーションを繰り返してから、発音の練習にも取り組むと相乗効果があります。

効果3:正しい語順や言い回しを習得できる

英語を耳で聞き取る過程で、正しい語順が自然と頭に入ります。
“This is an apple.”というセンテンスの語順を意識しなくても、自然に言える人は多いと思います。

聞いたことを書き取ることで、文法を意識せずに自然に英文を組み立てられるようになります。

効果4:英単語の綴りを覚えられる

ディクテーションでは、聞いた英単語を書き留めていくので、英語のスペルを覚えるきっかけにもなります。

リスニングだけなく、ライティングのアウトプット強化にもつながります。
英単語の綴りは曖昧になりがちですが、書き留めていく過程でスペルチェックにも取り組んでみてください。

ディクテーションの具体的なやり方

ここではディクテーションの「やり方」と「コツ」を紹介します。

ステップ1:音声教材を用意する

YouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoなどの動画ストリーミングサービス、音声トークを楽しめるPodcastなどを利用して音声教材を準備してください。

お気に入りのジャンルの動画や音声を利用すると楽しく学習ができます。また、初心者向けに、ディクテーション用の教材が販売されています。

ステップ2:音声の全体像を聞く

最初から最後まで音声を通して聞きます。その際に、英単語を拾っていくというよりも、内容の全体像を掴むことを意識します。

長めの番組や映画などを扱う場合は、シーンやトークの切り替わりの箇所などを区切り、どのシーンを使ってディクテーションをしたいのか選ぶようにしてください。

  1. 5~10分ほどを一区切りにすると練習しやすくなるよ

    キリン先輩

ステップ3:音声を聞きながら、英語を書き取る

全体像を聞いた後は、数分程度に区切って音声を聞きます。同時に、聞いた英語を書き留めていきます。

パソコンでタイプしても、ノートに書き留めてもどちらでも構いませんが、ノートに書くほうが効果的と言われています。

聞き取り中に「→」や「〇」などの記号も自由自在に使えるので、聞き逃しや曖昧な部分は記号を使いながら、書き留めることができます。

ステップ4:音声をリピート再生、聞き逃した箇所を再確認

一度ですべてを聞き取るのではなく、30秒~1分など細かく区切りながら音声を再生して、完成度の高いスクリプトに仕上げてください。

まずは英語を書き留めることを優先して、ある程度スクリプトが完成してからスペルチェックもしてみてください。

  1. ペンギンちゃん

    音声は何度再生してもいいんだね!

ステップ5:スクリプトで英文をチェックする

動画音声の場合は英語のキャプション(クローズドキャプション)、もしくはスクリプト(台本)を見ながら、自身が聞き取った英語の答え合わせをします。

「a」「the」などの冠詞も正しく聞き取れているか細かく確認してください。
その際に、知らない単語があれば、意味調べをして英文の内容も理解してみてください。

スポンサーリンク

ディクテーションの教材の選び方

ディクテーションの効果を得るために教材選びも重要です。ここでは教材の選ぶ基準と注意点を紹介します。

選び方1:英語学習の目的をはっきりさせる

ディクテーションの教材選びをする際には、自身の英語学習の目的をはっきりさせることが上達の鍵となります。

英語テストのリスニング問題の得点をアップしたいのか、英語ネイティブの会話を聞き取れるようになりたいのかなど、自身のゴールを明確にしてください。

ビジネスシーンでのリスニングあれば、業種や職種などによって扱うべき教材も異なります。

選び方2:自身のレベルに合った教材を使う

英語学習の目的をクリアにした上で、適切なレベルの教材を扱ってください。
日常会話の聞き取りを強化したい場合は、アメリカの人気ドラマ『フレンズ』がおすすめです。

TOEICなど英語テストのスコアをアップしたい人は、TED Talksがおすすめです。政治、経済、IT、歴史など幅広い分野の教材を見つけられます。

選び方3:興味がないジャンルを選ばない

ドラマを扱う場合でも、医療もの、法律もの、ラブコメなどさまざまなジャンルがあります。
好きではないドラマや映画を扱っても身にならないので、まずは好きなものを優先して選ぶといいです。

スピーチ音声を使うこともおすすめですが、知らない人のスピーチよりも、ご自身が知っている著名人や興味がある有識者の話を使うとより継続しやすいです。

選び方4:英語ネイティブが話している音声を選ぶ

YouTubeには日本語ネイティブが英語を話している動画が複数存在しています。

その場合、カタカナ英語の発音だったり正しく発音できていないスピーカーもいるので、英語ネイティブもしくは完全・日英バイリンガルが話しているものを扱ってください。

  1. 正しい英語の聞き取り演習になるよ

    キリン先輩

ディクテーションのメリット

ディクテーションをおすすめする理由であるメリットを2つ紹介します。

メリット1:英語の音に耳が慣れる

ディクテーションのメリットは単に英語を聞き流すのではなく、英単語を拾っていく作業をすることにあります。

効率的かつ効果的に英語の音に耳を慣れさせることができます。

  1. ペンギンちゃん

    さらに英語を音で聞くから、正しい発音を理解することにもつながるんだって!

メリット2:正しい語感が身につく・語彙力アップ

聞き取り演習の中で、知らない単語や表現が出てくれば、英文の中でどのように使うのか把握できることもメリットです。

単語帳を作って英単語を覚える人もいますが、実際に英文の中で適切な単語チョイスができるようになるには、英文のまま覚えるほうが英単語の適格な意味を理解することにつながります。

ディクテーションのデメリット

メリットもあればデメリットもあります。両方を知ったうえでディクテーションを試してみてください。

デメリット1:レベルに合った無料の音声を見つけるのが難しい

動画やPodcastなど無料のコンテンツを利用することもできますが、膨大にある無料コンテンツから自身のレベルに合ったものを見つけることに時間がかかります。お気に入りのYouTuberであっても、内容が薄いとリスニングが簡単過ぎる場合もあります。

デメリット2:リピート演習が必須

ディクテーションは、一回で効果が出ないです。

リピート演習が必須です。学習時間を確保するのが難しい人にとって、気軽に取り組めるものと違ってハードルが高いため、デメリットと感じる人もいるかもしれません。

ディクテーションのおすすめ教材

ディクテーションにおすすめしたい教材を紹介します。

教材1:TED Talks

社会、経済、ITなど幅広い分野のスピーチ音声を入手することができます。動画と音声ファイルに加えて、スクリプトもついているので、答え合わせをすることもできます。

教材2:Netflixなどのストリーミング配信サービス

動画配信サービスを利用している方は多いです。
ドラマや映画などストーリー性がある作品はネット上に台本が出回っていることもあるので、シーズンとエピソード番号、英語タイトルでネット検索してみてください。

  1. ペンギンちゃん

    キャプションをオンにすることで英語の字幕を見ることもできる点もいいよね

スポンサーリンク

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人

運営チーム
運営チーム

THE RYUGAKU [ザ・留学] 編集部です。留学コニュニティサイト『アブログ』も運営しています。

https://ablogg.jp/

留学希望者におすすめ各国の留学情報を徹底解説!