イタリアでは毎年4月25日は「イタリア解放記念日」という祝日です。これはいったいどのような日なのでしょうか？イタリア解放記念日の由来や当日のイタリア人の過ごし方についてご紹介します。

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イタリア解放記念日とは？

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さん(@barbabella1975)がシェアした投稿- 2019年 4月月25日午前12時12分PDT

イタリア解放記念日はイタリア語で「Anniversario della liberazione d'Italia（アニヴェルサリオ デッラ リベラツィオーネ ド ィタリア）」といいます。長いので、ニュースや会話の中で話す際は「Festa della Liberazione（フェスタ デッラ リベラツィオーネ/“解放記念日”の意）」と略すことも。

簡単にいうと、日本の終戦記念日のようなもの。周辺諸国ではイタリアのみがお休みとなります。

どうして「解放」記念日なの？

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Attilio Licciardiさん(@attiliolicciardi)がシェアした投稿- 2019年 4月月25日午後5時01分PDT

1945年4月25日に、当時ドイツ軍によって占領されていた北イタリアの主要都市（ミラノなど）が、それらの支配から解放されたことを記念する日のため「解放」という名となっております。

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イタリア解放記念日にイタリア人が行うこととは？

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Antonio Decaroさん(@antonio_decaro)がシェアした投稿- 2019年 4月月25日午前1時49分PDT

セレモニー

ミラノやローマなどの大都市ではこの日、盛大な記念式典が行われます。特にミラノのものが有名。当日は通行止めなどもあるため、お出かけの際はご留意ください。

「さらば恋人よ」の合唱

「さらば恋人よ（伊：Bella ciao）」は、もともと戦時中にイタリア人らによってつくられ歌われた曲です。これが、現代では日本の「翼をください」のように、戦争にまつわるイベントの際によく歌われる楽曲となりました。

海外旅行・ピクニック・海水浴

伝統的なセレモニーに参加する人は実際はかなり少数。ほとんどのイタリア人は、4月25日を、日本のゴールデンウィークのように家族や仲間と出かけたり食事をしたりして過ごします。特にイースターが4月25日前後になる年は、5月1日のイタリアの祝日（メーデー）とくっつけて大型連休を取る人が大半。

「イタリアだけがお休み」という点を活かして、海外旅行に出かける人も少なくありません。

戦争を知らない子供たち

少し前、日本でも終戦記念日を知らない世代が15パーセント近くに及んだことが話題となりましたが、イタリアでも近年同様の現象が起こっています。

「Sai cosa si festeggia il 25 aprile?（サイ コザ シ フェステッジャ イル ヴェンティチンクエ アプリーレ/4月25日って何の日か知ってる？）」 と、繁華街で街頭インタビューをすると答えられない若者が本当に多い！西暦（1945年）まで答えられる人は、さらに少数です。

ニュースなどではこれらを嘆く報道が、当日多く流れます。

まとめ

イタリアの数ある祝日の中で、宗教に由来しない祝日はなんと、11つ中3つだけ。そのうちの1つがこのイタリア解放記念日となります。せっかくの機会なのでぜひイタリアの近代史を紐解いてみてはいかがでしょうか？