バンクーバーも温暖化?!ビーチ日和の裏には深刻な雨不足が…

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カナダ・バンクーバーといえば、どうも寒~い冬のイメージが先行しがち。でも、夏は晴れの日が続いて温度もかなり上がります。今回は、そんなバンクーバーで今話題になっている、「雨不足」と「山火事」に関するニュースをご紹介します。

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早すぎる?!夏の到来

バンクーバーは雨が多い冬と、カラッと湿度が低くさわやかな夏が特徴です。今年は特に、温暖化の影響か?春も夏も1ヶ月以上早く訪れました。同じ西海岸のカリフォルニア州では4年連続の干ばつで水不足が深刻化していますが、現在バンクーバーでも雨不足で山火事が多発しています。最後にまともに雨が降ったのは、私が覚えている限りで1ヶ月以上前のことです。

それは突然やってきた…

先週末(2015年7月4日)、近郊で発生した山火事が収まらず、風に乗ってバンクーバーにも赤黒い煙がやってきました。iPhoneの天気予報を見ると、天気は「煙(Smoke)」、視界は4キロとのこと。空を見ると、太陽のシルエットが日食のときのように赤く浮かび上がり、数ブロック先のマンションは霞んでよく見えません。

天気予報が「煙」?

(天気予報が「煙」?)

まるで日食のよう太陽

(2015年7月6日朝7時の太陽。まるで日食のようになっています。)

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雨が降らず、山火事が深刻に…

バンクーバーの情報サイト「VANCITYBUZZ」には、山火事による煙がバンクーバー上空にとどまっている衛星画像と、霞がかったバンクーバーの街の写真が公開されています。

同ウェブサイトによると、バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州では現在100以上の山火事が同時に発生中。バンクーバーの北西約60キロにあるSechelt(シーシェルト)近郊の山火事(200エーカー:80ヘクタール)と、Whistlerのすぐ北の山火事(29,652エーカー:12000ヘクタール)が特にバンクーバーに近く、大きな影響を及ぼしています。今シーズンの山火事では、既に合計127,000ヘクタールの森林が燃えてしまったとのこと。

PM2.5による空気の汚染も

煙によって、いつもはとてもきれいなバンクーバーの空気の汚染も深刻に。カナダの報道局CBCによると、山火事の煙によって大量のPM2.5がバンクーバー市内に降り注いでおり、呼吸器系の疾患のある人、老人や子どもなどは屋内にいるようにとの指示が出されました。(出典:Metro Vancouver issues air quality advisory due to smoke from wildfires

週が明けてからも、乾燥した温暖な天候が続く予報であるため、これらの問題の解消にはもう少し時間がかかりそうです。

バンクーバーのぼんやりとした景色

(いつもはハッキリ見えるバンクーバーの美しい景色も、今日はぼんやりしています。)

さすがのバンクーバー市民たちも「雨が必要」

雨が多いことで有名なバンクーバーに住む市民たちも、今回ばかりは「いい加減に雨が降らないと」「今ばかりは雨が必要」と口を揃えます。広がり続ける山火事の影響を受けて、屋外での火や花火の使用の禁止令も発令され、水不足から各家庭の庭や畑への水やりにも制限が出始めています。天気予報によると、1週間先には雨マークが。果たして、これが山火事を軽減させてくれるのでしょうか…。

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この記事を書いた人

eplm
eplm

Tea drinker, painter, traveler, skier and yogi. アメリカ、カナダ、デンマークなどに居住。現在は翻訳の仕事をしながら、イギリス南西部の田舎町でパートナーとその家族との5人+1匹暮らし。

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