アメリカ生活で避けて通れない「コインランドリー」の使い方

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アメリカに留学すると、ホームステイ以外であれば必ずコインランドリーでの洗濯を経験します。アメリカの洗濯のやり方は日本とかけ離れていて戸惑うこともしばしば。そこで、今回はコインランドリーの使い方についてまとめてみました。

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ランドリールームは学校の寮、大型アパートなどに必ずあります。水回りの設計上、大体のランドリールームは地下に位置します。場所が分からない場合は、大家さんやハウジングアシスタントに聞いてみましょう。

小さいアパートだとランドリールームの設備がないことがあります。その場合は最寄りのコインランドリーに洗濯しに行きます。

コインランドリー屋の外観サンプル

アメリカでは通常1〜2週間に一度の割合で洗濯をします。その前提で洗濯機も作られているため容量も日本に比べかなり大きいです。

洗濯機の中

滞在先のアパートや寮が築浅でない限り、ランドリーの機械はコイン式です。Quarter(25セント)を一枚ずつ入れて使用します。先進国アメリカですが、何故かランドリーの機械はびっくりするほど原始的です。

ランドリーのコイン投入口

街中にある大体のコインランドリーでは「セルフサービス」と「Wash & Fold Service」があります。

Wash & Fold Service

コインランドリーの使い方:セルフサービス編

まずはセルフサービスでのコインランドリーの使い方を説明します。

1.必要なモノリスト

洗濯に向けての準備をしましょう。必要なモノリストをまとめてみました。

◯ 現金もしくは沢山のクォーター
ランドリーマシーンを使用するにはクォーター(25セント硬貨)が必要になります。料金は各都市の生活水準によって変わります。サンフランシスコ市内は大体、洗濯で2ドル、乾燥機に1.5ドルです。

用意できるクォーターが少なくても、施設には両替機があることも多いです。両替機がない場合は、銀行で両替してもらうか、前もってお釣りからコツコツ貯めておくしかありません。最新式のランドリーマシーンであればクレジットカードの使用も可能です。

両替機
 

◯ ソープ、柔軟剤、ブリーチ、dryer sheet
セルフサービスの場合、洗剤と柔軟剤の用意が必要です。またアメリカは基本硬水のため、水質を変える Hard Water Treatmentもあります。

スーパーで買う洗剤は大きくて重いので、洗濯毎に持ち運びしやすい小さい容器に入れ替えると楽です。乾燥機に入れる dryer sheet は静電気を防ぐ便利アイテムですが、無ければ無いで構いません。

スーパーの洗剤
Groovy Green Livin

◯ ランドリーバッグ
洗濯物を入れて持ち運びするバッグは Bed & Bath Beyond や Target などの大型日用品店で安く購入できます。バッグに衣類を入れ担いでランドリールームまで運びます。

ランドリーバッグ
Container Store

以上の物がすべて準備できたらいよいよ洗濯開始です。施設内にあるランドリールーム、もしくは最寄りのコインランドリーに向かいます。

2.洗濯機に洗濯物を入れる

コインランドリーの入口

着いたらまず空いている洗濯機を探しましょう。

洗濯機の種類によりますが、洗剤を先に入れて洋服を入れる古いタイプ、洗剤や柔軟剤を入れる引き出しの様なものが付いている少し新しいタイプがあります。また上に蓋があるタイプ、ドラム式タイプがありますが、どちらもさほど変わりはありません。

上に蓋があるタイプ
ドラム式タイプ

洗濯機の蓋の裏に説明書きがあります。それを読んで各洗濯機に合う方法で洗剤などを投入します。

3.洗濯コースを選ぶ

洗濯物を入れたら洗濯コースを選びます。コースは大体3種類あります。

① Hot Water
熱いお湯を使って洗濯します。白色の服、汚れが多い服、おむつなどはこのコース。土などの汚れや細菌を取り除きます。ただし縮みに注意。

② Warm Water
ぬるいお湯を使って洗濯します。通常の衣類はこのコース。

③ Cold Water
冷たい水を使って洗濯します。暗い色の衣服、デリケートなものはこのコース。

コースを選んだらクォーターをコイン投入口に入れていきます。全額分入れたら「STARTボタン」を押すか、または勝手に洗濯が始まります。洗濯機の中から水の音が聞こえたら、洗濯がスタートした状態です。

4.乾燥機に洗濯物を入れる

選んだコースにもよりますが、洗濯は大体30分で完了します。洗濯が終わったら、下の写真のようなカートを使って洗濯物を空いている乾燥機まで移動します。

カート

乾燥機は通常ドラム型で外からも見えるように透明のドアがついています。

乾燥機のドアを開けて、まずフィルターから前の人が利用した時に出る Lint(洋服の埃やくず)を取り除きましょう。これが溜まっていると洋服が乾燥しづらくなります。

洗濯し終わったばかりの洋服を中に入れます。この際、自然乾燥させたい衣類は分けておきましょう。アメリカでは乾燥機の中に入れる、静電気を防ぎいい香りを衣類に付着させるシートを販売しています。興味のある人はスーパーなどで購入できます。

シート
pinterest

5.乾燥コースを選択

乾燥コースは大体4種類あります。

① Hot Temperature
熱い温度での乾燥します。

② Warm Temperature
暖かい温度での乾燥します。

③ Low Temperature
ぬるい温度での乾燥します。

④ Delicate
デリケート専用です。

乾燥コース

料金は最初から決まっているものと、クォーター毎に時間を足せるものと2タイプあります。クォーターを入れたら通常緑色の「STARTボタン」を押せば乾燥機が動き出します。

動いている乾燥機

衣類の量にもよりますが、Hot Temperatureで45〜60分あれば乾燥します。

洗濯機と違い、乾燥機は動作中もドアを開けて乾燥具合のチェックができます。特定の衣類だけ先に取り出したり、乾燥機の温度変更もできます。不安であれば15分毎に確認して最適な時間を調整しましょう。

アメリカで購入する衣類は乾燥機を使用する前提で作られています。注意書きが無い限りは熱い温度設定でもほぼ問題はありません。日本から持ってきた衣類は自然乾燥させるか、Warm もしくは Low Temperature で様子を見ながら乾燥させるといいでしょう。

6.たたむコーナーに移動

無事に乾燥が終わったらカートを使って洗濯物をたたむコーナーに移動します。せっせと洗濯物をたたみ、ランドリーバッグにしまい、担いで自宅に戻れば洗濯は完了です!

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コインランドリーの使い方:Wash and Fold Service編

次にWash and Fold Serviceについての説明です。
コインランドリーに働いている人が「洗濯、乾燥、たたむ」すべての工程を代行するサービスです。料金は洗濯物の重さによって変わってきます。サンフランシスコ市内だと1パウンド$1.5程です。

Wash and Fold Service

1.洗濯物を受付に渡す

洗濯物をランドリーバッグに入れて受付まで運びます。ランドリーバッグを秤の上に乗せて重さを計量してもらい、オーダー番号の入った伝票を受け取れば完了です。この際に名前と住所もしくは電話番号を聞かれます。かかる時間はお店によって違いますが、大体1〜2日程度です。

2.洗濯物を受け取る

後日、伝票を持参して受付にいきます。洗濯物を受け取れば無事完了。

Wash and Fold Serviceは、セルフサービスより割高になりますが、時間と労力がセーブできて大変便利です。

Wash and Fold Serviceの注意点
・何でも無造作に乾燥機に入れられるのでデリケートな衣類はお任せできない
・靴下の片方がほぼ高い確率で行方不明になる(笑)
・使用する洗剤が安い合成洗剤のため、こだわりがある場合は洗剤を持参して使ってもらう様お願いする

最後に

ランドリーの利用は留学直後に戸惑うことの一つです。しかし、慣れてしまえば衣類を乾燥する手間が省かれて楽に感じてくると思います。

更に、何故アメリカ人がいつもシンプルなTシャツ、スウェット、ジーンズしか着用しないのかも理解できる様になり、自分自身も洗濯を楽にする為に着る衣類にそこまで気を使わなくなります。

そこまでくればあなたもアメリカ生活に慣れてきた証拠となるでしょう。留学生活、応援します。

そしてもう一つ、アメリカ生活で慣れないものといえば、国際郵便。こちらについては、『荷物を安く賢く送りたい!アメリカ国際郵便まとめ』の記事で詳しく解説されているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

Katie M
Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米しはや20+年。アメリカの州立大学を卒業後、ニューヨークに渡りアメリカ企業に勤める事14年。去年(やっと)結婚した後、旦那の転職によりサンフランシスコで新しい生活を始める。

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