30代で初めての留学に挑戦ーーフィリピンのIT系スタートアップで働く30代女性インタビュー

8919

View

スポンサーリンク

@suniの海外就職ブログ

今回の留学経験者インタビューは、現在フィリピンのIT系スタートアップで働く「suni」さん。大学卒業後、日本のIT業界で12年間の社会人経験を経て、33歳にして初めての語学留学。そしてフィリピンでの現地就職を果たしたsuniさんの、留学から海外就職に至ったお話を3回に分けてご紹介します。第一回目の今回は留学に関するお話です。

スポンサーリンク

留学を意識し始めたのは30代になってから

ゲレンデでのsuniさんの記念写真
@suniの海外就職ブログ

ーー まずは自己紹介をお願いします。

suniと申します。大学卒業後、日本のIT関連の企業3社で計12年間勤務したあと、退職をきっかけに語学留学でフィリピンのセブとロンドンへ語学留学。その後フィリピンで現地就職を果たし、現在はフィリピンで東南アジアを拠点にしたスタートアップに勤務しております。

またブログ「@suniの海外就職ブログ」を運用しており、語学留学や海外就職に関する情報などを発信しております。

ーー 一度日本で社会人経験をされてから留学をされたのですね。なぜ留学をしようと思ったのですか?

それまでずっと日本でしか働いたことがありませんでしたが 、外国人が多い環境で一緒に仕事をする中で海外への憧れがふつふつと湧いて、お金が貯まったらアメリカかイギリスの大学院に留学しMBAを取得して海外で働くようなキャリアプランを考えるようになりました。とはいえ英語はまったく喋れなかったので、これはヤバいってことで英会話学校に通い始めました。

しかし、志半ばで過労によるドクターストップがかかってしまい、会社を退職せざるを得ない状況になってしまったんですね。

ーー それは大変でしたね。

ええ。結局、大学院に留学できるほどの資金を十分に準備することができない状態で退職してしまったので「なんでこんなことになっちゃったんだろう」と、悶々と暮らす日々が続きました。しかも当時住んでいた場所が元職場の近所で、ちょっと用事で外に出るだけで嫌な思い出がフラッシュバックしたり、当時33歳だったので、この後無事に再就職できるのか?などなど、毎日が不安で仕方なかったです。

そんなある日、たまたま用事があって実家に帰ったとき、フィリピン・セブ留学のチラシを目にしたのです。4週間の短期留学のコースなのですが、目にした瞬間に「これだ!」と思いました。

大学院に留学できるほどの資金は準備できなかったものの、毎月積立貯金をしており短期留学に行く程度の資金は充分にあったので、早速申し込みをして留学することにしました。

セブとロンドンへ語学留学に

セブの語学学校で授業を受けるsuniさん
@suniの海外就職ブログ

ーー 初めてのセブ留学は、どのような感じでしたか?

チラシには青々とした常夏なビーチの写真がバックで「リゾートも満喫!」とあったので多少浮かれていたのですが、思いのほか授業がハードでした。一日8時間の授業を週5で受けており、授業が終わって身の回りのことや宿題をこなしていると、結局寝るのが夜の2時3時となって、毎日睡眠不足でした。正直復習まで手が回らなかった(笑)。

勉強以外にも、週末にはビーチやクラブへ遊びに行ってみたり、地元のグルメやマッサージを満喫したりしました。日本で消耗しきった私にとって、この初めての留学は良い気分転換になりました。

ーー セブ留学の後、今度はロンドンへ短期留学されるのですね?

はい。結果的に大学院進学は諦めましたがイギリスは元々留学を検討していた憧れの地でもあったので、セブ留学で英語力の基礎を作ったあとはロンドンで勉強しようと思い、ロンドンの語学学校に5週間の短期留学をしました。

ーー イギリスの語学学校はどのような感じでしたか?

ロンドンにある「Rose of York Language School(ローズ・オブ・ヨーク・ランゲージ・スクール)」に入学したのですが、セブとの違いに驚きました。

セブではマンツーマンかつ自分向けにカスタマイズされた授業だったので自分のペースで英語に集中できつつも、常に1人での学習でした。ロンドンではさまざまな国から、それまでの退路を断って来ている人が多く、非常に意識の高い人たちが集まっていました。そんな人々とグループでの授業を受けることが大きな刺激となりました。

またロンドンでは、日常生活でも常に英語が必要とされており、24時間英語漬けの環境でしたので、必死に予習と復習を繰り返しました。この体験が私の英語力の更なる向上に繋がったと思っています。

ーー セブ留学からロンドン留学を終え、その後はどうしたのですか?

はい。ロンドン留学後、2度目のセブ留学に9週間ほど行くことになります。留学先は前回と同じNILS(Newtype International Language School)という語学学校です。

2度目の留学の目的は「英語力の向上」と「東南アジアでの就職活動」この2点です。さすがにそろそろ社会復帰をしないとマズいと思ったのと、他の人がやってないことをしようと思ったことが背景にあります。

セブへの2度目の留学は、就職活動が目的で自分が受けたい授業が明確だったので幾つか必要な授業を選択しました。特にBusiness Englishの授業では、英語での面接の練習や、フィリピンでのビジネスの慣習、面接受ける上での準備、ビジネス上の人付き合い方法、フィリピンの歴史などを勉強することができました。

スポンサーリンク

留学をする上で目的意識を持つことが重要

ロンドンでサッカー観戦を楽しむsuniさん
@suniの海外就職ブログ

ーー 3度の留学で英語力は身につきましたか?

はい。 TOEICのスコアは人に説明するための参考程度にしか考えていませんが、日本で英語学校に通い始める前が485、1度目の語学留学前までに785になり、ロンドンのあとに840にアップしました。そのあとはTOEICは受けていませんが、2回目のセブ留学でかなり真剣に勉強したので、日常会話だけでなくビジネスシーンなどでの実践的な英語のスキルは格段にアップしました。

ーー 3度の語学留学の体験を得て、これから留学をする人に何か伝えたいことはありますか?

せっかくお金と時間をかけて留学するのですから「留学後にどうなっていたいか?」という目的を明確に持つことが大切です。学校を選ぶときに「私は留学が終わるまでに◯◯◯を達成したい、どういう勉強をすればその目的を達成できるか」ということを事前に語学学校のスタッフに相談すると良いでしょう。

ただ、実際に授業を受けてみないとわからないこともありますので、もし、ミスマッチがあった場合は、その旨を遠慮なく伝えましょう。海外では日本式の「空気を読む」必要なんてありません。「自己主張しないと誰にもわかってもらえない」くらいの覚悟で臨みましょう。そのような価値観の違いを体感するのも留学の醍醐味かもしれません。

編集部コメント

今回はsuniさんの語学留学に関するお話をお聞きしました。10年以上の日本でのIT業界でのキャリアを経て語学留学に飛び出した結果、着実に英語のスキルを身につけるのと同時に、東南アジアでの就職という新しいキャリアプランを考えるようになったお話でした。

さて、次回はSuniさんの東南アジアでの就職活動と仕事についてお聞きします。

今回紹介した語学学校の口コミ

ローズ・オブ・ヨーク・ランゲージ・スクールのロゴです
名称Rose of York Language School(ローズ・オブ・ヨーク・ランゲージ・スクール)
国・都市イギリス / イングランド / ロンドン
学校形態語学学校
住所14 Hallam St, London W1W 6JG イギリス
電話番号+44 20 7580 9888
公式サイトhttp://www.roseofyork.co.uk/
口コミサイトhttps://ablogg.jp/school/13324/
NILSのロゴです
名称NILS
国・都市フィリピン / セブ
学校形態語学学校
住所Unit 503-C. TGU Tower, Asiatown, IT Park Salinas drive, Lahug, 6000 Cebu City Philippines
電話番号+63 34 455 7714
公式サイトhttp://www.nilsph.com/
口コミサイトhttps://ablogg.jp/school/12047/

インタビュアー

内田隆(うちだたかし) / THE RYUGAKU編集長

スポンサーリンク

この記事に関するキーワード

  • インタビュー
  • 就職
  • 30代
  • NILS
  • ローズ・オブ・ヨーク・ランゲージ・スクール

この記事を書いた人

運営チーム
運営チーム

THE RYUGAKU [ザ・留学] 編集部です。留学コニュニティサイト『アブログ』も運営しています。

https://ablogg.jp/

留学希望者におすすめ各国の留学情報を徹底解説!