チップは必要?イギリスのレストランで食事をするときの注意点
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レストランに関する記事はたくさんありますが、今回は役立つ文例と共にパブ、カフェなどからフォーマルなレストランまで、お店で食事をする際の一連の流れと実際にレストランで使える英語フレーズをご紹介します。
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店内に入る前
席に案内されるまで店の入り口でスタッフを待つ
イギリスのレストランやパブではお店の外にメニューを掲げることが一般的です。メニューや店内を見て、カジュアルで飛び込んでも問題ないようなお店なら、店の入り口でスタッフを待ち「could we have a table for two?(二人ですが席はありますか?)」もしくは、砕けた表現で「Table for 2, please?」などと言って席に案内してもらいます。
カフェなどでも、いきなり座るのではなく「Is it ok to sit anywhere?(どこでも座っていいですか?)」と一応伺った方が良いです。
フォーマルなレストランでは事前に予約をするのがマナー
また、真っ白なテーブルクロスがピシッと敷かれているようなフォーマルなお店の場合、事前に予約をするのがマナーです。中には観劇やコンサート前の18:30までに「Pre theatre menu. 2 Courses £19.95 / 3 Courses £24.95」などと、お得なセットメニューを用意しているお店も多く(観劇の後の時間帯に提供される「Post theatre menu)」もあります)、敷居が高いように感じる老舗店や高級店でも手頃な値段で利用が可能です。
予約をした場合には、「Hello, we have a reservation at 18:30 for ○○.(こんにちは、6時半に予約をした○です。)」と告げます。お店によっては荷物やコートをクロークで預かってくれますから、なるべく他の人の邪魔になるようなものはすべて預けた方が良いです。貴重品は必ず携帯してください。
注文の仕方
最初にカウンターで料金を支払うか、テーブルサービスなのかを確認する
カジュアルな場所やガストロパブでは、最初にカウンターで料金を支払い注文するのか、それともテーブルサービスなのか、分からないことがあります。その場合は「Do we need to order at the counter?(カウンターで注文ですか?)」と聞きましょう。
最初にカウンターで支払う場合は飲み物やサンドイッチなどだけならその場で受け取り、後から運ばれる料理がある場合はテーブル番号が各テーブルに示されていますから、その番号を告げスタッフが運んでくれるのを待ちます。
パフなどではお腹具合に合わせて友人とプラッター(大皿料理)をシェアしたり、予約するようなガストロパブでもメインだけ1品などでも構いません。カジュアルなレストランでも同じくです。
フォーマルなレストランではコース料理が基本
フォーマルなレストランの場合、まずは飲み物を頼みます。注文を聞きに来てくれるので、手を挙げたり、露骨に呼びつけたりするのは嫌がられてしまいマナー違反です。食事にはゆっくり時間をかけてくださいね。
大体はスターター、メインの2コースか、デザートを加えた3コースをセットメニューのリストの中から選ぶことになります。食前酒を頼む場合は、それを楽しみながら食事の内容を決めたり、ワインリストを眺めたりします。
フォーマルなお店でも、お腹が空いていなければ「申し訳ないけど少食だから、前菜を二皿にして、そのうちの1皿をメイン変わりにしてもいいですか?」とか「ハーフポーション(半分の量)は可能か?」と、聞いてみると良いかもしれません。
また、メインにはサイドが付いていない場合もありますから「Would you like any side dishes?」と聞かれたら、メインのお肉やお魚に合う、チップスや茹でたポテト、サラダ、ほうれん草やマッシュルームなど野菜のソテーなど、好きなものをメニューの中から選びます。おなかが空いていなければ無理して頼む必要はありません。
メインにサイドが含まれる場合は「Herb & Lemon Roasted Salmon with Roasted Potatoes & Sauteed Greens(ハーブ&レモン風味のローストサーモン、ローストポテトとグリーン野菜のソテー添え)」などとメニューに記載されています。
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食後のデザート
デザートはメイン料理の後に頼む
イギリスではデザートをpuddingと呼びます。最近はデザートと記載されていますが、伝統的にはpuddingやafterなどと言われています。
レストランでは食事が終わったあとにデザートメニューが運ばれます。最初から食事と一緒にデザートは頼みません。またセットメニューで一枚のシートにデザートが記載されていたとしても、メインの後に頼むのが基本です。
「How was your meal? Is everything ok?(お食事はいかがでしたか?なにか問題なかったかしら?)」などとスタッフが聞いてきますので「That was perfect, thank you.(完璧でしたね。ありがとう!)」や「It was brilliant!(素晴らしかった!)」などと会話を交わした後に、デザートを勧めてくる場合は多いです。
無理して食べなくても、お腹が一杯なら「I am too full from the food I had, so I think I am ok. Thank you.(頂いたお料理でお腹が一杯になってしまいましたから、結構です。)」もしくは、少しカジュアルに「I am way too full, so I am ok, thank you.(お腹が一杯だからいいです、ありがとう。)」と、コーヒーなどの飲み物だけ注文する事は全く失礼でありません。
イギリスのレストランではチーズはデザート
また、イギリスではチーズはデザートです。ワインバーなどでチーズの盛り合わせ(cheese platterやcheese boardなどと記載される場合が多いです。)をつまみに飲むお店もありますが、レストランでは前菜や食事中に頼むことはイギリスではあまり見かけません。
デザートが苦手な場合、セットメニューのデザート欄にチーズがあったら、甘いポートなどのデザートワインと共にぜひお試しください。
支払い
基本的にテーブルで支払いを済ませる
最近ではカジュアルなカフェやティー・ルームでは、直接レジ(till)で支払いを済ませるところも増えてきました。ですが、イギリスでは基本的にテーブルで支払いを済ませます。「Could we have the bill, please?(お勘定をお願いできますか?)」と言ってレシートを持ってきてもらいます。
もしくは、デザートなどをいかが?と聞かれた際に、結構ですと言いながら「Just the bill, please.(お勘定をお願いします。)」と付け加えると、スムーズに進むでしょう。
チップが含まれている場合があるのでレシートを確認する
チップですが、最近ロンドンでは最初からサービスチャージとして食事の数パーセント(レストランなどでは12.5%が一般的であるようです。)が、あらかじめトータルの会計に含まれている場合が増えてきました。その場合はチップを加える場合はありません。大抵がレシートなどの一番下の辺りに「service charge 12.5%」などと金額と一緒に書かれていますから、確認してみてください。
もしチップが加えられていない場合、総額に対して10〜15%程度を支払いの際に加えます。クレジットカードで支払う場合は100ポンドの支払いであればあなたの満足度に合わせて、カードの決済の機械を持ってきたスタッフに「Could we make it 110£?(110ポンドにしてもらえますか?)」とレシートの金額にプラスして支払うことができます。
レストランの中には「チップは現金で!」と断られてしまうこともあります。その場合はカ食事代をカードで支払い、チップをテーブルにおいていきます。
パブやカフェなどの場合はチップは基本的に不要
パブやカフェなどのカウンターで支払う場合、チップは基本的に不要ですが、カウンターのレジの横にスマイルフェイスなどと「チップはこちら」などと書かれた、可愛い入れ物がある場合が多いです。好きな場所だったり、何かサービスを特別にしてもらった場合は(ビールのテイスティングなど)チップを置いてあげてください。
チップを拒否する場合やチップを多めに払う場合
もちろん、不愉快なサービスを受けた場合は、サービスチャージに抗議することもできますし、チップを一切払わずに立ち去ることも可能です(イギリス人は穏便にことが運ぶのを好むため、殆どありませんが)。
筆者は先日いつものお気に入りのお店で食事をしましたが、顔見知りともあり、最後にデザートワインやさまざまなチーズをサービスで出していただきました。そういうときは多めにチップを気持ちですが置いていきます。
お金目当てでやっているのではない彼らに対して失礼かと感じるかもしれませんが、私の気持ちだからです。そして、それは「本当に良い時間を過ごしたわ、ありがとう!おいしかった!」と笑顔で伝えたので、きっと分かってもらえたはずです。
支払いが済めば、お店を出て構いません。チップもテーブルに置いたままで大丈夫です。その際には「We had such a lovely time and the meal was brilliant, thank you!(とっても素敵な時間とおいしい食事でした。ありがとう!)」などと挨拶をして出て行くと、笑顔が返ってくることでしょう!
まとめ
いかがでしたか?お役に立てたら幸いです。そして学業などにがんばる皆様がご自分へのご褒美に、いっぱいたくさんの美味しい経験をされますように。皆様の留学生活を心より応援しています!
Have a lovely day!
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この記事を書いた人
イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。