どうしてパンケーキ?イギリスの伝統行事「パンケーキデー」伝統の食べ方&簡単レシピ
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イギリスで何世紀も続いている「パンケーキデー」、ただパンケーキを食べるばれるのでしょうか。だけの日ではなく、深く歴史に基づいた理由があります。今回はその由来とイギリスのパンケーキのスタイル、レシピを簡単にご紹介いたします。
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パンケーキデーの由来
イギリスでは何世紀もパンケーキデーを祝ってきました。元々はイースター(復活祭)から数えて約40日前から始まる準備期間である四旬斎の初日である「Ash Wednesday(灰の水曜日)」の前日にShrove Tuesdayとして、パンケーキを焼き出したことが始まりだと伝えられています。
また、キリスト教以前にイギリスに浸透していた、自然崇拝などを掲げる宗教のお祭りだったのでは、とも言われているようです。太陽の象徴のようなまん丸で温かいパンケーキをみんなで集まり食べることで、春の訪れを祝ったのが始まりだったのでは?という説がそれです。
どうしてパンケーキなの?
灰の水曜日からイースターまでの期間は「Lent(レント)」と呼ばれる断食期間だったそうです。完全な断食と言うより、簡素で必要なものを少しだけ食べる、というようなものだったと伝えられていますが、卵、牛乳、バターなどの食物は贅沢品とされていたために、それらをまとめて材料とする「パンケーキ」が断食期間の前日に消費目的でたくさん焼かれたそうです。
そのため「パンケーキデー」と言われるようになったというのですが、「明日から断食期間だから無駄にしないように、ミルクもたまごもバターも使わなきゃ!はっ、パンケーキがあるわ!」と皆さん考えられたのでしょうか?
ちなみに期間中にはパンケーキをひっくり返しながら走る「パンケーキレース」なるものも開かれます。これは15世紀に女性が教会に慌てて向かう際に、パンケーキを作りながら急いで走ったことが由来だと言われています。
今でもイギリスでは、このレントの間の約40日「今年はチョコレートを我慢する!」「お酒を飲まない」など自分の大好きなものを断つ慣習があります。私の友人も、今年はその期間はチーズを食べないと宣言しています。
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イギリスのパンケーキ事情
パンケーキデーが近づくと、スーパーには色んなポップアップと共に、パンケーキデーの日付を掲げ「もうすぐパンケーキデー!」と、特別コーナーを作ったりします。この時期にゴールデンシロップ、卵、レモン、小麦粉、パンケーキの素など、よく使われる食材や食品が特売になることも多くあります。
イギリスのパンケーキは、アメリカのようにフカフカの厚いものではなく、薄くクルクル丸められ「crepe-like(クレープの様)」と表現されます。とても軽いので何枚でも食べれてしまいます。上白糖をふりかけてレモンを絞り、四つ折りにしてプレートに載せた後、さらにお砂糖とレモン汁をふりかけ、レモンのウェッジを添えたものを頂くのがパンケーキデーの伝統のようです。
実際はカスタードにゴールデンシロップをかけたり、チョコレートやヘーゼルナッツスプレッドを塗った後に、端からクルクル巻いて食べたり、ジャム、メープルシロップ、蜂蜜、シナモン、みんなそれぞれの好みでパンケーキデーを楽しんでいるようです。
イギリスのパンケーキ、基本のレシピは?
最後に一般的に食べられているイギリスのパンケーキの配合をご紹介します。普通のパンケーキと同じように作れますよ。
パンケーキの材料
- 110gの薄力粉
- ひとつまみの塩
- 卵2個
- 200mlの牛乳に75mlの水を加えたもの
- 50gのバター
パンケーキの作り方
- 薄力粉と塩を良く混ぜた後にドーナツ状にして真ん中にくぼみを作ります。
- 卵をくわえて混ぜます。
- 牛乳と水を混ぜたものを少し加えかき混ぜた後、残りを加えてしっかり混ぜます。
- フライパンに50gのバターを溶かし、最初に2tablespoonの溶けたバターを(3)の生地に溶かし、よく混ぜた後に残りのバターも加えて混ぜます。フライパンに残ったバターは焼くために使います。
- 中火で熱したフライパンに生地を流し込み、均一になるように薄くします。最初は30秒ほどで片面が焼けるはずです。そうしたらひっくり返し、後は数秒でできあがりです。
これがベースのパンケーキです。イギリス風にお砂糖とレモンをトッピングするのもよし、いろいろ楽しんでみてくださいね!筆者のお気に入りはカスタードとシナモンです!
まとめ
今回も楽しんでいただけましたでしょうか?記事を読んでくださってありがとうございました。皆様の留学生活を心から応援しています!
Have a lovely day!
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この記事を書いた人
イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。