海外留学中の日本人学生の仕送り事情レポート

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留学を予定している人、その親御さんにとって「仕送り事情」は気になる点ではないでしょうか?「一体いくら費用がかかるのか」「月にいくら仕送りするべきか」など、留学前ではなかなかイメージができないと思います。今回は <海外に留学中の日本人学生の実態を調査するために、2月11日から3月5日の間の期間で現役留学生に対してアンケート>から「仕送り」に関する回答をレポートします。

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海外に留学中の日本人学生の実態を調査するために、2月11日から3月5日の期間で現役留学生に対してアンケートを行いました。回答者数は44名で下記の7カ国です。

アンケート回答者の国の割合

今回は回答から「仕送り」に関する項目を集計してレポートとして紹介します。

アンケートの母数が少ない点、国(と物価)にバラつきがある点など、正確なデータとして参考にならないかもしれません。しかしながら情報は何もないよりは、あった方が良いはず。私なりの考察も踏まえて、留学希望者、留学予定者、留学中の学生、そして親御さんに参考にしていただければと思います。

仕送りをもらっている学生の割合

「留学中の生活費のために仕送りを受け取っていますか?」については、下記の結果になりました。

留学中の生活費のために仕送りを受け取っていますか?

約62%の留学生が仕送りを受け取っています。残り約38%は受け取っていない回答になりました。回答者には社会人経験をした上で自身の貯蓄で留学をしている人もいます。

私のケースでは、語学学校時代はとにかく節約するために、どこに行くにも自転車移動でした。ご飯もホームステイ先での食事だけで余計な食費をかけず、1ヶ月に携帯代の20ドル(2000円)だけで生活していた時期があります。現在はオーストラリアの大学に通っていますが、学校がない日はガイド業のアルバイトをしているので、仕送りは受け取っていません。

私の例のように完全にゼロとまではいきませんが、アルバイトや節約生活によっては、仕送りの額を抑えることは可能です。ただし国によってアルバイトの制度は異なります。オーストラリアは学生でも週に20時間まで就労が可能ですが、アメリカでは基本的に禁止されています。アルバイトで生活費を補う予定であれば、留学先のアルバイト事情を理解しておく必要があります。

アルバイトをしている留学生の割合

留学中にアルバイトした経験はありますか?(仕送り有の人のみ)

グラフは、仕送りを受け取っている学生でアルバイトをした経験の割合です。約半数の学生が、仕送り以外にも収入を作っている(いた)ことが分かりました。前述の通り、全て学生がアルバイトができる就労条件ではため妥当な数字ではないでしょうか。

仕送りの金額

仕送りの額は減らせると書きましたが、もちろん留学生は学業が第一優先です。特に高校卒業後にすぐに留学した人は、日本で貯金をする時間がないまま留学しているため、仕送りが必要になるのが通常です。

月当たりにいくらの仕送りを受け取っていますか?

回答は綺麗に分かれました。1番多かったのが「3万円未満」「7万〜10万円未満」「10万円以上」となりました。

「仕送り」に家賃が含まれているのか、家賃は親御さんが別で支払っているのか、など厳密には状況が異なるため金額も変わってくると思います。ホームステイであれば滞在費に食費も含まれるため、「仕送り」は完全にお小遣い分という回答者もいます。

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仕送りの金額は十分かどうか

更に「現在の仕送りの金額で生活にかかる費用は足りていますか?」と質問をしました。

現在の仕送りの金額で生活にかかる費用は足りていますか?

7割以上が、受け取っている金額で足りているとの回答でした。アルバイトの割合が半分だったことを考えると、必ずしも生活費のためにアルバイトをしている訳ではないと推測できます。社会経験のためにアルバイトをしている学生もいるのかと思います。

自分でアルバイトをして貯めたお金で遊びに行ったり、足りなくなればクレジットカードを使う人もいるため、仕送りの金額で生活にかかる費用は「十分に足りている」という回答が多かったという風に推測できます。

クレジットカードの使用頻度

クレジットカードは使っていますか?(仕送り有の人のみ)

留学生の親御さんはクレジットカードを持たせて良いのか悩む、と耳にしたことがありますが、別項目で得た回答結果では8割以上が所持していました。仕送りを受け取っている学生で実際にクレジットカードの利用状況については、本項目の回答の通り約半数でした。

この回答についても、社会人を経てから留学をしている回答者もいるため、所持しているクレジットカードが必ずしも親御さんから渡されたものとは限りません。

仕送りの送金頻度

海外への送金となると、送金手数料などの都合から毎月支払うのは大変なのでは?と考えてアンケートしてみました。

仕送りはどのペース受け取っていますか?

仕送り頻度には国が違っても共通点がありました。「毎月」仕送りを受け取っている方が全体の48%と約半数でした。

海外送金などの事情を考えると、もっと頻度にバラつきがでるかと想像していたのですが、やはり家賃の支払いや携帯電話代など、毎月請求がある支払いも多いことから、このような結果になったかもしれません。

まとめ

海外の日本人留学生の仕送り事情、いかがでしたか?国によって異なる部分もあり、似ている部分もあり様々でした。

留学はお金がとてもかかります。海外で生活する上で「今買おうとしている物は本当に必要な物か」を一度しっかり考えて、余計な出費を減らすことが留学生活では特に大切です。小さい節約を繰り返すことで、仕送りの額を減らすことができるかもしれませんね。

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この記事を書いた人

YUYA
YUYA

オーストラリアに留学中のYUYAです。中学3年の冬、日本を離れオーストラリアの公立高校へ3年間通い、今は、ゴールドコーストの大学に通っています。もっと多くの方に、海外や留学の魅力を伝えれるよう留学ブログとSekai To Japanというコラムサイトを運営中です!

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