ヨーグルトだけじゃない!ブルガリアってどんな国?【基本情報】

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「ブルガリア」と聞くと、ヨーグルトが思い浮かぶけれどそれ以外はよくわからない、という方が多いのではないでしょうか。西欧や北欧諸国に比べると日本人にはあまりなじみのない国ですが、実は地理的にヨーロッパで2番目に日本に近い国です(1番目はフィンランド)。今回はそんな東欧ブルガリアの基本情報をご紹介します。

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ブルガリアの基本情報

1.ブルガリアの位置

ブルガリアはバルカン半島にあります。北にはドナウ川の向こう岸にルーマニア、西にセルビアとマケドニア、南にはギリシャとトルコがあり、東には黒海があります。面積は11.09万平方キロメートル。これは日本の約3分の1の大きさで、人口は708万人という小さな国です。

首都のソフィアは北海道の千歳市とほぼ同緯度です。

2.ブルガリアの気候

日本と同じように四季がありますが、国の中央を2000m級のバルカン山脈が横断していて南北で気候が異なります。北部は大陸性気候と言われる寒暖差が激しい気候、南部は地中海性気候と言われる温暖な気候です。

夏はヨーロッパの中でも暑い方なので、国内外からの観光客が黒海沿いのビーチリゾートに集まります。国土の30%を占める山岳地帯では雪が降る所が多く、冬はスキーリゾートが賑わいます。

3.ブルガリアの言語

公用語はブルガリア語です。観光地のホテルやレストランでは英語の他に、ドイツ語やロシア語が通じることも多いです。日本ではロシア語の文字として知られているキリル文字ですが、実はブルガリア発祥だそうです。今でもこの文字の基になる字を作った宣教師たちは聖人としてあがめられています。

ブルガリア人とコミュニケーションをとる時に気を付けなければいけないのは、ブルガリア人は「はい」と言う時に首を横に振る習慣があることです。会話の中で「いいえ」のつもりで首を横に振ると混乱を招くことも。

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4.ブルガリアの通貨

2007年にEUに加盟しましたが、レフ(複数形:レヴァ)という独自の通貨を使用しています。1レフが約60円(2019年12月現在)。西欧諸国と比べると物価はとても安く、500mlのミネラルウォーターが約50円、500mlのコカ・コーラが約70円です。

5.ブルガリアの宗教

大多数がキリスト教の一派であるブルガリア正教を信仰しています。その本拠地であるソフィアのアレクサンドル・ネフスキー大聖堂は、ヨーロッパ最大級の聖堂で、西欧に多いカトリックの教会とは違った独特の雰囲気があってとてもきれいです。

ブルガリアには14世紀後半からオスマン帝国(現在のトルコ)に約500年間支配されていた歴史があり、その影響が宗教にも残っています。アレクサンドル・ネフスキー大聖堂から歩いて15分ほどのところにあるのが、バニャバシ・モスクと呼ばれるイスラム教寺院です。

このモスクは、オスマン帝国を代表する建築家ミマール・スィナンが16世紀に設計したものです。現在のブルガリアではイスラム教徒は少数派ですが、毎週金曜日になると多くの人たちが礼拝に来ます。

ブルガリアで有名なもの

1.ヨーグルト

ブルガリアといえばやはりヨーグルト!ブルガリア語では「キセロ・ムリャコ(酸っぱいミルク)」と呼ばれます。そのまま食べることはもちろん、ソースにしたり、飲み物にしたり、スープに入れたり、目玉焼きにかけたりすることも…スーパーのヨーグルトコーナーはとても広く、20種類以上のヨーグルトが並んでいます。

特にヨーグルトが大切なのが、5月6日の「聖ゲオルギの日」です。この日は家畜と羊飼いの守護神である聖ゲオルギの祝日で、伝統的にその年最初のヨーグルトを作って食べる習慣がありました。現在でもこの日の食卓にヨーグルトは欠かせません。

2.バラ

ブルガリアはバラの産地としても知られています。バラの中でもとくに香りが強いダマスクローズの栽培が盛んで、香料生産は世界市場の約7割を占めます。そのほとんどが「バラの谷」と呼ばれるエリアで栽培されています。

ブルガリアのほぼ中心に位置するカザンラクでは、毎年6月の第1金曜日から日曜日にかけてバラ祭りが開催され、伝統衣装に身を包んだ地元の人たちがイベントを盛り上げます。

3.ワイン

ブルガリアは実はワインの産地でもあります。ブルガリアのワイン生産の歴史はとても古く、紀元前4世紀まで遡るそうです。1970年代までワインの輸出量は世界有数でしたが、共産主義の崩壊とともに衰退してしまいました。2007年のEU加盟以降、また生産量が少しづつ増えてきており、最近はワインツーリズムも人気があります。

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ブルガリアの世界遺産

ブルガリアには文化遺産が7件、自然遺産が2件あります。最も有名なのは1983年に世界遺産に登録された、国内最大の修道院であるリラ修道院です。10世紀に創立された修道院は、ブルガリアの歴史・文化においてとても重要な存在です。

ブルガリア正教の総本山として大切にされ、現在ではブルガリアのシンボルの一つとして、国内で最も多くの観光客が訪れる修道院となりました。観光の際は個人で行くには少し不便な所にあるので、首都ソフィアからのツアーに参加するのがおすすめです。

リラ修道院の他にマダラの騎士像、イヴァノヴォ岩窟教会群、カザンラク墳墓、スヴェシタリ墳墓、ネセバルの旧市街、ピリン国定公園、スレバルナ湖が世界遺産に登録されています。

ちなみにブルガリア出身の元大関琴欧洲、鳴戸親方はブルガリアでも有名人です。彼の出身地はヴェリコ・タルノヴォという都市です。ヴェリコ・タルノヴォは12世紀から13世紀にかけて第二次ブルガリア帝国の首都として栄えた古都で、国内の観光名所の一つです。

まとめ

今回はブルガリアの基本情報をご紹介しました。ヨーグルト以外の魅力もたくさんある国なので、この記事を機にぜひもっとブルガリアについて知っていただけたら幸いです。

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この記事を書いた人

あや
あや

日本の大学を卒業後、渡英。オックスフォード・ブルックス大学でHospitality&Tourismを学ぶ。来た時はほとんど英語が喋れませんでしたが、最近無事に卒業しました!趣味は旅行とダイビング。

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