クマは無愛想?動物にまつわるイタリア人のイメージ16選
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日本でも「きつね=ずる賢い」「鳩=平和のシンボル」といったように、動物に関するイメージがありますが、イタリアでも同様にさまざまな動物に対してのイメージがあります。ここでは、イタリア人がよく使う動物を使ったイタリア語の表現や動物にまつわるイメージについてご紹介します。
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神話・物語に基づくもの
1.Volpe(きつね)
きつねは賢い人や如才ない人、警戒心が強くて慎重な人に使われます。日本でも「きつねのようにずる賢い」なんて言いますが、いずれもイソップ寓話(Le favole di Esopo)から生まれたイメージだと言われています。
2.Gatto(ネコ)
イタリアではネコもきつねと同じく頭が良い人の象徴でもあり、ずる賢い人を表す際にも使われます。このことはイタリアの児童文学「ピノキオ(Le Avventure di Pinocchio)」を見ていてもよくわかり、劇中ではネコときつねの詐欺師が出てきます。
劇中歌の「Il gatto e la volpe」は、イタリア人なら誰でも歌える有名曲です。また嘘をついたことを表すときに鼻の前に手を当ててピノキオの鼻が伸びたジェスチャーをするイタリア人は沢山います。それだけイタリア人の心に根付いた物語なのでしょうね。
なお「Fare la gatta morta(直訳は"死んだメス猫のふりをする"で"猫をかぶる"の意味)」という表現もあります。間違っても使わないようご注意を!
3.Serpente(ヘビ)
ヘビもずる賢い人を表す際に使われます。これはアダムとイブがヘビにそそのかされて神の掟に背いたことに由来するそうです。
一方で、日本のように神聖な物としてヘビが扱われることも多く、新約聖書に「蛇のように賢く、鳩のように素直であれ」という言葉もあるように、賢さの象徴として扱われることもあります。
4.Asino(ロバ)
ロバは無知、愚かさの象徴とされています。これは旧約聖書のノアの方舟の物語に基づくイメージだそうです。絵本などでも、まぬけなロバの物語は沢山あるため、小さな子供でも「僕はロバじゃないもん!」と言ったりします。ちなみに「Somaro」でもロバを表します。
見た目や行動特性に基づくもの
5.Gatto nero(黒猫)
イタリアでは昔から黒猫は黒くて不気味、魔女の手先だと怖がられていて、今でも目の前を黒猫が通ると悪いことが起こるなどという迷信があります。
しかし、あまりに黒猫が可愛そうなので、近年では動物愛護団体のAidaa (Associazione italiana difesa animali ed ambiente)が、この迷信にメスを入れ「Gatto Nero Day(黒猫の日)」を制定。
イタリアにとっての忌み数字が並ぶ11月17日に黒猫を守るための署名活動などが行われるようになりました。
6.Elefante(ゾウ)
ヘビと同じくゾウにも相反する二つの意味があり、その特徴から記憶力が良い人を表す際にも用いられますが、一方で見た目の印象から「のろま」だという意味でも使われます。
7.Chiocciola(かたつむり)
かたつむりは、どんくさい人やのろまな人を表す際に用いられます。これは世界中どこへいっても割と同じようなイメージかもしれません。同じくカメ(Tartaruga)も、のろまな人に使われます。
ちなみに動物自体には意味はありませんが、ヘマをするときイタリア人は「Prendere un granchio(カニを扱う)」と言います。カニを捕まえると指をはさまれることに由来するそうです。
8.Scimmia(猿)
日本にも「猿真似」という表現がありますが、イタリアでも他人の真似する人のことを猿と言います。ちなみに「Pappagallo(オウム)」にも同じような意味があります。
9.Pecora(羊)
羊は臆病な人を表す際に用いられます。ちなみに、ウサギにも同じような意味があります。
以前、サッカーセリエAで連敗が続いたチームに対してサポーターが練習場に人参を持っていって「Buon appetito conigli!(臆病なウサギさん、どうぞ召し上がれ!)」という横断幕を掲げて一触即発、なんてこともありました。
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その他イタリアならではの珍しい表現
10.Orso(クマ)
イタリアではクマは無愛想や気難しい人を表す際に使われます。
11.Struzzo(ダチョウ)
フランスにも「La politique de l'autruche (ダチョウの政治)」という言い方があるそうですが、イタリアでも深刻なことから目を逸らす人のことをダチョウに例えます。
これはダチョウの危険が迫ると地中に頭を突っ込む習性があると言い伝えられていることに由来するそうで、アメリカではこの習性をもとに「頭隠して尻隠さず」を表す際にダチョウを用いることもあるそうです。
12.Farfalla(蝶)
花から花へと軽やかに飛んでゆくさまから、浮気者を表現する際に使われます。イタリアのオペラ作品Le nozze di Figaro(フィガロの結婚)の劇中歌「Non piu andrai, farfallone amoroso(もう飛ぶまいぞ、この蝶々)」は、この表現を使った有名な歌です。
13.Cavallo(馬)
馬は気が狂った人を表すのに用いられ「Matto come un cavallo(馬のように気が狂う)」という慣用句があります。
14.Aquila(ワシ)
目が良い人のことをワシのようだと表現します。
15.Vitello(仔牛)
沢山食べる人を仔牛に例えます。その他にもオオカミ(Lupo)や豚(Maiale)に例えられることもあります。一方少食の人は鳥(Uccelli)に例えられます。
16.Ghiro(ヤマネ)
日本人には馴染みがないかもしれませんが、その行動特性から、良く寝る人のことをイタリア人はヤマネと言います。この表現はフランスなどでも使われているそうです。
まとめ
いかがでしたか?イタリアの絵本などを読んでいるとこれらを使った表現が沢山でてきて面白いです。是非色々覚えて使ってみて下さいね。
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この記事を書いた人
アメリカに1年、イタリアに2年住んでいます。お料理と旅行・美味しいものの食べ歩きが大好きです♡特に大好きなカフェやスイーツ、お土産を探すのが大好きなので、おすすめ情報をたくさん発信できたらと思います☆゚・:,