皆さんは「自転車レース（ロードレース）」というと、どのようなものを想像されるでしょうか？フランスで開催されている「ツール・ド・フランス」が有名ですが、実はイタリアにも「Giro d'Italia（ジロ・デ・イタリア）」と呼ばれる自転車レースの大会があり、サッカーの次にイタリア人が愛してやまない国民的人気スポーツとなっております。ここでは、そんなGiro d'Italiaについてご紹介します。

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Giro d'Italia（ジロ・デ・イタリア）とは？

「Giro d'Italia（ジロ・デ・イタリア）」は毎年5月、イタリアで約3週間繰り広げられる自転車レースで、フランスで毎年7月に開催される「Tour de France（ツール・ド・フランス）」、スペインで毎年9月に開催される「Vuelta a España（ブエルタ・ア・エスパーニャ）」と3つ合わせて「Grande Giro（グランデ・ジロ）」と呼ばれるビッグイベントです。

Giro d'Italiaは日本では「ジロ・デ・イタリア」と呼ばれていますが「ジーロ・ディターリア」がより本場に近い発音。「イタリアをまわる」という名前通り、日々、設定された200㎞前後のイタリア各地のコースでタイムを競いあい、約3週間の熱戦の末、合計タイムが一番短かった人（最速の人）が総合優勝に輝くというものです。

イタリア人はサッカー観戦と並んで自転車レース観戦が大好き！とりわけGiro d'Italiaは自国開催な上にイタリア人の優勝する確率も高いため、イタリアに住んでいる限り5月にGiro d'Italiaの結果を押さえていないと正直、話題についていけないこともあるくらい、毎年多くのイタリア人を魅了してやみません。

見どころは「選手のユニフォーム」

とはいえ、正直、サッカーに比べると私たち日本人にあまり馴染みのない自転車レース。初心者はどのような所を押さておくべきか。それはズバリ「選手のユニフォーム」です。

Giro d'Italiaでは開催2日目以降、成績上位の選手はそれぞれ専用のユニフォームを着てレースに出場します。ユニフォームは以下のように色分けされています。

• ピンク：前日までの合計タイムがトップ（最速）の選手が着用
• 青：山岳コースでの成績（合計）が最も優秀な選手が着用
• 紫：大会が設定したポイントの合計を最も獲得している選手が着用
• 白：25歳以下の若手で前日までの合計タイムがトップ（最速）の選手が着用

筆者は毎朝ニュースで「今日はどの選手ピンクのユニフォームを着ているんだろう？」と見ながらレースを楽しんでいます。同じ選手が会場を変えながら毎日熱いバトルを繰り広げるため、日々ドラマの連続。まるでNHK連続ドラマ小説を見るかのように「昨日はどうだったのかな？」とチェックできるのが何より楽しいです。

また、自宅に居ながらイタリア旅行気分が味わえる点も魅力です。Giro d'Italiaのコースは合計約3,500kmにもおよび、平地から都市、山岳コースまでさまざま。毎日行われるのでニュースでその日の大会の模様をチェックするだけでも5月のイタリアの景色を満喫できます。

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現地観戦に行く際の見どころと注意点

折角イタリアにいるのでしたら、是非現地観戦に行ってみてください。沿道で応援する限りはもちろんタダ！上り坂ですら時速30㎞近くで目の前を通過するため、じっくり観戦するにはテレビの方が良いですが、大会会場では試合前のパレードが見られたりオリジナルグッズが手に入ったり、他では絶対に味わえない興奮を味わうことができます。

公式ウェブサイトには、その日ごとのコースの詳細や選手が何時頃どの辺りを通過するのか、現地へはどうやっていくのかなど、さまざまな情報がびっしりと記載されております。おすすめの料理や観光スポットなども載っており、見ているだけでも楽しめますよ！

その他、当日、選手が通過するのは一瞬ですが、会場は朝から通行規制がされる場合が多いので、注意事項もしっかりチェックしてください。専用シャトルバスなども準備されるので、それらを使うと便利かもしれません。

まとめ

筆者は滞在するまでGiro d'Italiaという名前すら知りませんでしたが、あまりに毎日テレビや新聞をにぎわせているので観戦に行ったところすっかりその魅力に取りつかれてしまいました。イタリア全土が会場となるため、家の近くでもレースが行われるかも！是非イタリアの新緑の風景とともに自転車レース観戦を楽しんでみてください。