【留学前に知っておきたい】シアトルってどんな都市?~おすすめ編~

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前回の投稿『【留学前に知っておきたい】シアトルってどんな都市?〜問題編〜』では、ぶつぶつとシアトルの問題点を挙げましたが、個人的にはシアトルという都市が大好きで、留学先としても断然おすすめします。おすすめである理由を5つお伝えします。

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おすすめ点1.「英語の訛りが少ない」

アメリカの中でも、シアトルの人たちはまるでCNNのように聞き取りやすい英語を話すというのが個人的印象です。アメリカの映画・ドラマを見慣れている方はニューヨーク訛りやサンフランシスコ訛りも抵抗がないかもしれませんが、筆者自身はその地域の人たちと話す時に「ん?」とつまずくことがありました。ニューオリンズあたりの南部訛りは言わずもがなです。

語学習得だけを目的に留学するのなら、異質な英語(つまり、日本ではあまり聞かない英語)に触れるのもいいでしょう。実際筆者は語学留学先としてロンドンを選び、イギリス英語の洗礼を受けて「今まで日本で習ってきた英語はなんだったんだ!」と開眼させられました。その後度々訪れることになるヨーロッパでもイギリス英語が主流でしたから、ロンドンで英語を学べたのは貴重な経験だったと今でも思います。
ただ、留学の目的が語学以外にあるのなら、日本で慣れ親しんできた英語で学ぶ方が習得のスピードが速いと思います。

おすすめ点2.「留学後、仕事が見つけやすい」

経済成長著しいシアトル。様々な経済誌・ウェブ媒体が「就職に最適なアメリカの都市ランキング」を発表していますが、その上位に必ずと言っていいほどランクインしています。
求人の多い市場は製造、教育、公共医療。求人の多い職種はエンジニア、アセンブラなど。特にエンジニアにとっては売り手市場です。ひと昔前は猫も杓子もシリコンバレー!という空気がありましたが、昨今はシリコンバレー周辺の家賃高騰が深刻なことになってカリフォルニアからシアトルへ移ってくる人も多いとか。

留学するからには、将来の仕事につなげたい!という方が多いでしょう。シアトルは仕事を見つけるのにとても適した都市です。

《参考リンク》
Forbes『The 10 Best Cities For Finding Employment』
Business Insider『The 20 best cities for finding a job in 2016』

おすすめ点3.「人との距離感が程よい」

求人倍率が高いということで、シアトルは人口流入が盛んです。人口の62%はシアトル市どころかワシントン州出身でもないそうです。アメリカの主要50都市の中で「その町に引っ越して1年未満」の人たちの人口比率を見ると、シアトルは全米で4位となっています。よそ者がたくさん集まっている都市、といえます。

だからなのか、人間同士の距離感がつかず離れずで個人的にとても心地よいです。初対面の人同士でもちょっとした世間話をしますが、それがベタベタしていない感じ。おしゃべり好きのアメリカ人はすぐにプライベートの話を始め、こちらのプライベートもぐいぐい尋ねてくることが往々にしてあり、それが楽しい時もあれば鬱陶しい時もあります。シアトルの人たちはそのバランスがちょうどいい感じがするのです。

《参考リンク》
Seattle Times『When can you call yourself a Seattleite?』

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おすすめ点4.「外国人、それもアジア人が多い」

「よそ者が多い」ことと重なりますが、外国人も多いです。シアトル人口の実に17.7%が外国人(外国で産まれた人)。そして人口の13.8%がアジア人です。一時滞在中の留学生や海外赴任者などを含めれば、もっと多いでしょう。

外国人が多いため、異国料理のお店・食材も豊富です。アメリカンな食事に疲れた時、異国料理のお店には心底救われます。特にお米や麺を食べ慣れている日本人の舌には、中国やベトナム、タイなどの料理がとても美味しく感じることでしょう。生野菜たっぷりのギリシャ料理、ほっとするお味のロシア料理などもおすすめで、毎日食の世界旅行が楽しめます。

留学先を決める際に、「日本(アジア)と全く文化が違うところ」「日本人(アジア人)が少ないところ」を優先する方もいるのではないでしょうか。ただ、『どの国に留学する?!~私が英語圏3ヶ国(アメリカ・カナダ・イギリス)で生活した経験から~』の記事にもある通り、滞在が長くなるほど日本のものが手に入ることは重要なポイントになります。

そして日本人(アジア人)が一人でも周りにいる環境というのも、経験上重要だと思います。筆者はウクライナでヨーロッパ人の男女(ポルトガル人、ポーランド人、ブルガリア人、トルコ人)とルームシェアをしていたことがありました。最初は陽気でパワフルな彼らと楽しく過ごしていましたが…疲れるのです。連夜続くホームパーティやバー巡り、バターたっぷりの食事などが特に疲れてしまいます。しばらくしてアジアのルームメイト(韓国人、インドネシア人、香港人)が加わり、彼らとは生活のリズム(早寝早起き!)も食文化(白いお米!)も非常に近く、くつろいで過ごすことができました。もちろん個人差というものがあり、夜更かしが苦手なポルトガル人もいるでしょうが。

ともかくアジアのものが手に入り、体格や文化が近しいアジア人が周りに多いという環境は、滞在が長期にわたればわたるほど居心地よく感じるものだと思います。

《参考リンク》
Seattle (city) QuickFacts from the US Census Bureau

おすすめ点5.「週末のアクティビティに事欠かない」

アウトドア好きの方は、この上なく楽しい留学期間を送ることができるでしょう。自然に恵まれた土地柄、カヤック、ハイキング、登山、キャンプ、スキーなどがすぐ近くで楽しめます。

スポーツはちょっと苦手、という方もご安心を。美術館、博物館、劇場、コンサートホールなどが中心街にぎゅっと集まっており、芸術鑑賞にはとてもいい環境です。美術館は学生だと入場料が半額くらいになったり、そもそも無料の施設・日時があったりしますから、とても気軽に芸術へ触れられるでしょう。

近郊の都市へ足を延ばしてみるのもおすすめです。何かと話題のポートランドへはバスで約3時間。カナダにも車で行けてしまいます。バンクーバーやビクトリアへ日帰り旅行なんて、楽しいのではないでしょうか。

最後に

他にも、いい大学があるとか大学街が素敵とか日本に近いだとか、挙げればきりがないほどたくさんの魅力がシアトルにはあります。ご自身の価値基準と照らし合わせて、選択肢の一つにしてみてください。

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この記事を書いた人

美紗子
美紗子

日本の大学で英語学を学びながら、語学留学でロンドン、国際インターンシップでドネツク(ウクライナ)へ。その他旅に明け暮れて、次第に旅するように暮らしたいと思うように。大学卒業後は日本の出版社に5年半勤め、現在は配偶者とシアトル在住。

https://note.mu/misakot

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