「うまくいくルームシェア」5つのポイント!ルームメイトの選び方と付き合い方
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ルームシェアと聞いて、慣れないと不安がつきものですが、お互い一人暮らし、外国人同士だったら外国暮らしの、経験や寂しさを分かち合えるのもルームメイトならでは。何より大切なのは、「お互いさま」という気持ちです。我慢しない・させない、うまくいくルームメイトの選び方・付き合い方についてご紹介します。
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私はこれまでに4人のルームメイトとのシェア生活を経験しました。経験上、ルームシェアが上手くいくかどうかポイントは、次の5つに絞られると思います。
1.お金の感覚が似ている
お金の問題はいつも難しく、人間関係が大きくこじれる原因になりかねません。だから、相手が自分と似た金銭感覚の持ち主かどうかは、とても重要です。
割り勘だけどフェアに
ルームメイトとは、電気代・インターネット・家財保険・トイレットペーパーなどの日用品をシェアすることがあります。基本、割り勘ながらも、お互いに我慢しないように、フェアに感じるようにすることがモヤモヤをためないコツです。
例えば、(相手に言われなくても)「今月の半ばから越してきたから、電気代も半額だけど負担させて」「今度両親が泊まりにくるから、トイレットペーパーは買っておくよ」「あなたはテレビを持っていないから、ケーブル代はインターネット使用料だけでいいよ」など、お互いバランス良く申し出る気遣いができると、相手は嫌な気はしないものです。
逆に、相手のエアコンの使用量のせいで明らかに電気代が上がった場合などは、冷静に「申し訳ないんだけど、私はエアコンあまり使ってないし、去年の同月と比べてこれだけ上がったので差額を払ってもらえるかな」と言ってもいいでしょう。
その際にも、あくまでお金のことだと割り切って、決して「あなたがたくさん使ったから電気代が上がった。払って」などと感情的な言い方にならないのがポイントです。また、去年の明細などを見せながら伝えることができれば、相手も納得しやすくなると思います。
あえて請求をしない
線引きが難しい場合もあり、細かくあれもこれも割り勘にしていると、「私はあまり使っていないのに・・」とどちらかが不満をためこむ可能性があります。
経験上、食料品は使用量の差が出やすいので不公平感の元になり、キッチンペーパーや掃除用具類も好みや使用量の違いなどあります。個人で揃えた分は自分が使うんだから出してもいいや、という気持ちで進んで請求しないことが多いです。
深刻になる前に話し合う
払ってもらってないこと、自分が払ったことでモヤモヤ感が残る場合は自分が辛くなるし、結局、長期的な人間関係に影響するので、負担してもらう、負担すべきかは都度、理性的に判断して、つとめて軽く、深刻にならないうちに話して解決するのがベストだと思います。
私は一度、一緒にTV契約をしようということになり、相手の部屋だけケーブル工事が必要になって、割り勘にしてくれるか聞かれたのですが、もともと部屋の契約も別々だったし自分の部屋には直接関係のないことだったので、考えてやはり後から丁寧にお断りしました。「ノー」と言っても、納得行く理由があれば相手は意外とすんなりOKしてくれて、そのほうが後腐れが生じないものだと思います。
その他、「小銭がない」「ネットで買う」などでちょっとしたお金のやりとりがあるかもしれません。お互い十分に信用がある場合は大丈夫ですが、もし、頻繁にあってそれが嫌だと感じたり、金額が大きくて不安に思ったりしたら、「今持ち合わせがないから」などの理由で断るのも方便でしょう。
2.掃除の分担
掃除もまた、ルームシェアのトラブルの元です。あるアメリカ人の友人は掃除が苦手で女性同士のシェアで揉めて、男性との気楽なシェアに移っていました。3人以上でシェアしている場合は、「何曜日は誰々がキッチンを担当」と決めているところも多いようです。
私は、ルームメイトと女性2人でそんなに汚れないし、気づいた方がやる感覚でいますが、個人的にはある程度適当な方がお互いにくたびれなくていいかなと感じます。
自分は掃除好きな方ですが、大雑把な面もあるので「私ケッペキです」みたいな人とは常に気にされているようで正直合いませんでした。その人以外のルームメイトは驚くほど皆ずぼらで、キッチンにまな板や食べ終わったお皿がそのまま残っていることもしばしばでしたが、性格的にはいい友人になれました(笑)。
他の面で相性がいいならば、自分のものが壊されたり汚されたりしない限り多少は大目に見て、掃除は気がついたほう、得意なほうがやればいいじゃないかと思います。掃除はした方が運気が上がるといいますしね。
3.ゲストを連れてくるか
ゲスト、特に異性を連れてきてよいか。この問題、自分は一番堪えました。お互いさまの面もあるので、厳しく制限するのもまた不自由さがあるかと思うのですが、特に、自分の恋愛がうまくいっていない時に相手が恋人を連れてくるシチュエーションは一番精神的に辛い。もう、ドアの向こうでラブラブしているであろう二人を呪ってやりたくなります(笑)。
体調が悪かったり忙しい時に大騒ぎでパーティされたりするのもしんどいですね。ルームメイトと普段の付き合いがあまりない場合や複数の場合は、そこまで気にならないかもしれませんが・・どうしても悩まされ続けるようであればハウスルールを検討するか、拒否しないまでも困ったという気持ちを正直に伝えてもいいのじゃないかと思います。少しは気遣いを示してもらえたほうが楽になるかもしれません。
また、自分がゲストを招く場合は、ルームメイトに早めに伝える、うるさくしすぎない、後片付けをきちんとする、「(色々不自由させたかもしれないけど)ありがとう」の気持ちをちゃんと伝えるなどの配慮を忘れずにいたいものです。
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4.お互いの距離の取り方
相手によって、日常のつき合い方 ― 例えば、毎日「おはよう」や「いってきます」の挨拶をするか、日常の話をどれだけ共有するか、外出やイベントなどに誘うかどうかなど ― は異なってくるかと思います。
あまり干渉されたくない人もいれば、逆にコミュニケーションを求めてくる相手もいるでしょう。最初は自分が頼られていたのに、後から相手にも人間関係ができて寂しさを感じることもあれば、その逆もあるかもしれません。
同居しているという関係上、つい相手のことに踏みこみがちになっても、それぞれ別の人生・事情を抱えた個人なので、多少ドライかもしれませんが、相手を尊重して自分も常にフレキシブルにとらえて、空気を読みながら、お互いが心地よい関係を築けるといいと思います。
5.直感で「合う」かどうか
私の最初のルームメイトはアメリカ人でしたが、初めて会った時に「何か質問ある?」と聞かれて、すぐに「別に質問なくてもいいのよ」とつけ足してくれて、一瞬でそんな明るくユーモアのある彼女のことが大好きになりました。
個人的には、相手と合うか合わないかは初対面で分かるほうで、なんとなく「この子ちょっとイマイチだな」と思う人は、頑張ってもやっぱり合わないことが多かったです。ただし、別にルームメイトと無理に友達になる必要はないので、よほど問題のある人物でない限り、同居中の間は割り切って程よい距離を保つのも一つの手ではあります。
ちなみに、元々仲のよい友達同士でシェアをするのは、私の周りではあまり薦めないようです(短期間や知り合い程度の間柄なら別ですが)。前から親しくしていた分、一緒に生活して相手の嫌な面を見つけた時や、何かもめごとがあった時に、元の友人関係までこじれるリスクが大きいからです。
ルームメイトから自然に友達に発展できたら一番ラッキーでしょう。
最後に
他人同士、いきなり一つ屋根の下で暮らすのは簡単ではありませんが、つき合い方によってはその後の大親友にだってなり得ます。また、上記のポイントなどは、ゆくゆく同棲や結婚など大切な人と暮らす場合にも応用できる面がありますよね。
人によって、気になるポイントは違うもの。上記の他にも、「騒音」「バスルーム使用時間」など、問題となる要因があるかもしれません。その際に、自分のストレスが深刻にならないうちに解決するのはもちろん重要ですが、一方で、一旦立ち止まり、「相手も自分の気付かないところで我慢しているかもしれない」と考えることも大切です。
最初にお伝えした「お互いさま」の気持ちを大切に、お互いの気持ちや事情を上手に伝え合いながら、快適で素敵なルームシェア生活を送れますように。それが留学生活の大きな支えと思い出となれば幸いです。
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この記事を書いた人
会社員生活の傍らNY留学の夢をかなえるべく2012年に渡米。ニューヨーク市立大学バルーク校MBA修了。2017年7月よりロンドンに移住。まだまだ知らないヨーロッパのダイナミクスと魅力を発見する日々です。
https://twitter.com/Sattyshamrock