シンガポール版ジャーキー!バクワ(Bak Kwa:肉乾)とは?

17713

View

スポンサーリンク

Wikimedia Commons

「バクワ」乾燥させた牛肉、豚肉を甘辛いタレをつけて炭火で焼いた中華風のジャーキーです。シンガポールでは旧正月前になると多くの人が専門店に長い行列に並んでまで手に入れようとします。年間を通して販売されてはいるものの、季節品として旧正月時の定番の一品として人々の心に根付いています。今回はそのバクワについての紹介です。

スポンサーリンク

バクワ(Bak Kwa:肉乾)とは?

バクワの写真
Bee Cheng Hiang Japan

バクワ(Bak Kwa:肉乾)は、保存肉として中国福建省で生まれたものを、華僑であるシンガポール人がシンガポールに持ち帰ったとされています。今日まで中華系シンガポール人はその伝統を継承しています。

バクワはビーフ・ジャーキーにも若干似ているといってもいいでしょうか。口に入れると甘辛く、香ばしい香りが一気に口の中に広がります。お肉をかみ始めると、お肉のジューシーさが口の中を駆け巡り、その味をずっと味わっていたい気持ちに駆られます。中にはパンにはさんで食べる人もいます。

日本人の味覚だと、ビールのおつまみにはぴったりの一品ではないかと思います。

参考リンク

シンガポールでバクワが特別な一品である理由

シンガポールでバクワを購入しようとしている人々が列をなしている様子

しかし、なぜ行列をなしてまで買うものなのでしょうか。さまざまな年齢層の方々に伺ったところ、意外な理由が聞くことができました。

今でこそバクワは通年購入できる食べ物ですが、人々はバクワは「高級品」として捉えられています。その理由は、嘗て人々がまだ今日のように豊かではない暮らしを送っていたシンガポールでは、高価なお肉を食べられる余裕がある人はまだ多くはなく、また市場にもそれほど高価なお肉は売っていませんでした。

人々は1年に1回の旧正月時に、奮発をしてお肉を買い、甘く味付けをした贅沢品としてお肉を楽しむことになったということです。このストーリーは世代、そして年月を通して語りつながれ、人々の心に根付いているようです。

スポンサーリンク

シンガポールでバクワを購入できる場所

シンガポールのバクワ取り扱い有名店「美珍香」
Wikimedia Commons

島内に40ものアウトレット、また海外7か国に展開する美珍香(Bee Cheng Hiang)はバクワのブランドとして有名です。日本にも進出していて東京・銀座に出店しています。

美珍香は、デパートにも入っていますし、チャンギ空港にも販売店があるので、日本に帰国する際にお土産として購入するのもいいかもしれませんね。但しその場合は日本入国における検疫の有無を確認してから購入しましょう。

その他の有名なバクワ販売店として、金品香(Kim Peng Heng)や、金華源(Kim Hua Guan)などがあります。食べ比べをしても面白いかも知れません。

ちなみに、バクワの価格は大体1キロあたり40〜50シンガポールドルくらいとなっています。

主な有名店

美珍香(Bee Cheng Hiang)

金品香(Kim Peng Heng)

  • 住所:65 Changi Road, Singapore 419886
  • 電話;6742 6853

金華源(Kim Hua Guan)

  • 住所:People’s Park Food Centre, 32 New Market Road #01-1022 Singapore 050032
  • 電話:9006 2026

まとめ

いかがでしたか?シンガポールでは定番のバクワ、ぜひ機会があれば試してみてください!

スポンサーリンク

この記事に関するキーワード

  • まとめ
  • Bak Kwa
  • バクワ
  • 肉乾

この記事を書いた人

Coolme
Coolme

20年近く海外勤務生活。中でも東南アジア、シンガポールに長く滞在。好きなことは旅行、ヨガ、そして様々な場所に出現する猫を撮り続けること。

留学希望者におすすめ各国の留学情報を徹底解説!