日本にいながらフランス語公式資格試験「DELF」のB2レベルに1年で合格する5つのコツ

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フランス国民教育省公認のフランス語唯一の公式資格試験「DELF」。その中でもフランスの大半の大学、大学院に入学できる資格とされるレベルの「B2」を日本にいながら1年の学習期間で合格しました。ここでは筆者による合格のコツをお伝えします。

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DELF「B2」のレベルと試験内容とは?

DELF・DALFとは、フランス国民教育省が認定した唯一の公式フランス語資格(ディプロム)で、一度取得すれば無期限有効です。自分の フランス語の能力や知識を証明書として形にすることができます。
DELF(デルフ・フランス語学力資格試験)/DALF(ダルフ・フランス語上級学力資格試験)は、CIEP(国際教育研究センター)が認可した試験センターでのみ開催されます。

DELFDALF.jp

DELF・DALFについては大半のフランス語学習者は知っていると思いますし、これに合格することがひとつの大きなモチベーションなはずです。DELFはレベル順に A1、A2、B1、B2と区別されており、さらに上のレベルのDALFのC1、C2と、6つのレベルに分けられています。

DELFのB2というレベルは、フランス語圏にある程度の期間留学した方でやっと合格するレベルです。つまり、独学で、もしくは日本だけでフランス語を勉強している学習者にとってはかなりハードルが高いです。

このB2に合格すると、フランスの大半の大学、大学院に入学できる資格を得られるだけあって、決して甘いものではなく、準備にはかなりの時間を費やさなければなりません。

試験内容は、読解問題、リスニング、作文問題、そして口頭試験の4つに分けられます。それぞれ25点満点(最低得点は5 点)、合計で50点以上とれば合格となります。

DELFの試験は春と秋の年2回だけ行われます。つまりチャンスは1年に2回しかないのです。

コツ1.1日5時間以上フランス語に浸る

まず、日本にいるだけでB2に合格するということは、並大抵のことではありません。ある程度の覚悟が必要です。少なくとも一日5時間は、フランス語に浸りましょう。

実際に筆者は朝起きて1時間フランス語の勉強、移動中もフランス語のラジオを聞く、休憩時間もフランス語を聞くか読む、帰宅してから3時間以上勉強するという生活をしていました。週末もひたすら勉強していました。

かなりきついですが、そのくらいしなければ決して合格はできません。とりあえず手元にフランス語学習の教材を準備しましょう、そしてお気に入りのフランス語サイト、ラジオを見つけてください。

筆者は、フランスの代表的な新聞である「le monde」のサイトを毎日確認していました、分からずとも毎日フランス語に触れる機会を手にすることが大切です。

コツ2.最初の1ヶ月で文法を攻略する

外国語の習得において、文法は非常に大事です。しかし、文法だけをずっと勉強し続けるのは本当にもったいないです。なので、まず最初の1ヶ月でフランス語の文法をとりあえず全て頭に入れてください。あまり理解していなくても、その後の作文や口頭の練習時に、間違えながら覚えれば良いと思います。

ヨーロッパの言語を初めて学ぶ人は、動詞の活用形や過去形の複雑さなどに嫌気が差すかもしれませんが、それは避けては通れません。ひたすら暗記してください。

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コツ3.DALFのC1レベルで学習する

筆者はフランスの大学院に入学するため、まずC1合格を目標にB2も受験しました。そのため、基本的にC1レベルの単語、文章、口頭試験用の勉強を行っていました。その結果、いつのまにかB2レベルの文章が結構スラスラ読めるようになっていました。

私が使っていた教材は「ALTER ego」というもので、C1レベルである「ALTER ego 5」をひたすら読んでいました。そして、必ずフランス語の手紙の書き方や小論文の進め方を覚えてください。これなくして合格はまずありえません。

 
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コツ4.「RFI SAVOIRS」のサイトにある「Journal en français facile」を毎日聞く

Journal en français facile」は、10分間で、その日に起きた国際ニュースを端的に紹介するラジオ番組で、さくっと聞くことができます。しかし、フランス語学習者用につくられているとはいえ、内容は国際問題、国際政治のニュースばかりで単語も難しいですし、話すスピードも早い時がありますので、決して簡単ではありません。

最初は、全く聞き取れなくて当然です。フランス語に慣れるということに意味があります。サイトではスクリプトが公開されているので、1回目はまず何も見ずに聞き取り、2回目でスクリプトを見ながら理解する、3回目に何も見ずに聞いてどれだけ理解できているか確認する、このルーティンを毎日繰り返して下さい。いつの間にか、かなり実力がついているはずです。

また「RFI SA VOIRS」というサイトは、レベル別にリスニングや読解の問題が多く掲載されているの利用してみましょう。

コツ5.口頭試験のためにフランス人と練習する

さすがに面接試験は一人では練習できません。そのため、フランス人がやっているフランス語教室に通いましょう。費用がかかるとはいえ、これは必要な出費です。

毎回の授業を何も準備せずに受けるのではなく、絶対にフランス語教材の面接試験の答えに書いてある文章を覚えて、実際にフランス人と会話する時にそれを使ってください。台詞を言い慣れることで、本番もスラスラ言えるようになりますし、相手の返しも決まっているのでそれに慣れることが大事です。

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最後に

筆者もいくら勉強したとはいえ、試験前日にフランス語のラジオを聞いてもかなり理解できない部分が多かったです。しかし、当日を迎えなんとか無事に合格できました。

言語学習は自分との闘いです。いかにその言語と向き合い、どのくらい自分がそれに答えることができるのか。逃げ出したくなることは当然あります。しかし、本当に海外に留学したい、海外で活躍したいという気持ちが強ければ、自然とその学習は続けられるはずです。

留学すればさらにつらい日々が待っています。日本で他言語を勉強できることに幸せを感じ、楽しみ、頑張ってほしいと思います。

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この記事を書いた人

ケイ
ケイ

自分探しのために海外の大学院への入学を決めました。行き当たりばったりの旅が大好きです!自分の目で見たもの、かんじたものを素直に皆様にお伝えします!

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