「世界悲惨指数」から見る!タイはなぜ「世界で一番幸せな国」なのか?
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みなさんは今幸せですか?世の中には色々な事柄を物差しで測ろうとする人たちがいます。「世界悲惨指数」というデータに基づくと、タイは「世界で一番幸せな国」だと言われているようです。それは一体なぜでしょうか?その理由について考えてみました。
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タイは世界で一番幸せな国?
アメリカの金融・ビジネス情報プロバイダーであるブルームバーグがまとめた悲惨指数ランキング(対象63か国)によると、タイはこの数値が最も低く「世界で最も幸福な国」だと言われているそうです。
この「悲惨指数」とはインフレ率と失業率から出す数値で、国の住みやすさを測る指標の一つとされています。数値が高ければ高いほど、経済やその国の情勢が「悲惨な国」で住みづらく、低いほど「幸福な国」で住みやすいと解釈されているそうです。
調べてみたところ、タイはここ数年、失業率が1%未満で世界でも1〜2位を争う低さを維持しています。今のところインフレも起きていないために「最も幸福な国」の座に君臨しているのです。
この結果を見たみなさんは、アメリカや中国と言った経済大国ではなく、タイが首位となったことには驚きを示すかもしれません。しかし、タイに住んでいる者から見ると、この結果になんとなく納得しちゃうんです。
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気軽に転職するタイ人
筆者はタイで働き始めてかれこれ5年が経ちますが、周りのタイ人がしょっちゅう仕事を辞めたり変えたりするのをずっと不思議に思っていました。しかも、ものすごく気軽に仕事を変えるのです。
「ねえ、今の会社何年目?」
「もう3年。長いなー。そろそろ仕事変えよっかなー」とか(タイ人は3年でも「長い」と感じるらしい・・・)
「ここ数年、ちょっと頑張って働いたから、しばらくは家で親の仕事でも手伝うかな〜」
などという会話がまるで当たり前のようにのんびりと聞こえてきます。
タイの失業率が低い理由
あくまで個人的な見解ですが、タイの人々は普通に会社勤めしている人でも、副業や家業を持っている人が非常に多いように見えます。タイはその昔、中国から商いをするために渡って来た華僑と呼ばれる人たちが多く住んでいるという歴史もあることから、親や親戚が商売をしている人も多いですし、最近の若い人の間では、facebookなどのソーシャルメディアを使って物を売買するビジネスを行う人が増えてきているようです。
また、タイならではの仕事を生業にする人もたくさんいます。道端にミシン1台を置いて生計を立てている、通称「ミシンおじさん(洋服直し屋さん)」もいれば、得意の料理の腕を生かしておかず屋台や麺屋台を経営している女性もいます。
また、本当に生活に困るような事態に陥ったら、お寺に駆け込んで神職に従事するという手段もあります。職種はピンからキリまでありますが、日本と比べると誰かが何かかしらの仕事を持ち、気軽に副業ができるお国柄なようです。
さらに、タイは女性の方が男性より6:4と人口が多く、日本と比べると女性が圧倒的に社会進出しています。しかも、働く女性が多いためか日本よりも晩婚で、ここ数年の出生率はどんどん下がってきています。そのため、労働者人口も必然的に減っているのです。
そんな訳でタイ人はすぐに転職するし、会社に対する忠誠心はあまり見られませんが、売り手市場のため、世の中うまく回っているように見えるわけですね。
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この記事を書いた人
20代の半分以上をタイで過ごしたアラサー女子。タイのバンコクで留学、現地採用を経て、現在は駐在員として奮闘中。趣味はマラソンと食べ歩き。気になるスポットは自分の足で走って向かいます。