目指せ名門大学編入!アメリカのコミカレで好成績を取る4つのコツ
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アメリカのコミュニティカレッジは四年制の大学に比べて学費が格段に安く、有名大学への入学を目指している日本人留学生にとても人気です。今回は筆者が実践していたコミカレでいい成績をキープする4つのコツを紹介したいと思います。
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コミカレに行けば必ずしも大学に編入できるわけではない
アメリカのコミュニティカレッジに正規留学する前に知っておかないといけないのは、コミカレに行けば必ず大学に編入できるというわけではないということです。思い切って日本の大学受験をやめて、アメリカのコミュニティカレッジに入学したものの、思うように成績が取れず挫折しまう日本人学生は多くいます。実際筆者のコミカレ時代の友人にも、編入をしないまま日本に帰って行った人が数人いました。
結局は本人の努力次第なので、失敗しないための確実な方法はありませんが、入学後に効率よく勉強する方法を知っていれば志望校に編入できる可能性はグッと上がります。
C一つが命取りに
編入の合否は成績で決まり、成績はGPAによって決まります。コミカレから平均レベルの米四年制大学に編入するにはオールB、名の知れた有名大学を目指しているなら、よほどいい小論文、または課外活動がない限り、ほぼオールAを取らないと入れません。GPAの計算方法は前回の記事「GPAって何?米大学システムと日本人留学生が高いGPAを取るメリット」を参考にしてください。
大学に編入するには最低60単位必要なので、オールAを達成するには60単位分全てのクラスで90%以上を取らないといけないことになります。努力を継続すればできますが、一学期でも気を抜くとあっという間に成績は落ちてしまいます。
実は筆者もコミュニティカレッジ一学期目で、なんとなく授業を登録したら鬼のような先生にあたってしまって、成績が悪いとわかっていてもドロップする(クラスを落とす)という術を知らずにズルズルとクラスに通い続けて、気がついたらC(GPA2.5)を取ってしまった、という痛い経験があります。留学経験者は心当たりがあるのではないでしょうか。
幸いそのクラスは志望大学のトランスファーGPAにカウントされないクラスだったので助かったのですが、トランスファーGPAにカウントされるクラス(Transferable courses)でCを取るのは命取りです。C一つで有名大学への編入の可能性は限りなく低くなります。
そんな筆者もその失敗から学習し、なんとか二学期目からほぼオールAを達成することができました。ちなみに筆者の編入時のGPAは3.89で、無事UCサンディエゴ校に合格することができました。以下は編入経験者の筆者がコミカレでオールAを取るために実践した4つのコツになります。
1.先生の評価を事前に確認する
入学したての頃は先生は誰でも同じと思いがちですが、同じクラスでも先生によって難易度が全く違います。そこで便利なのが「Rate my professor」というウェブサイトです。アメリカの大学生でこのサイトを知らない人はいないでしょう。
これは現役学生が匿名で先生の評価を書き込むサイトで、評価基準は親切さ(Helpfulness)、わかりやすさ(Clarity)、そして簡単さ(Easiness)です。この3つが5段階で評価され、5に近い方がより親切で、わかりやすくて、簡単な先生ということになります。筆者もコミカレ2学期目から使っていますが、結構正確な評価が書かれていると思います。
これを使うときに注意しないといけないのは、コメントまでしっかり読むということです。例えば、簡単さが5であっても、コメント欄で「この先生は簡単だけどつまらなかった」とか、「この先生はディスカッションに参加しないとポイントをくれない」とか、細かい授業内容が書いてあることがあります。
興味のあるクラスであれば少し難しくても面白い先生を選んだ方がいい成績を取れることがあるし、ディスカッションが苦手な留学生はアメリカ人がいう簡単なクラスとのギャップがあったりします。
あとは、恐らくDやFを取った学生だと思いますが、怒りにまかせて先生を誹謗中傷しているコメントもたまにあります。評価が2の先生がいても、この人はやめておこうと決断する前に、コメントに平均評価を下げている誹謗中傷コメントがないか確かめましょう。
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2.シラバスを読み込む
皆さんに言いたいのは、完璧主義であれ!ということです。オールAを狙うなら、1%失うのも勿体無い、と思ってるくらいのほうがいいです。そこで大事になるのがシラバス(Syllabus)です。大学の全てのクラスで講義1日目に必ず配られるスケジュールのようなものです。シラバスには全ての宿題、読み物、エッセイ、テストの日程、そしてそれぞれのパーセンテージが載っています。
例)
Attendance and participation 15%
Weekly quizzes 15%
Mid-quarter essay 20%
Midterm 20%
Final exam 30%
このように大体のクラスでかなり細かく分かれています(たまに中間期末テストだけのクラスもありますが)。このパーセンテージを知らないと、出席が成績にカウントされることを知らずに休んだり、毎週あるクイズをやるのを忘れてしまったりして、かなり痛手になることがあるので気をつけましょう。
逆に言えば、アサインメントの優先順位もパーセンテージによって決められます。例えば、2つのクラスで大事なアサインメントが重なったとき、どちらのパーセンテージの方が大きいかで、どっちに力を入れたほうが良いかがわかります。
もちろん全てのクラスに力を入れないといけないのですが、重なる時期というのは必ず学期中盤でやってきます。完璧主義かつ器用に勉強することが大事です。カレンダーや手帳を買って、全ての提出日や期限を書き込むことをお勧めします。
3.Wで落とす・Pass/No passに変更するという技を上手く使う
どれだけ頑張ってもAが取れそうにないときには、成績を付けずに落とすか、成績を付けずに単位を取るかの二つの方法があります。
専攻の必須クラス、数学と英語はだいたい5段階評価(Letter grade)が必要なクラスが多いのですが、それ以外は成績を付けずに単位だけもえるクラスがほとんどです。成績が必要ないクラスであれば、クラスを登録するときに評価方法を「Pass/No pass」に変えれば、そのクラスに成績はつかずGPAにもカウントされません。C以上(70%以上)を取ればパスできて、Aを取ろうがCを取ろうがパスすれば成績は「Pass」となります。
注意しないといけないのは、大学で取る単位の合計の25%以下しかPass/No passで取れないということです。数が限られているので賢く使いましょう。
もう一つは、W(Withdraw)で落として同じクラスを取り直す、という方法です。学期の中盤であればWとしてクラスを落とせて、次の学期に同じクラスをとってAを取ればAが上書きされます。注意しないといけないのは、Wを使いすぎるとアプリケーションの印象が悪くなるのと、同じクラスを取り直さないといけないので編入する時期が遅くなるということです。
ちなみに筆者はコミカレ時代、どちらも使ったことはないです。GPAを上げることが大前提なので、とにかくAをたくさん取ることが一番大事です。この二つの方法は本当に万が一のときのためのものだと思ってください。特にWは1つくらいにしておいた方がいいでしょう。
4.オフィスアワーに積極的に行く
アメリカの大学の先生はオフィスアワー(Office hours)というものを持っており、その時間に先生のオフィスに行けば一対一で話しができるというシステムがあります。シラバスにオフィスアワーの曜日と時間が載っているのでチェックしておきましょう。
個人的に、アメリカの先生の好きなところは生徒と積極的に関わってくれることです。先生によってはアポをとれば週末にカフェで会ってくれる先生もいます。生徒と話すのが好きという先生がとても多いので、忙しいのに申し訳ないかなと思う必要は全くありません。
先生と仲良くなれば特別ひいきされるということはありませんが、経験上オフィスアワーに行って損をしたことはありません。特に質問がなくても、とりあえず行って先生と授業内容の話をするだけで情報を整理できたり、テストがどういう内容なのか詳しく聞けたり、先生がエッセイに何を求めてるのかがわかったりします。もちろん、勉強した上で質問を用意して先生と話すほうが確実に得るものは多いですが。
あとは、大学の先生は尊敬できる人ばかりなので、実際話すことで「この人すごい人なんだなぁ」と実感し、この人のために頑張ろう!とか、この人にできる生徒だと思ってほしい!とか思って勉強のモチベーションになったりします。
とにかく、何か少しでもモヤモヤすることがあれば、友達ではなく先生に直接聞きましょう。一番正しい情報をくれるし、私たちが思っている以上に親身になって助けてくれます。
まとめ
最初にも触れましたが、この4つはあくまでもコツなので、もちろん日々コツコツ勉強することやクラスでしっかりノートを取ることなど、基本的なことをしっかりやらないと役には立ちません。
好きなことを専攻にして、授業に集中して、勉強を楽しめれば、自然と結果はついてくると思います。皆さんが第一志望校に合格できることを祈っています!
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この記事を書いた人
UCSD3年生。社会学を勉強しています。