イギリスで和食が恋しくなったら?現地の食材で作れる日本の味10選
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ロンドンにはたくさんの日系食材店がありますが、意外と高く付いてしまいます。そこで、筆者が9年に渡るイギリス生活で得た「現地の材料でできる簡単和食」と、それに使える食材をご紹介します。留学生の皆さまもホームパーティなどで役立つと思いますよ。
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1.Smoked mackerel(燻製のサバ)
イギリスに来ている留学生から「ホームパーティをすることになってお寿司作ってと言われた、どうしよう!」と相談を受けることがあります。そんなときに大活躍なのがスモークサーモンやシーフードスティック、そしてsmoked mackerelです。燻製のサバは真空パックになっているものがとても安いのでお財布にも優しく扱いも簡単です。それを酢飯の上にお塩で揉んだキュウリやチャイブと散らして、ごまなどを散らしてあげれば「簡単散らし寿司」の出来上がり!面倒でなければもちろん細く作った錦糸卵もきれいで喜ばれますよ。
スモークサーモンとアボカド、クリームチーズを裏まきにして(イギリス人は海苔が苦手な場合が多いので。)ごまなどを散らしたもの、シーフードスティックは、カニかまぼこそのものですからマヨネーズとレタスとあえてサラダ巻きにどうぞ。
燻製のサバは和食が恋しい時にグリルしてホカホカご飯と一緒に食べても良いし、大根おろし(アジア系のお店や大きなスーパーで大根は手に入ります)と和え物にするのも良し、簡単な炊き込みご飯にしてもおいしいですよ。
2.Marrow(別種の冬瓜)、Turnip(カブ)
寒いイギリスで「冬瓜のあんかけが食べたい。」と心細くなったらMarrowの出番です。鶏のひき肉があまり出回っていませんが七面鳥のひき肉なら手に入ります。しいたけも最近はスーパーで簡単に買えますからあっという間に1品和食の出来上がりです。
Turnipは日本のものとは風味が少し違いますが、なますを作ったり手羽元と簡単な煮物にしてもおいしいですよ。
3.手作りのポン酢
ライムの果実、オレンジジュース、醤油とお酢で簡単に作れます。鰹節や昆布を入れて本格的に作っても良いし、ホームパーティなら、お出汁なしの方が万人受けします。ツナとお豆のサラダはこちらでも大人気ですから、チャイブと、冷凍の殻がむいてある枝豆や小さなBROAD BEANS(そら豆)、ポン酢で和風に作ると喜ばれます。(ツナ缶はBRINEなどの油のないものを選ぶほうがホームパーティには無難です。こちらの人はとてもFAT、脂肪分を気にしますから!)
4.TAHINI
中近東のごまペーストでフムスなどに使われます。ごま豆腐、ごまドレッシング、ごまだれ、ごまプリンなど色々大活躍します。
5.Cod roe(たらこ)
イギリスでは輪切りにして揚げて食べられることが多いですが、缶詰になって売られたものや、生のものがお魚屋さんで手に入りますのでたらこスパゲティに使えます。にしんの白子の缶詰もありますよ。
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6.薄切り肉の変わりにPork Escalopeで豚のしょうが焼き
イギリスのマーケットには薄切りのお肉が置いていないので、割りと薄いPork Escalopeをたたいて薄くすると良いです。みりんがなくてもバルサミコ、しょうゆ、生姜ににんにく、赤ワインでおいしくできます。
7.丸いお米が食べたいときはライスプティング用のお米
こちらはロング米が主流のようですが、イギリスのライスプティング(お米をカスタードや牛乳で甘く煮たもの)用のお米があります。味もねばりもおいしい日本のお米には及びませんがパサパサ感だけは回避できます。
8.水煮の小豆缶詰でお赤飯にあんこも楽々
Adzuki Beanというそのままの名前で水煮缶詰が売られています。お赤飯にも、煮詰めてあんこも作れます。
9.Chestnut paste(栗のペースト)でモンブランに栗羊羹
こちらのケーキはどっしりしています。フランス流の見た目もかわいいものより無骨で地味なものばかり、(とてもおいしいですが!)しかもモンブランやショートケーキはほとんどイギリスでは視界に入りません。
フランス産やイギリスの栗のペーストがスーパーで買えます。モンブランを作ると大歓声が沸きます。AGAR AGARと言われる寒天の代わりに使えるものを合わせ栗羊羹も作れます。
またクリスマスの時期には生栗もスーパーに並びますので栗ご飯がいただけます。
10.Wheat bran(小麦胚芽)で糠床
最後に、少し手間がかかりますがぬか漬けはいかがですか。小麦胚芽から糠床が作れます。方法は日本の米ぬかと同じですから好みのレシピを探して是非試されてください。こちらは湿気もなく猛暑もないため手入れはとても楽です。冷蔵庫に入れておいても構いません。
まとめ
いかがでしたか。工夫次第でイギリスでも日本の味を堪能できますので、留学の皆さまも挑戦してみて下さいね。
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この記事を書いた人
イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。