【学校スタッフにインタビュー】典型的な日本人が徐々にアンダルシア人に⁉スペイン語と文化にどっぷり浸かるならCLICセビリア
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CLICは、スペイン語を学ぶ留学先としてはマイナーなアンダルシア地方のセビージャ(セビリア)、カディス、マラガに校舎がある語学学校です。外国人向けのスペイン語コースの他、現地在住者向けの外国語コース(英語・フランス語・ポルトガル語等)も開講しており、Intercambio(言語の教え合い)のアクティビティを通して、現地の人と交流するチャンスもあります。放課後・週末には様々なアクティビティが企画されており、スペイン・アンダルシアの文化にたくさん触れることができます。
英語からスペイン語にシフトチェンジ

ラングペディア
※Sevillaの日本語表記について
日本語では「セビリア」と表記されることが多いですが、現地の発音では「セビージャ」に近いので、本記事では、「セビージャ」と表記します。
▼CLICセビージャ日本人スタッフ・プロフィール
- 宮川さん
- 長野県出身
- 高校生の時にアイルランドに10カ月留学
- 大学では英語を専攻、教員免許を取得。スペイン語は第二外国語として選択。
- 英語の通訳、幼稚園の英語教諭としての勤務経験あり
- 2019年、結婚を機にスペイン・セビージャに移住
- 2人のお子さんのママ
▼CLICセビージャ紹介動画
宮川さんは、アイルランド長期留学経験があったり、英語教諭や通訳の経験もあったりと、英語を主軸にしていらっしゃった印象です。
ラングペディア
宮川さん
はい。大学の時には、将来は英語で生きていくと決め、ずっと英語に携わってきました。
スペインには結婚を機に移住し、それに先駆けて、何度かセビージャに滞在して語学学校へ通いましたが、移住当初はそこまでスペイン語はできませんでした。
ずっと英語に携わってきた中でのスペイン移住で、戸惑いはなかったですか?
ラングペディア
宮川さん
完全に移住する前にも、短期で何度かセビージャに滞在して語学学校に通っていたので、カルチャーショックや戸惑いというのは、あまりなかったです。
逆に、スペインに来て良かったなと思うことは何ですか?
ラングペディア
宮川さん
沢山あります。
【仕事の面に関して】
スペインの働き方として、チームワークでお互いに協力して働くということがあります。CLICにもその考えが根付いており、他のスタッフが同じことを何度も聞いても嫌な顔せずに教えてくれたりサポートしてくれたのでありがたかったです。何か問題があったときも一人で抱え込まず、周りのスタッフとその問題をシェアし、他の人の意見も聞けるので、その点は個人プレイの日本とは違うかなと思います。また仕事のオンとオフがはっきりしているので、その点も日本よりは楽です。
【生活に関して】
アンダルシアは時間の流れがゆっくりです。仕事をするより、人生をいかに家族と友人と楽しむかに重点を置いているので、精神的に楽です。
子育てに関しても、日本より子供に寛容で、公園もたくさんあり、電車に乗った際にベビーカーを挙げるのを手伝ってくれるなど、子育てがしやすい環境です。子供がのびのびできる環境があります。私は今はパートタイムで勤務していますが、就業時間も職場も柔軟に対応してくれているので、本当ありがたいです。
学校スタッフとして

CLICには、どのような経緯で勤務を始められたのですか?
ラングペディア
宮川さん
2019年にセビージャに移り住んだ当初は、CLICとは別の語学学校に通ってスペイン語を勉強していました。その時に、たまたま友人が、CLICでスタッフを募集してくれると教えてくれて応募したのがきっかけです。
CLICには、2019年10月から勤務しています。
勤務先として、CLICを選んだのはなぜですか?
ラングペディア
宮川さん
CLICを選んだ理由は、2つあります。
1つ目は、生徒のサポートシステムと教育の質です。
スペイン語教務部のスタッフが常勤しているので、レベルの変更などいつでも相談できる環境にありました。私が通っていた語学学校はレベルを変更したくても、教務部のスタッフがなかなか捕まりませんでした。
2つ目は母校と繋がる仕事ができたらと考えていました。
面接の際に、私の出身大学の生徒さんを受け入れていて当時のマーケティングマネージャーが夏に大学を訪問したと言っていたので、それでCLICを選びました。
スペインで働くことに対して、葛藤や不安はありませんでしたか?
ラングペディア
宮川さん
葛藤や不安というのは特にありませんでしたが、当時はスペインに来てから半年で仕事をはじめ、その際はスペイン語のレベルがB1.2終了レベルだったので、語学面では苦労しかありませんでした。
幸いなことにスタッフのほとんどが英語を話せるので何かあったら英語で聞くことができましたが、会議は全てアンダルシアアクセントがかなり強くめちゃくちゃ早いスペイン語で行われ、会計課のスタッフはスペイン語のみだったため、いろいろと大変で頭が爆発しそうな時がありました。
特に電話が鳴るとびくびくしていました。スペイン語コースの受講希望の方に、「あなたのスペイン語はひどいわね。どのコースを取っているの」と言われたこともあり、その時は大変傷つきましたが、今では笑い話になっています。
宮川さんのCLICでのお仕事内容を教えてください。
ラングペディア
宮川さん
大きく分けると下記の3つです。
・スペイン語部門セールス担当
・主に日本マーケティング
・英語を話す世界中の生徒さんへのアテンド
学校スタッフをやっていて良かったなと思うのはどんな時ですか?
ラングペディア
宮川さん
生徒さんの成長を見られる時です。
到着した時は、典型的な日本人の生徒さんがどんどんセビージャの生活、リズムに柔軟し、どんどんセビージャ人になっていくのが本当に見ていて楽しいです。服装やメイクがスペイン人ぽくなり、話し方が変わり、最終的にはアンダルシアアクセントのスペイン語で話はじめると生徒様の成長を実感します。
最終日に、「日本に帰りたくない」という話を聞くと涙が出そうになります。
特に印象に残っている学生のエピソードはありますか?
ラングペディア
宮川さん
印象に残っている生徒さんはたくさんいます。
特に長期間滞在されている方は、最終的には自分の子供みたいな感覚になり、今でも定期的に連絡を取っていて、生徒さんが近況報告してくれます。
昨年母校から来てくれた生徒さんも、コロナ後プログラムの中断があった中、やっとお出向かえできたので非常に印象的でした。
50+のシニア層の生徒さまも何度かリピートしてくださる生徒さんがいて、久しぶりにお会いできるとうれしい気持ちになります。
チュートリアルがおススメ!CLICセビージャの特徴

CLICに評判の先生やスタッフはいますか?
ラングペディア
宮川さん
たくさんいます!
スペイン語教務部統括のアントニオは評判の教師です。CLICが創立してから教師をしているので40年以上のベテラン教師です。スペイン語教務部のトップなのですが、いつもニコニコしていて冗談を常に言っていて周りを明るくしてくれるだけでなく、教え方もピカイチです。
スペイン語部門の各スタッフは最低3ヶ国語が話せ、海外での生活を経験しているスタッフがほとんどです。外国での生活の大変さ、語学習得の難しさをそれぞれが自分の経験から理解しているので、生徒さんの手厚いサポートができます。
宮川さんから見て、CLICはどんな学校でしょうか?
ラングペディア
宮川さん
何年も勤務している教師がほとんどなので、日本人およびアジア人の長所および短所を理解してくれています。日本人はシャイでなかなか発言し辛いというのも分かってくれていて、発話を促すようなアクションを取ってくれます。
チュートリアルという、アジアの生徒様向けの無料のフォローアップ講座も開講しています。銀行口座の開き方からアンダルシアの習慣、スペインの文化について授業のフォローアップ、会話の強化など生徒さんの状況、ニーズに合わせたことができますので、それらも是非活用していただきたいです。
チュートリアルは、アジアの生徒さん向けなのですか?
ラングペディア
宮川さん
そうです。例えば、日本人学生は、文法は得意だけど会話や聞き取りが苦手な人が多いので、それを強化する講座など、アジアの生徒様が躓いたり、戸惑いがちなポイントをフォローアップする講座を開講となっています。他には、NIE申請のアドバイスなどもチュートリアルで行っています。
2週間に1回開催していますので、是非、ご参加ください。
アクティビティは、どんなものがありますか?
ラングペディア
宮川さん
毎週月曜の放課後は、セビージャの歴史地区散策のアクティビティを行っています。
週末は、アルハンブラやカディスへの遠足も企画されます。モロッコ旅行が企画される週末もあります。
▼アクティビティ例

アクティビティに参加するだけでも、アンダルシアを満喫できそうですね。
ラングペディア
宮川さん
他には、Intercambio(言語の教え合い)も人気です。
CLICは外国人生徒向けのスペイン語コースだけでなく、スペイン在住者向けの外国語コースも開講しているので、その人たちとIntercambioをすることができます。日本人学生の中にも、英語⇔日本語のIntercambioをやっている方もいます。
年間を通して、日本人学生はどれくらいいますか?
ラングペディア
宮川さん
日本人率は年間を通して2%程度です。
スペイン語を学ぶ留学先としては、セビージャはマイナー都市なので、スペイン語・スペイン文化にどっぷりつかりたい方には非常にお勧めです。
日本からセビージャに行く場合は、どのようなルートで行くのがお勧めですか?
ラングペディア
宮川さん
マラガ空港まで飛行機で来て、その後バスなどでセビージャに移動するのがお勧めです。
セビージャ空港もあるのですが、セビージャ空港に発着するフライトの選択肢が少ないので、高くなってしまうことが多いです。
学校周辺のおすすめスポットや過ごし方を教えてください。
ラングペディア
宮川さん
早朝のスペイン広場とマリア・ルイサ公園はおすすめです。
朝は観光客も少ないので人が少ない写真も撮れますし、空気が澄んでいるので公園を散策するとすがすがしい気持ちになります。
Plaza de encarnaciónにある通称Setaというキノコに似た建物によじ登るのもおすすめです。美しいセビリアの街が一望できます。
Plaza de encarnaciónの近くのAlamedaというエリアで週末に友人たちと食事をすることがあります。duo tapasというレストランは、モダンなタパスがあり好きです。
Calle feriaにあるLa Tradizionaleというピザ屋さんは大好きでよく行きます。かなりのサイズのピザで具材がたくさん載っているのに、値段は€3~で格安です。
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宮川さんからメッセージ

どういう生徒さんにCLICに来てほしいですか?
ラングペディア
宮川さん
・伝統的なスペインの文化に触れたい方
・少しマニアックで日本人が少ない環境に行きたい方
・サッカー、フラメンコが好きな生徒さん
・関西、ラテンなのりが好きな方
に是非お勧めです。
リスニング力を強化したい人にも、おすすめです。
アンダルシアの人はかなり早く話します。授業では教師はアクセントなしで、ゆっくり話しますが、地元の人は容赦がないので。
留学を考えている人・迷っている人にメッセージをお願いします!
ラングペディア
宮川さん
「スペイン留学を通して今までどれだけ周りに気を使い過ぎていたか分かりました」
これは昨年の50+で10月に留学に来た生徒さんが、12月に日本でお会いしたときにおしゃったことです。
留学は自分への投資です。
スペインへの留学はきっと今までの人生への価値観を変え、新たな人生の楽しみ方を教えてくれます。
食事も日本人に合いますし、人も優しく、なおかつアンダルシアは気候も素晴らしいです。迷っているなら是非一度、スペインに来てみてください。
CLIC Sevilleの基本情報
創立年 | 1983年 |
住所 | Albareda 19, 41001 Seville, Spain |
電話番号 | +34 954 50 21 31 |
学生数 (年平均) | 200名 |
国籍割合 (年平均) | 日本 2% |
日本語対応 | 可 |
施設 | 無料Wifi / ラウンジ / 食堂 / プール |
ウェブサイト | http://www.clic.es/en/ |
※記事内容・学校情報はラングペディアが学校に確認した段階での情報です(2025年6月現在)。
現在は変更されている可能性があります。
この学校への問い合わせ
CLICについてもっと知りたい方、質問や見積もり依頼がしたい方は、下記のボタンから可能です!

名称 | Centro de Lenguas e Intercambio Cultural(セントロ ・デ・レングアス・エ・インテルカンビオ・カルチュラル) |
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国・都市 | スペイン / セビリア |
学校形態 | 語学学校 |
住所 | Calle Albareda, 19, 41001 Sevilla, スペイン |
電話番号 | +34 954 50 21 31 |
公式サイト | http://www.clic.es/en/ |
口コミサイト | https://ablogg.jp/school/11397/ |
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