まさか警察官が強盗?フィリピンで危険から身を守るための安全対策まとめ
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悲しい由々しきことですが、フィリピンでは隙を見せるとスリやひったくりに逢います。さらわれることもあります。どうすれば危険な目に遭わずに済むのか?フィリピンで被害に遭う人の傾向と防犯・安全対策についてお話をします。
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フィリピンに対して「治安が悪い国だから危険」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。残念ながら否定することはできません。フィリピンでは生活の為に、犯罪で生計を立てている人たちが大勢います。
駐フィリピン日本国大使館によると、マニラ首都圏の犯罪率はフィリピンの全国平均よりも高く、セブは全国平均よりも低いらしいです。だからといってセブが安全という訳ではありません。
フィリピンで起きている主な犯罪
・窃盗(スリ・ひったくり)
・強盗(路上強盗・睡眠薬強盗)
・タクシー強盗
・強姦
・警察官による犯罪
最も被害に遭う可能性が高いのが、窃盗(スリ・ひったくり)です。次に強盗(路上強盗・睡眠薬強盗)です。歩行中のスリや強盗の被害が特に多いです。フィリピン居住者は空き巣も注意です。
私自身は幸運にも危険な目に遭遇したことは一度もありません。それはきちんと防犯・安全対策をしているからです。危険に対して常に注意しています。皆さんにもその方法や注意点をこれからご紹介します。
被害に遭う人の傾向
フィリピンでは犯罪の種類に関わらず、凶器の使用が多いです。銃器の規制が緩く、警察との応戦に備えて所持しています。銃器を使用して犯罪に及ぶこともあります。
旅行者は確実に狙われています。私から見ても旅行者はひと目で分かります。服装からして違い、持ち物もオシャレだからです。最新スマホ片手にオシャレな服、オシャレなサンダル、高級そうなバッグ・・・確実に標的です。また、後ろポケットに財布を入れるのも危険です。
男性の安全対策
男性は財布を使用せずポケットにお金を入れて下さい。高額紙幣は左ポケット、それ以外は右ポケットに入れます。小額の買い物は常に右ポケットからお金を出すことで、周りに高額紙幣を見られる機会が最小限になります。
日焼けしていない人は長いGパンを履いてください。フィリピンで日焼けをしていない人、色白の人は目立ちます。上着はラフなTシャツ一枚で十分です。
女性の安全対策
やはり腕力の違いから、女性はターゲットになりやすいです。オシャレな格好は控えましょう。女性もGパン着用が無難です。色白の女性は特に目立って危険です。高級そうなバックは厳禁、バッグはたすき掛けで前向きに。服装は地味なTシャツが安全です。
自己アピールが危険を招く
オシャレは本来、第三者に対するアピール、自己表現の一種です。この外見上の自己アピールがフィリピンでは極めて危険です。犯罪者に対してまでアピールしていることになるからです。
スリやひったくりを生業にしている人たちは、常にターゲットを見つけようとレーダーを張り巡らせています。できるだけ犯罪者のレーダーにロックオンされない身なりでいることが重要です。
セブではブランド品の所持は意味がない
セブには高級ブランド品の直営店がありません。ルイ・ヴィトン、グッチ、ブルガリ、シャネルなど全てです。すなわち、セブの一般人はブランド品を知らないのです。ブランド品を誇示しても意味がないのです。
盗む側は、バックではなく中身が目当てです。当然バックごとひったくられます。被害にあった日本人女性からすれば、中身よりもバッグを盗まれたことにショックを受けるかもしれません…。
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タクシーの犯罪にご用心
マニラでタクシーの運転手が仲間とグルになって強盗する事件が発生してます。途中でドライバーの仲間が車に乗り込み、強盗を行う手口です。タクシーに乗車したら、すぐにドアをロックする癖をつけましょう。できれば、女性は一人だけでタクシーに乗車しない方がいいでしょう。
セブは現在、全てのタクシーにメーターが付いています。現在は初乗り料金は40ペソ(100円ちょっと)です。私は一度だけ、メーターが最初90ペソからスタートする不思議なタクシーに乗車したことがあります。スタート時に、ちゃんとメーターチェックも必要です。
警察官の犯罪にご用心
実は、警察官による犯罪もあります。
2、3人の警察官が「喫煙禁止場所で喫煙していた」などの言いがかりをつけ警察車両に連れ込み、拳銃を突きつけ金品を奪う事件が実際にありました。ここまで来ると「誰を信じていいの?」状態です。
睡眠薬を使った強盗と強姦
小さい子供向けのメッセージみたいですが、「知らない人に付いて行かない」が大切です。飲み屋で気が緩んだ時が危険です。日本人は特に狙われやすいです。近付いてくる現地人だけでなく、日本人にも注意です。
飲みに行こうと誘われ、睡眠薬入りドリンクを飲まされて金品を盗まれる、または強姦される事件があります。フィリピンのみならず、海外ではよくある手口です。
加害者が日本人のケースもあります。「ブルータス、お前もか!」です。日本人だからと安心しないで下さい。また、女性が近づいてくる美人局パターンも。あまり鼻の下を伸ばし過ぎると痛い目に会いますのでご注意を。
小さい子どもにも油断しない
セブでは至る所にストリートキッズがいます。各エリアにグループがありリーダーがいます。女性グループもあります。セブに在住する私の知り合いの日本人男性は、セブでは比較的に治安が良い「ITパーク」という場所で狙われました。
接近してきたのが小学生ほどの女の子だったので油断していたら、その後、集団で襲われたそうです。盗まれたのはバッグの中にあったカメラ。小さな女の子でも油断は大敵です。
(↑本物の銃?)
家選びの注意点
セブへの移住をお考えの方に向けて家選びについても注意点をご紹介します。
一軒家よりもコンドミニアムの方が危険度は下がります。特に中層階以上がお勧め。進入経路が入口ドアだけになります。入口にガードマンもいて、セキュリティが一軒家よりも高いです。
一軒家が希望であれば、セブではsubdvision(サブディヴィション)といわれているエリア内がお勧めです。入口ゲートには銃を構えたガードマンが在駐しており、セキュリティが高い居住区です。
まとめ
日本は治安が良い国です。電車の中で熟睡できるほど安全です。そのため平和慣れしている日本人は、危険に対して注意が欠けている部分もあります。今回は、フィリピンで嫌な目に遭遇することなく、快適に過ごして欲しいと思い安全対策の話をしました。
フィリピンは日本とは違います。ローカル同化度がアップすれば危険度は下がります。セブが好きになって同化すればするほど、危険な目に遭う確率も減っていきます。私がセブで安全に生活できているのは風貌がみすぼらしいからです。日焼けもしてます。犯罪者に見向きもされないほどみすぼらしいというのは、ある意味不名誉ではありますが、セブではカッコつけなくていい気楽さもあります。
最後に「人間、中身で勝負!」とカッコよく話を締めくくりたいと思います。これが最善の安全対策ですから。
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この記事を書いた人
日本の大学を卒業後に、フランス、イギリス、アメリカを渡り歩き、気がつけばセブで生活をしている50代半ばのオッサンです。酒とビリヤードを愛する男。セブでは、日本人よりフィリピン人のほうが友達は多いです。ちょい悪オヤジになりきれない、か弱いオヤジ。今までの経験を通して、私らしい情報発信ができれば幸いです。