パーティーは交友関係を広げるチャンス!パーティーで注意したい4つの社交術

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外国に留学なり移住した際、現地の友人たちができはじめると、きっとパーティーに呼ばれたりすると思います。日本の飲み会が友人の幅を広げる場所であるのと同じように、アメリカではパーティーが新しい友人を作る場所でもあります。現地の友人が一切いない海外生活当初ではパーティーはこの上のないチャンスですが、困ったことにこのパーティー、意外と苦手とする声が多いのも事実かと思います。今回はパーティーでの社交術に関してまとめてみました。

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日本人の方でアメリカ人だけのパーティーに呼ばれたりすると、しり込みされる方も結構多いのではないでしょうか。理由は英語で見知らぬ人と会話を続けることが非常に難しいことが挙げられます。

でも、ただ単に英語力の不足がこの難しさを引き起こしているわけではありません。外国人である私達が出会う人達と共通の話題を見つけ、会話を展開させていくことが難しい上、心のなかに英語力の自信のなさの粉が降りかかってくるので、「ああ、俺の英語、ダメだから」とつい、Shyになってしまうのです。

私も渡米当時、パーティーでの社交術に苦労しましたが、色々と勉強するうち、結構技術が上がったように思います。今回は、Don Gabor著「How To Start A Conversation And Make Friends」を参考にしながら、私の体験も交えていきましょう。

1.マナーに注意

まず最初に注意しておきたいのが、マナーです。ビールやコーヒーをすすらない。食べるときにクチャクチャ音を立てない。パーティーでパスタなどの麺類が出ることは稀ですが、西洋では麺類はすすりません。

当然のことながら、パーティーに則した格好をしておきましょう。友人の主催するカジュアルなパーティーでしたら、ジーンズでかまいませんが、会社のクリスマスパーティーやビジネスのパーティーでは、当然ジーンズはご法度です。どちらも清潔感のある格好が好まれます。

2.ボディーランゲージを意識

New YorkのコミュニケーションスペシャリストであるDon Gaborは、Body Languageの重要性を説いています。彼によると、Body Languageの要素は「S-O-F-T-E-N」に分かれるといいます。

S = Smile(笑顔)
O = Open Arms(腕組をしない、腕を開いて他人を受け入れる)
F = Forward Lean(積極的に聞く姿勢)
T = Touch(握手を含めた相手との接触)
E = Eye Contact(アイコンタクト)
N = Nod(頷き)

上記の通りに分類されるのですが、考えてみると納得の要素でもあります。

ハグに慣れない日本人

在米経験の長い私でも改めて注意をしなければいけないことですが、実は私は時々、「Hugをしてくれない」と女性の友人から非難されることがございます。

私は子供の頃から他人と抱きあうことに慣れていないせいか、つい友人と別れる際、「Bye」だけで済まし、後で怒られます。私にとってHugは異性として愛情のある相手に行うのが普通でして、友人でもというのはちょっと大げさかなと思うのですが、なかなか周囲との波長が合いません。

Body Languageには個人差がありますので、注意したいところです。ご存知でしょうが、アメリカではよく知る相手との肉体的距離感が日本より狭まるので、口臭、体臭には気をつけましょう。一般的にアメリカ人はよくガムを噛むのですが、おそらく他人への不快感を軽減したい意向があるのではないかなと、推測しています。

Hugに関してですが、親密度はそれほどするしないに関わってきません。実は「Hugをする時間イコール親密度」です。よって、一瞬しかHugしない二人をみたら、それはただの友人同士である可能性が高く、お互い長い間抱き合っている男女を見たら、それはカップルである可能性が高いです。

姿勢と視線に注意

また、注意したいのは姿勢と視線です。姿勢を正し相手の目を見て、英語を話しましょう。これだけで、自信なさそうに英語をしゃべっていた自分が、急に流暢に英語を操れるような日本人に見えてくるから不思議です。

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3.トピック選び

話題にするトピックですが、映画、料理、本、ペット、ファッション、テクノロジーなど無難な話題であったら構いません。私は英語学校に在籍していた頃、世界中から来る留学生に、相手の国の文学の話しをしていました。

アメリカにはポーやヘミングウェイ、ロシアにはドストエフスキー、ドイツにはゲーテ、チェコ(当時はボヘミアといいましたが)カフカがいますし、有名な作家の著作を一冊でも読んでいると、相手が自分に好意を持ってくれることが多いです。

彼の国の国民的作家が日本でも読まれているということは、日本人が相手の国の文化を認めたということでもあります。ひとつ、自分の得意なジャンルのトピックがあると大いに助かることでしょう。

避けるべきトピック

当然のことながら、戦争、人種、宗教、ドラッグ、犯罪、税金、性などのトピックは避けた方が無難です。「知らない間に誰かを傷つけているかもしれない?私の戦争”非”体験」の記事でも書きましたが、戦争は特に色々な人の心に暗い影を落とすので、注意が必要です。

くわえて一般的にアメリカ人は「色」つまり、人種に関してのトピックに大変敏感です。間違っても、特定の肌の色を指して、「○○の肌の色の人は貧しいから」のようなことをいってはなりません。以前、私の大学院の授業で大学教授が似たようなことをうっかり口にし、学生が反発。大騒ぎになったことがございました。

アメリカ人の女性は一般的に、Male Chauvinistic(男性至上主義的な)発言を嫌います。以前、とある国からやって来た留学生(日本人ではありません)が私の集まりで、男性至上主義的発言を連発したことがありました。

彼の国ではもしかしたら、女性より男性の方が偉いのかもしれませんが、「平等」の概念を信じるアメリカ人の女性には受け入れがたい発言でして、私は眉をしかめました。後日、アメリカ人の女性たちから彼が来るなら私の部屋に集まりたくないといわれ、当然、私はその留学生を招待することを止めざるを得なかったことがございます。

4.必ず聞かれる質問への準備

外国人である私達が初対面の現地人に必ずされる質問に、下記の三大質問があります。

どこから来たの?
なんでいるの?
何をしているの?

これらの質問に答えられるよう、自分で英語を練習していく周到さも必要です。

また、渡米時に起きた失敗など、自分のエピソードを用意しておくといいでしょう。自分の経験したエピソードは自分の人となりを表しますので、他人から親近感を持たれる切掛になり得ます。私は「渡米初日で知らない人の車に乗ってしまった私。その結果…」の記事で紹介したエピソードを話すようにしています。

最後に

紹介した「How To Start A Conversation And Make Friends」で素晴らしいなと思うのは、外国人と話すコツについても章を割いていることです。多様性の尊重について説いており、外国人の持つ違いを決してバカにするなと警告をしています。

メキシコ人、インド人、カナダ人、日本人、中国人などの外国人の人たちがとりがちな、相手との距離感、会話の仕方、握手の強弱も一覧表に取りまとめています。また、話題にしてはいけないタブーについても触れており、頭に入れておいて損はありません。

パーティーは本来、楽しいものであるはずです。招待された時に身構えることがないように、この本をお読みになられると良いと思います。高校生程度の英語力で分かる平易な文章で書かれておりますので、きっと読んで楽しいと思います。

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命かげろう
命かげろう

初めまして!日本の大学を卒業した後、米国の大学院に留学し漂流し続けること10数年。今年で米国生活16年目になります。お笑い好きの40男が加齢臭を漂わしながら、ミシガン州デトロイト近郊から海外生活と留学の知恵や経験をお届けします。

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