アル中から私物の窃盗犯まで!ルームメイト選び失敗談inアメリカ
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アメリカでは留学生を含む多くの人たちがルームシェアをして生活していますが、日本だと、それほどルームシェアが一般的でないこともあって生活のイメージが湧かないですよね?当然、赤の他人との生活ですから、時には色々なトラブルに巻き込まれることもあります。ここではアメリカの大学院留学中に出会った「トンデモ」なルームメイトの2人をご紹介します。
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1人目のルームメイト:アル中ドイツ人
私はアメリカの大学院に入学してしばらくしてから1年弱ほどOn Campus(大学の敷地内)のアパートに住んでいました。当時は一人部屋のアパートの数がそれほど多くなく、ほとんどが2ベッドルームのアパートでした。
最初のルームメイトはドイツから来ていた留学生。共通の友人も多く、同じ寮に住んでおり顔馴染みだったので、ルームシェアすることにしました。
ルームシェアをする前、同じドイツ来ている留学生が「あいつとルームシェアするのはやめたほうが良い」と、しきりに諭してきます。その彼は口が悪かったので私は聞き流しておりましたが、どこかしら心に引っかかるものがありました。
で、いざ生活を始めてみるとこれが大変。彼はお国柄ゆえビールが大好きだったのですが、普段は大人しいのにお酒が入ると目が座り、顔が変に上気してくるのです。そして母国語でなにやらブツブツ言い出し、突然私に怒鳴ること数回。どうやらアル中の気があったようです。
彼は性格的に難があり、どうやら他のドイツ人留学生たちから相手にされていないようでした。ある日のこと、彼から電話があり「今晩、他のドイツ人の留学生が集まると聞いたんだが、知らないか?」とのこと。別に私は他のドイツ人の留学生が何をやっているか特に興味があるわけでもないので「知らない」と答え、大学院に向かいました。
その日は大学院で遅くまで勉強をしていると、知り合いの留学生の友人からメールが来て、どこそこで集まっているとのこと。私も来いということで、勉強を9時過ぎに切り上げ、現場に向かいました。
で、そこにいたのは例のドイツ人留学生グループ。見渡してみると私のルームメイトの姿は見えませんでしたが、その頃には随分彼との仲がギクシャクしてきていたので、別に気にも留めませんでした。
後日、この晩のことが彼にも伝わり、私が集まりのことを知っていたと非難されました。私は聞いてきた時点では知らなかったと弁明したのですが、彼はいつまでも愚痴ります。「そんな性格だから声がかからなったのでは?」と思わず言いたくなりました。
友達がいない彼は、私が出かけようとするとつきまとうようになりました。これは非常にうざったく、毎日のスケジュールを報告せよと要求してくるまでに。これには本当に参ってしまいました。
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2番目のルームメイト:手癖の悪いインド人
そんな最初のルームメイトが帰国し、私は次のルームメイトとしてインド人の友人を選びました。ちょうど彼がアパートを探しており、声をかけてきたからです。
で、そんな彼もまた問題アリ。
本国では彼は10数人の召使を家に従えており、何もできない。本人が何か食べ終わると、厳かに「コーヒー」といい、私は「私は召使ではない」と何回も断りました。
また、当人は成績の低下が原因で親からの仕送り金額が減らされ、自分の好きな飲酒と喫煙をしたいがために、私に金銭的に頼り始めるようになったのです。彼がどうやって私から金銭を搾取しようとしたのか、例を挙げます。
一緒にスーパーに買物に行き、私が自分の分のレジの精算を済ませると、彼は自分の買いたいものの精算がされた際「あ、財布を家に忘れた」といいます。すでに合計金額の集計を終えたレジのお姉さんの手前上、私が払わなければいけません。その場は建て替えるのですが、家に帰った際、金額を本人に請求すると、相手は笑ってごまかすのです。
本人曰く「おまえは経済的に発展した日本から来たから、お前が払うべきだ」とのこと。こんな理由がまかり通された場合、私は一文無しになるのは目に見えていますから、その後、彼と一緒に買物に行くことはなくなりました。同様のことはレストランでもされ、外食も断るようになりました。
他にも冷蔵庫の私の食べ物をぜんぶ食べてしまったり、私の部屋に無断で入りモノを持って行くこともありました。当時、統計学の授業を取っていたのですが、統計学では関数電卓という特殊な電卓を使います。それが失くなってしまったのです。
私はめったにモノを失くしませんし、関数電卓は50ドル以上しますから、当時の私にとっては大金です。図書館を探し、教室を探しましたが出てきません。宿題もできず焦っていると、ルームメイトの顔が浮かびました。彼に尋ねてみると、持っており、それが大喧嘩の火種になり、急速に仲は悪化いたしました。
で、ある晩のこと。私が他の友人たちと集まっていると、私のルームメイトについて他のインド人から尋ねられました。私が口ごもっていると、彼は大学内のインド人コミュニティで非常に評判が悪いとのこと。考えてみれば心当たりがあり、彼はほとんど他のインド人留学生との交流がなく、友人がいないようです。
ただし、カースト制度の上位の方に位置するため、アメリカでも他の下級カーストのインド人留学生を顎で使っており、それが原因とのこと。私も観察していて納得できるような話でした。
インド人と住んで数ヶ月後。ついに怒りが爆発するときが来ました。そのときは一週間ほどの休みがあり、私はカリフォルニアに旅行に行っておりました。旅行から帰宅後、アパートを開けて愕然としました。
きれい好きな私はアパートが整理整頓されていたのですが、私のいない一週間、生ゴミはそのまま、皿は洗わず、冷蔵庫には「自分が料理する」といって買っておいた食材が腐りかけているのです。
本人はおりませんでしたので、私は布団に入ったのですが、夜の2時頃、けたたましいテレビの音で目が覚めました。しばらく黙っていたのですが、我慢できず、私のルームメイトに「音を小さくしてくれ」といい、彼にこのアパートの荒んだ様子について尋ねました。本人曰く、私がいないがために仕方がない、よって、私の責任であるとのこと。
ついに私の怒りが爆発。彼との口論は3時間に渡り、最後に彼は外に逃げ出しました。
腹の虫の収まらないのは私です。何か一発ギャフンと言わせられないかと思案していたのですが、ついにセメスターの途中でアパートを引き払うことに決めました。
とある友人が都合よく一人部屋が空いた寮を見つけ出してきてくれ、数人の友人に協力を頼み、一気に私の私財をアパートから寮に移し、私は安住の地を見つけました。
後日、彼がキャンパスで独りでベンチに座りタバコを吸っているのを見かけましたが、こういったLonelyな留学生は往々にしてちょっと「オカシク」なっているものです。私は遠目で確認するや、足早に逃げ出しました。
まとめ
この手の話はインターネット上ではお伝えしにくい話です。なぜなら相手が外国からの留学生ということで、要らぬステレオタイプを振りまいてしまう可能性があるからです。
また読者の中には、私個人にも問題があるのではないかと憶測される方もいらっしゃるかもしれません。私身にも性格や価値観に問題はあることは認めます。しかし、その後他の複数のアメリカ人のルームメイトと一緒に暮らしてみて、これら留学生のルームメイトは問題の発生数、予想外の展開など突出しておりました。
もしこれから留学される方はルームメイトの選出には気をつけた方がよろしいかと思います。
【英語例文あり】海外のオンライン掲示板でルームメイト募集を出すときに気をつけたい3つのポイントでは、実際にルームメイトを探す方法をご紹介していますので、合わせてチェックしてみてください。
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この記事を書いた人
初めまして!日本の大学を卒業した後、米国の大学院に留学し漂流し続けること10数年。今年で米国生活16年目になります。お笑い好きの40男が加齢臭を漂わしながら、ミシガン州デトロイト近郊から海外生活と留学の知恵や経験をお届けします。