【理想と現実】憧れのフランス生活で泣かされた過酷な住宅事情とは?

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留学でフランスに初めて住む人も多いと思いますが、実際に生活をスタートしてみると、憧れのフランス生活は想像していたものとは全く異なりました。特にフランスの住宅事情について泣かされることが多く、大変な思いをたくさんして来ました。ここでは、筆者の経験からフランスの住宅事情をリアルに暴露します。

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Case1:住宅補助金(CAF)の手続きが進まない

悩む女性

何かと税金が高いフランスですが、その代わりに多くの補助金制度が存在しています。そのうちのひとつとして「Caisse d'allocation familiales(CAF)」という機関による住宅補助金制度があります。

こちらの補助金制度はフランス国籍でなくてもフランスの大学に通う学生ならば対象とされるので、フランスに留学するならこの補助金に申し込んだ方がお得なのです。

私は渡航前、留学準備中にこの補助金の存在を知りました。インターネットで調べると多くの方がブログなどで申し込み方法などを解説してくれているので、それらを参考に必要書類を揃えました。

ですが、現地ですべき書類集めや手続きがあります。私もフランスに渡航後、銀行口座を開いたり、戸籍の書類の仏語訳を作成したりしましたが思いのほか多くの時間を要してしまい、実際にお金を受け取ることができたのは入居の5ヶ月後。同じ留学中の友人で、帰国間近になってようやくお金を受け取ることができた人もいました。

日本ではなく、異国の地フランスでの事務手続きですから、思うようにいかないことばかりであることをまず覚悟しましょう。補助金の申し込みをしてから何ヶ月も連絡がこないことや、不可解な理由で何度も書類の再提出を求められることがあります。

そんな状況の中でも根気強く、たとえフランス語に自信がなくても窓口に足を運び、書類の再提出などをし続けなければなりません。

結局お金がもらえずに終わることがないように、早めから手続きをすることをおすすめします。

Case2:寒いのに暖房がつかない

暖房器具
GollyGforce - Living My Worst Nightmare

朝と夜が寒い時期が始まった10月中旬のある日のこと。私は家に薄い掛け布団しかなかったため、部屋の暖房を入れようとしたのですが暖房はつく気配がなく、そのあと数日間も朝夜の寒さに耐える日々が続きました。

ついにしびれを切らして、大家さんに電話で問い合わせてみると、なんと暖房をつけて良い期間が国で定められているんだとか(本当かどうか怪しいところですが)、そしてアパートなどだと、暖房が全体で調節されているため自分でつけることはできなかったのです。

また暖房がつく期間に入っても、部屋に設置されている暖房器具がお湯で温められるシステムだったので、なんだかイマイチお部屋は暖かくなりませんでした。お風呂もシャワーしかついていなかったので、風邪をひかなかったのが奇跡だと思っています。

フランスの冬の寒さは慣れてしまえば大丈夫ですが、家の中があまり暖かいというわけではないのでしっかり防寒できるパジャマや靴下などを持っていくことをおすすめします。

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Case3:理想とは異なるフランス住宅の落とし穴

リビングルーム
gardener41

憧れのフランス生活の主役は、何と言ってもかわいいお家ですよね。私は大きい窓と鏡、高い天井、ウォークインクローゼットがあり、申し分のない広さと開放感のある素敵なお部屋に住んでいました。初めてお部屋に入ったとき、フランスらしい部屋の作りに一目惚れし、これから始まる生活にワクワクしたのを今でも忘れません。

しかし、その嬉しさの裏には、その後苦労の種となることがいくつも潜んでいました。

壁が薄い

パーティーをするのがフランス人学生の日常であるため、毎晩(特に木曜日)の遅くに爆音が聞こえてきたり、階段を多くの人が駆け下りる音が耳障りで、眠れないこともしばしばありました。

家が古すぎて壁や天井が剥がれ落ちてきた

天井の張り紙が剥がれてきたときは、さすがにびっくりしました。でも天井が高すぎて、どうにもできませんでした。天井が高いのは意外と大変で、電球を変えるときも手が届かなかったので大家さんにわざわざ頼んでやってもらいました。

ネズミが現れる

フランスの家あるあるはネズミがよく出ることです。私もネズミさんには長い間、本当に苦労させられました。買ったパスタを袋のまま置いておいていたのですが、ある日戸棚を開けるとそのパスタの袋には穴が空いていました。

私は不思議に思いながらもそのままにしていたところ、その夜、カリカリっとかすかな音が。電気をつけるとその音はなくなりましたが、消すとまたカリカリっと聞こえます。「何かいる」そう思った私は恐怖でよく眠れませんでした。

次の日、戸棚を開けると、やはりパスタが袋の中から飛び出て散乱しています。すぐに、食品をそのまま置いておくことをやめましたが、夜中ネズミが私の部屋の隅から隅まで走る音が聞こえます。そしてやがて日中でもネズミが走るようになりました。

すぐに大家さんに相談し、ネズミ捕りを置いてもらって、少しずつですが解決しました。

ネズミとの共同生活は本当に辛かったです。特に害はなかったので良かったですが「死骸をみつけたらどうしよう」と怯えながら生活していましたし、友人を家に招いたりできませんでした。

ネズミが家に出てきたときは、すぐに隣の部屋や同じ家に住んでいる人と相談・協力をして一刻も早く対応するのが大事だと思います。

まとめ

いかがでしたか?異国の地フランスで生活するということは、思った以上に大変ですし、自分が想像もしなかったトラブルや災難にあうことは避けられません。海外で生活をするということは、いままで自分が経験してこなかった、たくさんの新しさに出会い、発見をすることです。

そして、時にその発見は楽しいものでなく、以上のように苦労を伴うものです。しかし、それを乗り越えた時には得られるものは、楽しさだけでは得られないかけがえのないものだと思っています。

私は、住宅のトラブルに遭遇する度に、大家さんと常にコミュニケーションをとり続けたことで、お互いに良い関係を築くことができ、たくさんの場面で助けてもらえました。

他国からの留学生同士でフランスの生活の苦労を共有したり、逆に現地のフランス人学生に助けを求めたり。苦労さえもチャンスに変えて楽しめるくらいの気持ちで楽しい留学生活を送りましょう。

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この記事を書いた人

ユウ栗山
ユウ栗山

早稲田大学政治経済学部3年。ファッション・メイク・アート・グルメ・カルチャー。弾丸トラベラー。

https://yukuriyama.theblog.me/

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