【体験談】通訳仕事の具体的な業務内容と注意点とは?
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語学を使う仕事のひとつに通訳・翻訳の仕事があります。以前にも通訳の仕事に関してご紹介しましたが、ここでは、実際に筆者が体験した通訳の仕事について、より細かい仕事内容と注意すべきポイント、さらに、どのようにして通訳の仕事を得るのかについてなど、具体的な内容についてお伝えします。
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1.テレビのインタビュー通訳
日本のテレビ番組を見ていると、海外で外国人にインタビューをしている映像が見られますが、この場合、ほぼ必ず通訳が一緒について行きます。一番小さい撮影クルーですと、デイレクター、カメラマン、インタビュアー、そして通訳、といった体制で動いております。
また、日本の空港でも、たまに外国人にインタビューしている光景が見られますが、この場合は、デイレクター、カメラ、通訳の3人体制で動いていることが多いようです。
テレビのインタビュー通訳の仕事については、裏方の仕事になりますので、常にカメラの後ろにいることが大事なことになります。
さらに、音声がかぶらないよう、インタビュアーの音声が終わってから話し、外国の方に対しても、質問の内容に答えやすいように、かつ、飽きさせない工夫が必要となり、さらにインタビュアーがすぐに次の質問をできるよう、日本語で内容を簡潔に伝えていくことを求められます。また、収録後に映像で見返して、後からきちんと訳を付けていく作業も発生します。
日本国内でも仕事があるようですが、外国での撮影の場合、現地で募集・派遣されることもあります。
2.セミナー通訳
外国人講師によるセミナーや教室などでの通訳業務です。この場合、人数にもよりますが、マイクを使うときもありますし、大勢の前で話さなければいけないことが多く、かなりの度胸も必要になります。
大勢の前なので「間違えたらどうしよう」と、緊張もしますが、この場合は事前にセミナーの内容に関する資料やパワーポイントなどをもらえることがありますので、事前に準備することが可能です。
以前筆者がセミナー通訳をしたときは、事前にセミナー発表者と打ち合わせをして内容を確認し、必要な単語などは全て書き留めておいて通訳をしていました。
このときは、セミナー発表者は日本人、参加者はフランス人だったので日本語を聞きながら、フランス語で話していきました。事前に準備しておいたので、既にある程度は内容が分かっている状態でしたので、そういう意味では楽でしたが、やはり専門用語も入ってくるので、それを覚えるのは大変でした。
通常は外国語を聞きながら、母国語の通訳をすることが多いようです。
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3.イベント内での質疑応答用通訳
マスコミの会見や映画の試写会などの模様はテレビなどで見たことがある方も多いと思いますが、ここでも通訳が必要な場合が発生します。その際、映画などの場合については、字幕翻訳者や配給会社の方が通訳を担当していることもありますし、通訳会社から派遣されていることもあります。
この場合、やはりインタビュアーの方のバックグラントや映画のことなどについて事前に調べたり観ておく必要があります。そういう意味でも字幕翻訳者や配給会社の方などが通訳もこなすことが多いです。
筆者は海外の映画祭に招待された日本人監督の映画鑑賞後に行われた質疑応答のインタビュー通訳をしたことがありますが、質疑応答自体は30分程度だったものの、事前に監督の映画を数本観たり、その監督のことを調べたりする必要があり、かなりの時間を要しました。
質問に関しては、ウイスパリングで対応し、応答のところはマイクを持って人前で話すことになります。また、内容にもよりますが、場合によっては多くの人の前で通訳をしなければいけないこともありますので、こちらも、ある程度度胸がいります。
通訳の仕事を得る方法とは?
どうやって通訳の仕事を得るのかについてですが、例えば映画業界などでは、その分野の専門家、もしくは、その分野で、既に仕事をしている人が通訳も担当するということが多いです。
セミナーなども、その分野に強い人が通訳も務めるということも多く、やはり通訳になる前に、その分野の仕事に就いていて、語学もでき、そこから通訳も始めることが多いようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。通訳と言っても、通訳をしている時間以外にも準備などで、かなりの時間を費やすことになります。また、ときには語学力と合わせて専門的な知識が要求されることも。だからこそ、通訳の給料は高いと言えるでしょう。
通訳は語学のプロと言える仕事のひとつです。語学力に自信がある方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
12歳からフランス、イギリス、イタリアに留学し、語学留学、大学留学、大学院留学、と様々な留学を経験。ロンドンの語学学校に務めた後、現在はフランスの大学院で語学学習についての博士論文を書いています。
http://ameblo.jp/vindalsace/