留学前に健康診断!海外渡航者を専門にサポートする「トラベルクリニック」とは?
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仕事や学生として海外滞在する場合、会社や学校側から渡航前に健康診断や予防接種を斡旋してもらえることが多いでしょう。しかし、会社や学校を仲介せずに、個人で渡航の計画をする方は健康維持のための準備も自分でしなければならず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は渡航前検診を行っているトラベルクリニックについてご紹介します。
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トラベルクリニックとは?
トラベルクリニックとは、海外に渡航される方が、渡航先の国に滞在し始めてから帰国後まで健康に過ごすことができるように海外渡航者を専門にサポートしてくれる医療機関です。渡航先や渡航時期、滞在期間などに応じ、どのような感染症に注意すべきか、その予防法や留意できることがあるのかについて情報を提供してくれます。
予防策を構ずるのが主な役割ですが、感染症のみならず、渡航先で持病が悪化しないための健康管理、入国がスムーズに行くように各種証明書を発行することなども行っており、海外渡航者の身の安心・安全には欠かせない機関です。
海外渡航に縁がないとトラベルクリニックの存在自体が知られていないことが多いですが、実は私たちの身近なところにあります。下記のリストも参考にしてみてください。
日本渡航医学会 トラベルクリニックリスト
実際にトラベルクリニックでやったこと
次に実際に筆者が留学先のオランダへ渡航する前に日本のトラベルクリニックで行ったことをご紹介します。
法的に指導されている10の診療科目の受診
学校や会社の健康診断でおなじみの、視力・聴力、尿検査等に加え、内視鏡検査、X線、超音波検査です。診療結果は、オランダの医療機関での受診を想定し、日本語と英語版を作成依頼しました。
破傷風の予防接種
オランダに渡航される方に推奨されている予防接種は主にA型肝炎、B型肝炎、狂犬病ですが、医師に相談したところ、現在この3種を接種する必要性が低かったため、私は接種しませんでした。
しかし、滞在中にキャンプやハイキングに行く予定があると医師に伝えたところ、破傷風の予防接種も打つことにしました。このように滞在先で行う内容や感染症の流行状況により接種内容が変わります。
オランダの場合は、感染症も他国に比べると少なく、日本人にとっては安心ですが、万が一の場合に備えて医師に相談することをおすすめします。
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普通の病院にはないサービスとは?
必要な予防接種の選択
任意のワクチンについては、渡航先の過去の発症例や記録から接種の必要性を医師と相談しながら決めることができます。
英語での各種書類の作成
全てのトラベルクリニックが行ってはいないようですが、予防接種記録カードや母子手帳、健康診断表を英語で作成してくれます。これがあれば、英語にまだ自身がない方でも、持病やアレルギー、これまでの手術歴などを渡航先の外国人医師にも知らせることができるので安心です。
各種治療、予防薬の提供
高山病予防薬や抗マラリヤ薬、防蚊対策など、自分の体質や渡航先で適しているものを医師が提供してくれます。自分では気づいていない渡航先に潜む危険性や留意点も教えてもらえるので助かります。
渡航先における健康維持についてのアドバイスの提供
語学留学だとしても、皆さんは休日や放課後にはさまざまなアクティビティをされるかと思います。例えば、渡航先でキャンプをしたときに虫に刺され、そこから発症する病気の有無についてや、動物に触れたり、噛まれたりしたときに発症する病気の危険性などについても考慮して予防策を講じてくれます。
まとめ
海外渡航となると、何かとコストがかさむので、健康面へ投資については「自分は大丈夫だろう」と過信してしまいがちですが、何をするにも健康が不可欠であり、気をつけていて損することはありません。皆さんも、渡航前にもう一度、自分の健康面について配慮ができているか確認してみてください。
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この記事を書いた人
大学では社会福祉を学び、福祉職として勤務後、オランダへ移住。日本とヨーロッパの地域性や文化の違いを福祉の観点からも注目していきたいです。観光地としてだけでなく、住む場所としてもオランダには魅了されています。