複数の言語を話す「マルチリンガル」「ポリグロット」とは?
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海外に留学すると、英語だけでなく3言語、4言語を話すマルチリンガルの学生がいてカルチャーショックを受けることがあります。彼らは何故複数の言語を話すことができるのでしょう。マルチリンガル、ポリグロット(多言語使用者)とは、一体どのような人たちなのかご紹介します。
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マルチリンガル・ポリグロットとは?
多言語話者(マルチリンガル(multilingual)、ポリグロット(polyglot))とは、二種類以上の言語(異なる種類の言語で同じ言語の方言は含まない場合が多い)能力を持っている人のことである。そのうち、二言語話者をバイリンガル(bilingual)、三言語話者をトライリンガル(トリリンガル、trilingual)、四言語以上の話者をマルチリンガル(multilingual)と呼ぶ。しかし、言語をどの程度まで扱える場合に「多言語話者」と定義されるのか(生活に支障がないレベルで十分なのか、母語話者と丁々発止の議論を遣り合える程度なのか、母語習得期に複数の言語を浴びていたのか)は非常に曖昧である。かつ、何をもって一つの言語と数えるのかの議論も輻輳している。
- Wikipedia-多言語話者
海外ではマルチリンガルは当たり前?
日本は島国ですし、英語習得だけでも、まだまだ課題が多い国かと思います。ですが、他国ではバイリンガル、マルチリンガルが当たり前の国も多くあります。
以前筆者が英語の語学学校に行ったとき、スイスからの留学生が母国語がフランス語、そしてドイツ語とイタリア語を話し、英語も一番上のクラスにいて驚いたものです。北欧の人は多くの方が英語ができますし、さらにその隣国の言葉もある程度できる人が多いようです。
アフリカにも、各村や町の言語が存在し、公用語として英語やフランス語などができます。
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ひとつの言語のルーツを押さえると次の言語の学習が楽になる?
ひとつの外国語を話せれば、2つ目、3つ目は簡単と言われることもありますが、それは、ひとつの言語を学んだことがあるので、次の言語の習得の方法をある程度分かっているので勉強しやすいというのは確かです。
また、ラテン語がルーツの言語は他の言語でも似ていることがあるので、その1言語を勉強すれば次の言語を学習するのはある程度楽になりますし、ゲルマン系の語学であれば、英語の次にドイツ語を勉強すると、多少似ていると言われています。そういう意味では学習が楽になる、というのは多少本当のことかもしれません。
また、日本人は漢字を使用する分、中国語も理解しやすい言語でしょう。ただし、発音が難しいので、そこで断念してしまう可能性もありますが、読み書きの部分では他の外国人に比べると苦労をしないで勉強できる語学かもしれません。
Youtubeで観るマルチリンガルの人々
マルチリンガル、もしくはポリグロット(多言語使用者)の人たちはYoutubeでもその能力を紹介しています。そんな彼らの話を聞くのは非常に参考になります。
Steve Kaufmann(ステイーヴ・カフマン)
ステイーヴ・カフマンは、多言語話者の第一人者のひとりです。彼は最近はどのようにして多言語話者になったかをYoutubeにアップしています。日本語も流暢です。
Tim Doner(ティム・ドナー)
ティム・ドナーはTEDにも登場した、16歳で20言語話すという驚きの多言語話者です。
TEDのスピーチはこちらです。字幕をオンにすると日本語字幕を観ることが可能です。スピーチの中で言語学習のコツなどについても語られております。
Language Tsar(ランゲージ・ツァーリ)
Language Tsarは、他の多言語話者の方と話をしたり、インタビューをしたりする、面白いプログラムです。
まとめ
いかがでしたか?日本語は難しい言語だと言われていますし、やはり日本の外国語学習やその環境は、語学に長けている他の国に比べるとまだまだ整っているとは言えない環境かもしれません。でも、こういった多言語話者の方の話を聞いたり、語学学習の仕方のポイントをつかめば多言語学習も不可能ではないはずです。
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この記事を書いた人
12歳からフランス、イギリス、イタリアに留学し、語学留学、大学留学、大学院留学、と様々な留学を経験。ロンドンの語学学校に務めた後、現在はフランスの大学院で語学学習についての博士論文を書いています。
http://ameblo.jp/vindalsace/