イギリス留学中なら行っておきたい!リッチモンドパークのイザベラ・プランテーションとは?
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ロンドンの南西高級住宅街リッチモンドにある王立公園のひとつ、リッチモンドパーク。その広大な敷地内にひっそりたたずむ「秘密の花園」イザベラ・プランテーションについてご紹介したいと思います。
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イギリスにはたくさんの美しい自然が手を加えられないまま残っています。今回ご紹介するリッチモンドパークも日本の公園のイメージとはかけ離れた「野原」「森」といった趣、ロンドン市内であることを思わず忘れてしまいます。そして、その広大な敷地内に静かにぽつりとたたずむ花園、それが「イザベラ・プランテーション」です。
リッチモンドパーク
ロンドンには8つの王立公園がありますが、その中でも2360エーカー(9.55km2)にもなる広大な公園が南西リッチモンドにあります。それがリッチモンド公園です。1625年ペストを恐れてリッチモンドに宮殿を移した国王チャールズ1世により、この地は壁で囲まれ、アカシカとダマジカの公園とされたそうです。そのため、今でも600頭を越える鹿が生息していて、公園のいたるところでその群れを見ることができます。イギリスの公園はきちんと花壇などを柵で囲って設計されたものとは違い、自然を生かしたものが多く、時には花も木も好きなように生え放題になっています。
自然そのものを生かしたナチュラルな美しさが目立つものが多いのですが、リッチモンド公園もそのひとつ。倒れた木が風化している様子が美しかったり、背丈ほどある草をかき分けて進むような道もあり、きらびやかに整えられた花壇のある公園をイメージしていくと驚かれる方が多いようです。ですが、その広大な公園の一角にひっそりと隠れた「イザベラ・プランテーション」と呼ばれる大変美しく、宝石のような「秘密の花園」があります。シーズンを迎えると多くの人がこの花園に会いにリッチモンド公園を訪れるのです。
イザベラ・プランテーション
イザベラ・プランテーションは1830年ごろから庭園として植物が植えられはじめたといいます。初めて一般に公開されたのはずっと後の1953年であったようです。この庭園の名物がなんと日本に大変ゆかりのあるものなのです。1920年代に植物収集家Ernest Wilsonによって日本から持ち込まれたツツジ(Azaelas)がここでは4月末から5月上旬ごろに満開になります。その数は50本とも言われています。いっせいに咲き誇る様子は圧巻で、園内には池や小さな川もあり、水面にうつるリフレクションの様子はまるで夢の世界に迷い込んだかのようです。広大なリッチモンド公園の中でひっそりとたたずむその花園への入り口を見つけた時の喜びと驚きは、今でも忘れられません。
そしてそっと入り口を開けて中に入ると、色とりどりのツツジをはじめ、サツキ、石楠花など美しい花々が出迎えてくれるのです。野原、森林のような趣で時には茶色と緑ばかり目に入ってくるリッチモンドパークの中でその花園は小さいながらも驚くほどの色彩を放ちながら、静かにたたずんで訪れる人たちを待っています。また、以前に『イギリスでブルーベルの絨毯を見よう!イギリス人がこよなく愛するブルーベルの秘密とは?』の記事でお伝えしたブルーベルも規模は小さいですが、この花園で鑑賞することができます。満開の時には青紫の美しい幻想的な絨毯も見られます。
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花園への行き方
ロンドンの主要駅であるWATERLOO駅からリッチモンドまで、South West Trainが運行する電車が出ています。ですが、広大すぎるリッチモンド公園、入り口のゲートが何箇所にもあるために入る場所によってはまったく迷ってたどり着けなかったなんてことにもなりかねません。
バスの場合
ルート85番(PutneyとKingston を結んでいます)、 K3のバスがLadderstileゲートに近いWarren Road Stopにとまるようです。そこから徒歩で約15分でたどり着くことができます。バスのルートはロンドン交通局のウェブサイトをご覧ください。
車の場合
Broomfield Hill car parkと Peg's Pond car park、この2つが花園に近い公園内の駐車場のようです。リッチモンドパークは大変広いため、中に車で乗り入れることが可能です。詳しくはリッチモンド公園公式ウェブサイト内のイザベラ・プランテーションの項目をご覧ください。
まとめ
いかがでしたか。皆様もぜひ美しい秘密の花園に足を踏み入れてくださいね。
留学生活が楽しく豊かなものになりますよう、イギリスから応援しています!
Have a lovely spring day!
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この記事を書いた人
イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。