「Restroom」じゃ通じない!気になるイギリスのトイレ事情とは?
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イギリスに来てトイレ事情があまりに違うため困ったと言う人に何度も出会いました。今回は皆様に安心して留学生活、観光を楽しんでいただけるよう、トイレ事情と対策に加え、それにまつわるイギリス英語の表現方法などをお届けいたします。
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イギリスのトイレ事情
日本から来られた方はイギリスのトイレ事情に戸惑われることが多いようです。日本のようにあちこちできちんとした設備が整っていたり、大型ショッピングセンターやコンビニエンスストアなどで拝借できるといった便利さがイギリスで見られるかといったら、残念ながらそうではないのです。
イギリスのトイレは有料であるのが普通!?
日本に帰ると、あまりにデパートやレストランのトイレが清潔なのに驚きます。どこにでもトイレがあって安心です。イギリスでは中々そんなことは望めません。例えば駅の構内などでもトイレがない場合も多く、もし大きな駅で設置されていたとしても有料の場合が多いのです。
例えば、ロンドン中心地のピカデリー・サーカスですが、以前は無料で解放していたトイレをオリンピックの前に有料化に変更しました。有料でも使えれば良かったものの、2016年3月現在、数ヶ月もの間「メンテナンス」と称してクローズしたままです。ロンドンでもトップクラスの名所ですらこのような状態ですから、本当に困ったものです。
有料トイレには改札のような出入り口があり、そこに決められた額の小銭を入れるとバーを押して中に入ることができます。お金を入れなければ、バーはうんともすんとも動きません。利用料金は場所によって異なりますが、ほとんどの場合が30ペンス〜50ペンスのようです。両替機が入り口付近に設置されていることが多いですが、なにかと故障のサインに遭遇するイギリスですので、小銭を常に用意しておくと安心ですね。また観光地や人が多く集まる場所、少数の駅によっては小さな建物かボックスのような有料簡易トイレが設置されていることもあります。これもお金を入れると入り口のドアが開くようになっています。
イギリスでは便座に座らない、ウォッシュレットも存在しない!
世界中から文化もマナーも違うさまざまな人が溢れるロンドン。場所によってはあまりのトイレマナーの悪さにビックリすることもあるでしょう。実際にイギリスの人でも、「便座には座らない」派が多いという、困った実情をお伝えせざるを得ません。ドラッグストアなどで購入できる持ち運びサイズの除菌ハンドシートやジェルを鞄に入れておくと安心かもしれません。(Antibacterial wipes, gelなどと表記されています。お掃除用のとお間違いなく!)
ウォシュレットトイレは全く見かけたことはなく、一般的に見かける確率はゼロに近い低さではと思います。また、ペーパーも硬くごわごわしていて、日本のような素晴らしいクオリティではありません、お店で買って持参しても同レベルの上に決して安くはないですから、お尻のご事情があるかたは対策を練っておいたほうがいいかもしれません。ハンカチは持ち歩かない人が多く、手を洗ったらエアードライヤーでしゅっと乾かし終わり。もしくは設置されたペーパーを皆使っています。
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無料のトイレを利用する
街中でトイレに行きたくなってしまったときは、まず近くにデパートや大きなショッピングセンター、スーパーがないかチェックしてみてください。カフェが併設されているようなスーパーにはかなりの確率でトイレがありますから安心です(大きなM&Sなど)。
もしくは国立の美術館、博物館が無料のイギリスですから、ナショナルズ・ギャラリーでトイレだけ拝借するといったことも可能です(大英博物館、V&A、TATEなど)。
また施設にもよりますが、サウスバンクにあるロイヤル・フェスティバル・ホールのような芸術劇場など、ロビーエリアが開放されていて、割と清潔な無料のトイレを利用することが可能な場所もあります。ロイヤル・パークなどの大きな公園にも設置されている可能性が高いです。
カフェやパブのトイレを使用する
田舎や郊外、街から外れた場所では思うようにトイレが見つからずに困ってしまうかと思います。
基本は行けるときに必ず行っておく、これしか対策はないのですが、日本のコンビニエンスストアほど数多くとは言いがたくも、大抵の場所にはパブがありますから、コーヒー、フィジードリンク(コーラなどの炭酸飲料)などのソフトドリンクを頼みながら休憩がてらに立ち寄るのも良いかと思います。
パブでは必ずしもアルコールを頼む必要はありませんから、一杯だけありがとうの意味で何かを注文し、トイレをお借りすれば良いかと思います。大きなパブだとさっとトイレだけ借りれてしまうこともあり、そういった人も目にしますが、やはりきちんとワンドリンクは頼むのがマナーだと思います。
街中のカフェはたまにトイレが故障して使えない場合もあるため、それを目的に入る場合は先に確認されたほうが無難です。
イギリス英語でトイレは何と言うの?
最後に役立つ英語をご紹介しておきます。
イギリスでは「Excuse me, where is the bathroom?」と聞いた場合、大体は通じます。特にロンドンは国際化されていますから、例え「bathroom」の意味がイギリスでは正確には「お風呂がある部屋」を指すとしても、ああ、トイレのことを聞いてるんだなと、レストランなどでは特に問題なく場所を教えてくれる場合が多いです。
ですが、イギリスのトイレに当たる最もソフトな英単語は「loo」になります。「Excuse me, where is the loo?」が無難なのではと思います。「toilet」と聞く人もいますが、looの方が控えめで少し上品に聞こえます。
ちなみに、アメリカではよく使われる「Restroom」ですが、イギリスでは殆ど使用されず、トイレではなく休憩所のことを指してしまいますのでご注意を。
また、トイレの表記例をあげておきます。
男性の場合
- Gents(gentlemen's)
- Mens
- Little boys' room
女性の場合
- Ladies
- Little girls' room
- Toilets
カフェやレストランなどでは、共用の場合もあります。また、イギリスでは女性のトイレの清掃やメンテナンスに男性のスタッフが入ってくることもたまにありますから、ビックリしないでくださいね!
まとめ
いかがでしたか?今回も皆様のお役にたてましたでしょうか。素敵な留学生活を心から応援しています!
Have a lovely day!
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この記事を書いた人
イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。