ギャンブル 飲酒 喫煙 ポルノ 風俗 麻薬 … 日米で異なる規制と寛容の「ツボ」
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日本と比べてアメリカでの生活は、規制が厳しいところと比較的寛容なところの「ツボ」が違います。このツボを間違えると、警察にお世話に成りますので、気をつけた方がいいかもしれません。今回はその「ツボ」について、在米生活16年になる私の体験談や見聞きしたことを元に書いてみます。
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大人になるつれ、生活の楽しみの幅が広がります。ギャンブル、飲酒、喫煙といった代表的な大人の遊びから、ポルノ、風俗といったあまり表立って口に出せないもの、日本では違法な麻薬もアメリカでは一部の州で合法になっています。
まずはこれらの遊び・嗜好について、要点や日米での認識の違いを書き出していきましょう。
ギャンブル
アメリカにはところどころにカジノがあり、ポーカーやブラックジャック、ルーレットなどを楽しむことができる(一部の州では違法なのですべての州に存在するわけではない)。
ミシガン州ではデトロイトに三軒存在し、24時間営業している。インディアン自治区にあるインディアン・カジノは現代のインディアン(Native American)の重要な財源になっている。
私がカジノに行った感想では、老人が多く、一日中時間つぶしにゲームをしているように見えて、楽しいところではなかった。競馬に関しては南部の州に行くと競馬場があるが、未経験。
喫煙
アメリカで喫煙は21歳以上。日本でも規制は厳しくなったようだが、たばこを買う際、IDを見せないと買えない。基本的に自販機自体がない。またレストラン、ホテルなどは全面禁煙。ただしカジノは例外。
飲酒
アメリカではお酒も21歳以上。未成年に対する飲酒の規制も厳しく、購入時に21歳未満の人が一緒にいると売ってくれない。またバーや酒場でも、飲酒して騒ぐ客は、担当者(Bouncerといい、筋肉むきむきの男である場合が多い)に連れ出される。
州によってはDry Country(リンク:ウィキペディア)もあり、週末に酒を売ってくれない、お店で飲酒もできないなどの規制も多い。飲酒運転をして見つかった場合、ビザ保有者はビザの更新停止。
ポルノ
これもアメリカでは規制が厳しく、一般のテレビではヌードも観れない。以前に大学の寮で、大学内のテレビ放送で「氷の微笑」をやっていたので観覧したが、あんこ抜きのたい焼きを食べさせられたような気分になった。
映画館でもPG-13やR指定などセックスや暴力に対して、子供が閲覧できないよう規制が多い。チャイルドポルノに関しては、保持しているだけでも逮捕されるので、その手の人は要注意。
子供に対する性的虐待に関して非常に敏感で、日本人の産まれたての赤ちゃんに蒙古斑があったりすると、虐待の証拠なのではないかと勘ぐられることもあるらしい。また、日本では親子でお風呂に入ることは一般的だが、アメリカでは事情が違い、変に勘ぐられる原因になりうる。
日本では電車でヌードの掲載されたスポーツ新聞を女性客の前で読んでいても怒られないかもしれないが、アメリカではご法度。
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風俗
日本の方がはるかに規制はゆるいかもしれない。アメリカの売春に関しては、合法なのはネバダ州の一部の地域のみで、私の住んでいるミシガンでは違法。
おとり捜査もあるので買春は非常にリスクを伴う。実際、テレビで買春をしている一般人に対して、おとり捜査をする警察のドキュメンタリー番組を放映しており、小型カメラで合意までのやりとりを撮影され逮捕されている。
一般的なHなお店はストリップだが、全裸のところはお酒は出されず、お酒が出されるお店はトップレスバーになる。アメリカ人の友人に聞くと色々と法の抜け穴があるようだが、私のような外国人には分からない。
麻薬
唯一、麻薬に関しては日本の方が規制が厳しい。大麻に関してはゆるく、吸ったことがある人のほうが多いのではないかと思う(ただし常用しているかどうかは別の話)。
繁華街で購入している光景を見かけることも多い。ミシガン州では医療大麻は合法で、Ann Arborという街に行くと、大麻が合法的に吸えるお店があるという。
警察も大麻ぐらい見つけても見逃してくれるケースがあるらしい。ただし、コカインやモルヒネなどの麻薬になると事情は違い、警察に見つかった場合はアウト。
私は今まで一度しか白い粉を吸っている人を見たことはないが、そこに警察が踏み込めば私の身も危ないので、すぐに退避した。
実際に聞いたトラブル事例
私は正直、パチンコ、風俗や競馬などの大人の遊びをいたしません。当時、ミシガン州ではバーでの喫煙が合法だった時代、大麻もバーで、隣のグループが吸っていた煙を私が偶然吸い込んだぐらいで、ほとんど経験はありません。大麻は少々甘く草を燃やしたような匂いがしました。でも、頭痛がしてきたため決して楽しい経験ではありませんでしたが・・・
ただし周りを見渡してみると、過去に何人か麻薬、飲酒などでトラブルを被った話を見聞きしてきました。私のアメリカ人の友人でも兄弟が麻薬のOverdose(過剰摂取)で亡くなったり、病院送りになったりしています。
また留学生時代に知っている日本人の女の子が麻薬をやり始め、そういったグループと交流。パーティーに参加中、麻薬とお酒で意識が朦朧となり、複数の男性から性行為を強制され、本人は麻薬使用が発覚することを恐れ、事後の血液検査を拒否(通常、レイプ後は性病検査のため血液検査が必要)。即座に帰国するという笑えない話も聞いたことがあります。
最後に
日本にいる友人と話をしているとアメリカの生活は華やかで楽しいもののように思われているようですが、ある意味、日本の方が華やかなのではないのかなとも思います。
ここに書いた内容は私のあくまで個人的な経験内での話ですので、例外は数多くあると思います。ただし「違法」ということを頭に片隅に入れておかずに楽しんでいると、ちょっとした手違いで大変なことになりかねません。
米国生活の長い私は、日本から来たばかりの日本人には違法行為は一切しないよう薦めています。
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この記事を書いた人
初めまして!日本の大学を卒業した後、米国の大学院に留学し漂流し続けること10数年。今年で米国生活16年目になります。お笑い好きの40男が加齢臭を漂わしながら、ミシガン州デトロイト近郊から海外生活と留学の知恵や経験をお届けします。