まるでゴーストタウン?街から人がいなくなるラマダーン時期のドバイ
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アラブ首長国連邦最大の都市、ドバイ。経済発展を遂げたドバイは、ただ華やかなだけではなく、ミステリアスな一面も。
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アラブ首長国連邦の一首長国「ドバイ」
ドバイは中東に位置する、7つの首長国からなる連邦国家である「アラブ首長国連邦(UAE)」の1首長国です。経済について勉強している方でしたら、世界的に株式相場が減少した現象「ドバイショック」が思い付いたかもしれませんね。
ドバイは華やかな観光リゾート地!グローバルビジネスタウンでもある!
映画「ミッションインポッシブル3」でトムクルーズが登ったタワーのBurj Khalifa(ブルジュ・ハリファ)、黄金市場、びっくりするほどゴージャスなホテル、数多くのショッピングモールなど、ドバイにはきらびやか、華やかな観光地がいくつもあります。また、ラクダに乗って砂漠に行ける、中東らしさを体験できるツアーもあります。
ドバイはただの観光地ではありません。政府が観光だけではなく、ビジネスにも力を注いでおります。さまざまな国の企業が集まるためか、国際色が豊かです。街を歩けば、さまざまな国の言語が耳に入ってきます。
ある時期になると昼間の街で人を見かけない?
ドバイの観光地、ショッピングモールは大勢のひとで溢れていますが、ある時期になると、日中は街で人を見かけなくなります。それはラマダーンの期間です。ラマダーンはイスラム教の宗教行事で、日の出から日没までの間に断食を連日で行う期間です。熱心なイスラム教徒はこの期間に食べ物、飲み物を口にしません。期間はおよそ一ヶ月です。
毎年ラマダーンはヒジュラ(イスラム)歴の第9月に行われます。ヒジュラ歴は太陽暦とは違い、閏月(うるうづき)の補正を行わないため、毎年11日ほど早まります。つまり、毎年ラマダーンが行われる期間は、私たちが日ごろ目にする太陽暦のカレンダーではいつかは分からないのです。
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ラマダーンの期間は街の飲食店が閉まる
ラマダーンの期間、日中は外で飲食ができません。観光客向けのショッピングモール内でも飲食が禁じられています。ドバイにある多くのレストランは閉まっています。食品販売関連の店も閉まっていたりします。外をうろついているひとが少なくなります。ラマダーンは大事な宗教行事であり、街がいつもよりも静かになります。
「日の出てる間、何も食べられないなんて倒れてしまうじゃないか。空腹を我慢しなければならないのか?」と心配になる人もいるかと思いますが、家の中では食事をすることが許されています。
また、完全に全ての外食の場が閉鎖されているわけではありません。観光客向けのホテルにあるレストランは開いております。テイクアウトで食事を販売している飲食店、ファーストフードもありますので、お腹が空いたら、食べたいものをテイクアウトして、滞在する場所で食べるのもいいでしょう。留学生は滞在している場所で自炊するのもいいでしょう。
妊婦、乳幼児を連れている女性、乳幼児は、場所によっては外での食事が許されています(食事ができるかを必ず確認しましょう)。企業によっては、ラマダーンの期間における社内での食事ルールを作っている場合もあります。(堂々と食事をしてはいけない。電子レンジを使ってはいけない。匂いの強い食べ物を禁止など。)
日没の時間帯になると「祈り」の放送が聞こえてきます。その「祈り」の後からは食事が許され、レストランが開店し、外で食事をする人々が溢れます。人気のショッピングモールの大型フードコートは大混雑になったりします。
ラマダーン期間中でも魅力的なドバイ
ラマダーンの時には、日が出ている間は食事ができないから楽しくなさそうだ。と思ったかもしれませんが、ラマダーン期間中は通常なら混雑している人気のモールを静かに巡ることができます。ホテルが通常よりもぐんっと安い価格になったりもします。混雑しているところが好きじゃない人にとっては、この期間は最高かもしれません。
ただし、人がいないからと騒いだり、はしゃいだりと目立つ行動、不謹慎な振る舞いは絶対にやめましょう。
まとめ
ラマダーン中のドバイの昼と夜のギャップ。人気のモールに人が全然いなくなったことに私はびっくりさせられました。しかし、ラマダーンであれど、UAEは魅力的な街であることに変わりありません。
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この記事を書いた人
現在アラブ首長国連邦(UAE)在住。外国に興味がわく、海外で役に立つ情報を発信したいです。