少しでもお日様がでたら外へ!イギリス的夏の楽しみ方<後編>
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イギリスの夏は日本の夏と全く気候も違います。むしろ「夏は終わった、いや果たして来てすらいたのか?」とイギリス人がジョークを飛ばすほどイギリスは夏でもぱっとしないお天気ばかり。そんな中、イギリスの人々はどのように夏をエンジョイしているのでしょうか。今回は後編です。
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イギリスの人々の夏の過ごし方
前回の記事「少しでもお日様がでたら外へ!イギリス的夏の楽しみ方<前編>」を書いた後、いきなりロンドンにヒートウェーブがやってきました!雨も降らずに現在時点で4日間30度を超えるかのような暑さ。
日本にいたころは「ああ、これがしばらく続くのだろうな。」とうんざりしていましたが、イギリスでは「お願い!せめて1週間このままで!」と、ようやく訪れたこのキラキラの光が少しでも長く続くことを祈っているのです。
一気に周りがそわそわ。みんなバーベキューに、屋外アクティビティに、日光浴に大忙しです!
公園などで日光浴
朝はようやく9時過ぎになんとなく薄く明るくなり、あっという間に午後3時過ぎからどんどん陰って暗くなる冬のイギリス。長く暗い冬を知っているイギリスの人々にとって、太陽の光への思いは格別です。
ですから、日が長くなり始めると共に人々は春からそわそわ、気温が低くても日の光さえあれば日光浴に出掛けます。オフィス街の小さな広場や一角にある公園は、人、人、人。みんな外でランチを食べています。
人々は自由に芝生に寝転がり本を読んだり、ただひたすら仮眠をとったり、家族や友人とピクニックしたり、ガーデンにデッキチェアを置いて読書したり、中には会社のランチ時間に水着に着替えて肌を焼く強者や、プールに入るのには寒すぎるけれど、夏気分を味わいながら日焼けしたいと、泳ぐわけでもなく水辺でのんびりとデッキチェアで寝そべる人が続出しています。
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サマーホリデーで夏らしいリゾートに出かける
イギリスの夏は大変美しいですが「常夏のビーチで日焼け!」といったイメージの夏には中々国内では出会えません(今でこそ珍しく「これぞ夏!」という日が訪れていますが、いつまで続くことやら)。
また、海岸も岩でごつごつしている場所が多く、砂がサラサラの白いビーチはなかなかお目にかかれないのです。
そんなイギリスの人の定番のサマーホリデーはスペインやギリシャ、ポルトガルの海岸や島々、南仏なども人気が有ります。とある島では、もはやあまりのイギリス人観光客の多さと、そのはじけっぷりに迷惑しているとニュースになったことも。
また家族でキャラバンなどを借りてキャンプに出かけたり、セルフケータリングのコテージを田舎に借りたり、イギリス国内での旅行も人気が有ります。
観光というよりは、のんびり1つの場所でゆったりと英気を養うようです。もちろん精力的にトレッキングやシティブレイクでの街歩きなど、アクティブな観光をされる方もいます。
屋上やテラスがあるパブ、レストランでのんびり
夜9時近くまで日が落ちない長いイギリスの夏の日、学校や仕事が終わった後もまだ昼間のよう。普段はオフィスに籠っている人には先ほどご紹介したランチタイムと合わせて、この夕べの時間帯も貴重な日光を浴びられる貴重な時間なのです。
毎年のようにルーフトップなどにテラスバーが設置されたり、アルフレスコダイニング(屋外ダイニング)の特集が雑誌やネットで組まれ、人気を集めています。
パブでは日を浴びながら、皆が生き返ったように外で立ちながら夏の夜更けを楽しんでいます(外での立ち飲みは夏だけに限ったことではありませんが)。SOHOやシティなどにいくと、パブから人が溢れ大変なことになります。
筆者の好きな地元のパブでは、今の時期のみパブの目の前に広がる芝生スペースにデッキチェアーが置かれ「こちらで飲むならバーでプラスチックのコップ用意しています」と看板が設置されています。
みんなが家族や友達、ペットと日を浴びながらくつろいでいます。特に晴れた日曜日にはイギリス伝統のサンデーローストなどを楽しみながらのんびりする人々の姿が見られます。
※サンデーローストについては「【イギリスで食べたい】日曜日はイギリスの伝統料理「サンデーロースト」」こちらの記事でご紹介しております。
ガーデン巡りやカントリーサイドウォーク
イギリス人はとにかくよく歩くと言われることもあるようですが、確かに朝の近所の野原などを歩いていると、たくさんの人がのんびり川岸を歩いています。
また、本屋にはさまざまなカントリーウォークのルートを紹介した本が売られています。特にこの季節は自然の野草や花たちが大変美しいですし、芝生は青々しく、木は誇らしげに緑に繁っていますから、ウォーキングに出掛ける人も多いです。
ガーデンで夏の花々を楽しむ人も多いです。イギリスのガーデンもさまざまなものがあり、どの季節でも美しいと思いますが、初夏にはツツジが満開になったり、イギリスらしくかわいいお花が見られたり、6月のバラ園は大変見事に咲き誇り、まるでおとぎ話の中に舞い込むかのよう。
広大なラベンダー畑もあちこちに広がります。PYOと呼ばれるベリーなどの果物、野菜狩りのようなものもこの時期は一層にぎやかになります。
夏のイベントに参加
挙げたらキリがないくらい、イギリスでは夏にさまざまなイベントが開催されます。
イギリスで開催される夏のイベント
- バッキンガムパレス特別一般公開(普段は一般人が入れないパレスの内部に予約制で入ることができます。)
- ハンプトンコートパレスなどでの屋外コンサート、コメディなどのフェスティバル
- グラストンベリー・フェスティバル(世界最大規模屋外のロックフェスティバル)など、その他屋外でのライブやサーカス。
- ロイヤルアスコット競馬
- ウィンブルドンチャンピオンシップなどの世界的に有名なイベント(期間中、街には巨大スクリーン、デッキチェアーなどが設置される場所もあり、皆がストロベリー&クリームとシャンパン、ピムスなどを片手にくつろいで観戦しています。)
- パークや歴史的建物などの庭で開かれる、屋外シネマ(ピクニックブランケットや自分の簡易チェアなどを持って、皆が飲み物やスナックを楽しみながら寝そべったりして映画鑑賞。大体夕方からが多いです。)
- オープンエアーシアターなど、屋外での演劇(ロンドンではリージェントパークでシェークスピアやジェーン オースティン、その他開催の年によりさまざまなラインナップの演目がみられます。)
- 野外のプールやアクティビティ(Lidoと呼ばれる公共の屋外プールなどもにぎやかになります)
- 牡蠣の街ウィスタブルで夏に開かれるオイスター・フェスティバル
人々は、このようなイベントに参加し、短い夏を謳歌します。
まとめ
どうぞ、皆様もイギリスの夏を思う存分味わって日光をできるだけ浴びておいてください!皆様の留学生活を心より応援しています。
Have a lovely day and enjoy the sun!
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この記事を書いた人
イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。