タイの楽園「サムイ島」とは?自然を残したタイのビーチリゾートの秘密

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タイ南部にある「サムイ島」は通称「ココナッツアイランド」とも呼ばれ「ココナッツの木よりも高い建築物を建ててはいけない」という決まりもあるほど、自然を尊重した南の島です。澄んだ海とまだ手付かずの自然も残るこの島は、タイでも隠れたビーチリゾートとして世界的にも有名な場所です。今回は、サムイ島とはどのような島なのかをご紹介したいと思います。

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未だに美しい自然が残る特別な島

samui-island

サムイ島はタイ南部のマレーシア側にある、スラータニー県に属するタイで3番目に大きな島です。タイで有名な南部リゾートと言えば、まずプーケットを思い浮かべる人が多いと思いますが。タイは縦に長い地形の国であり、同じ南部でもプーケットとサムイ島は別の海に面しています。プーケットはミャンマー側である「アンダマン海」と呼ばれる海域にあり、こちらは10年ほど前にインドネシアのスマトラ島沖で起きた地震により、タイでも津波の被害が起こると知られることになった海域です。

そしてサムイ島はそこからタイ本土をまたいで反対側、更に南下してマレーシアに近い側で「タイランド湾」と呼ばれる海に面しています。更に、サムイ島には離島である「パンガン島」や「タオ島」といった島々に囲まれる地形もあって、天候も独特になっています。

同じ南部でも天候が違うサムイ島

Koh_Samui
Wikipedia Commons

タイと一括りで言っても、山岳部チェンマイとバンコクの気候が違うように、南部の中でタイランド湾に囲まれたサムイ島はタイ本土とは少し変わった気候になります。東南アジアに属するタイでは大きく分けると、暑期 (3~6月頃)、雨期 (7~10月頃)、乾期 (11~2月頃) の3つの種類の季節に分かれています。しかしサムイ島はこのタイの季節に反して雨期や乾期が逆転する事もあります。

例えばクリスマスの時期である12月は、通常乾期にあたりますが、サムイ島は何故か新年まで雨続きの日が多くなるのが通例になります。そして雨期に入る6月から8月の間は、アンダマン海域では本土同様に天候が崩れますが、サムイ島では曇ったり晴れたりのような気候で、実はこの時期がハイシーズンになったりします。実際サムイ島にも「雨期」はあるのですが、それよりも日本で言う「台風」や「時化 (しけ) 」のような天候が年間を通して多くなります。つまり、季節よりも海の天候に恵まれるかどうかが重要になるといった島になります。

ソンクラーン(タイの水かけ祭り)のある4月はとにかく暑い日々が続きます。そしてソンクラーンは通常4月の13・14・15の3日間あるのですが、サムイ島では13日の1日しか水掛け祭りがありません。これはサムイ島がフルムーンパーティーやハーフムーンパーティーなど、常にお祭りやイベントが続くため、水掛け祭りがそれほど盛り上がらず3日間も必要無いという理由の様です。

サムイ島の地形は山になっている

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サムイ島は山や岩肌が多く見られる島であり、サムイ島の外周道路は、車やバイクを使って2時間もあればまわることができる程の距離です。サムイ島の外周道路は道の先に高級リゾートホテルがあるなど、想像もつかない様な簡素な道路になっています。更に、島の中心地は険しい山になっており、滝や崖、トレッキングなどのツアーも多くあります。

そして海に面した山側などの土地は、今やバンコクの一等地よりも高い値段で取引されています。そういった破格の土地を競り落とせるのは、タイや世界でも有名な五つ星の超高級ホテルや名だたるデパートのグループばかりです。それぞれのホテルも海や山の地形を上手く利用し、まさに「秘境」や「絶景」といった言葉が似合うつくりになっています。

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様々な人々と文化が混ざり合った独特の雰囲気な楽園リゾート

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本来のサムイ島は古くから島に移住して土地を開拓し、今や地主となっている「サムイ島人」と呼ばれる人々と、タイ各地から出稼ぎに来ている人々、南部という土地柄移住してきているイスラム系の人々、更に近年はリタイアした欧米人が多く移住していたりと、様々な人種が混合しています。実はサムイ島の物価はリゾート地に加え、島の物流関係からバンコクよりも1.5倍近く高くなっています。特にホテル産業はバンコクよりも稼げる為、多くの地方タイ人がサムイ島に出稼ぎに来ていたりします。

サムイ島への交通手段は?

Bangkok_Airways
Wikipedia Commons

サムイ島は完全な離島である為、プーケットの様に陸路のみで辿り着くことが出来ません。そして島に唯一あるサムイ国際空港は、実は「Bangkok Airways」(通称PG) の私有空港である為「バンコク発・サムイ着」の国内線直通便はこのPGのみになります。その為、サムイ島行きの航空券は、かなり高めの値段設定になっています。陸路で行くとすれば、長距離バスでバンコク発・スラータニーまで行き、その後フェリーに乗って行く事が出来ますが、合わせて12時間程かかります。

まとめ

サムイ島は交通の利便性やコストの面から、まだ気軽に行きやすいとは言い難い場所です。しかし自然の多さと特別な島であるという雰囲気から、多くの人を魅了して止まない島です。留学生皆さまも、せっかくタイにいるならこのサムイ島へも遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

Namyam
Namyam

タイ在住。タイの南部からバンコクに引っ越してきました。お寺巡りとプラクルアン集めが趣味。休暇はタイの南の島でシュノーケリングするのがお決まりの過ごし方。

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