はしご酒って英語で何て言うの?パブにまつわる楽しい英語と文化
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イギリスの文化に欠かせないパブ、まつわる面白い英語表現、人々が大事にする伝統的な文化などをご紹介します。
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イギリス人の暮らしに欠かせないパブ
イギリスには至る場所にパブがあります。人が立ちながら押し合い、外に溢れながら飲む姿が見られる週末のパブから、ゆっくり家族で食事を楽しむことができるパブ、また地元の社交場として毎日常連さんがふらっと何年も通うようなお店まで、さまざまな用途に応じて色んなタイプのパブがあります。
私の住む街は鉄道が引かれるまで馬などを休憩させるパブが一軒あった以外には何もなかったと言いますから、どれだけイギリスの人々の歴史にパブが重要な役割を果たしていたか良く分かります。
さて、今回はパブにまつわる文化や英語を一緒にお楽しみ頂けたらと思います!
pub crawl
仲間同士で今日は呑むぞ!と日本でもさまざまなお店をはしごすることがあるかと思います。イギリスでも仲間と何軒ものパブをはしごすることがあります。これを「pub crawl」といいます。
ただ、イギリスの人がこれをやる場合、つまみもなしに延々とパイント(ビールジョッキ)を空ける傾向にあります。
イギリスにもバースナックと呼ばれるおつまみはありますが、立って飲むことが多いため、つまむにしても「pork scratchings」と呼ばれる豚の皮をカリカリにしたものや、クリスプス(ポテトチップス)、ナッツなど、既にパッケージに入ってるものを握りしめながら呑んでいる光景が良く見られます。
たまに「fancy for a quick bite?(軽くなんか食べない?)」などとパブを抜け出し、ハンバーガー、ケバブラップなどのファストフードを途中で食べに行く場合もあります。私は飲んだ後にラーメンが食べたくなりますが、イギリスではカレーや中華のテイクアウト、たっぷりのモルトビネガーと塩をかけたチップスで締める人も多いようですよ。
しかし大体の店は夜10〜11時には閉まってしまうので、小さなコーナーショップや駅のスタンドでサンドイッチを買い、電車で食べながら帰る人もたくさんいます。そのため週末の遅い時間には電車内がバーガーやチップスなどの匂いで大変なことになったりします。飲み物優先で食事は後。文化も違い面白いですね。
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round of drinks
注文やパブで交わされる際の英語はたくさん紹介されていますから、ここではもう少し深く文化に根付いた英語をご紹介します。
イギリスではパブで飲んでいる仲間全員のドリンクを1人がまとめて買い、みんなのグラスが空になる頃に今度は別の1人が「it's my round.」などと言い、次の全員分のドリンクを買いにいく習慣があります。これが「round of drink」です。
何ラウンドもする場合もありますし、または人数が多すぎたり何かの理由で自分のラウンドが廻って来ないままに終わってしまった場合は、次の機会に持ち越したりします。
中には会社などのボスや仲間と行くと、「絶対に払いたくない。」と、そ知らぬ顔をして、大人げなくお財布の紐をかたく閉めたまま数年もすり抜けている強者の話なども聞きますが、そういう人は、もの凄く「ケチな奴」と散々に言われますので注意しましょう。
ラウンド文化を知らずに奢ってもらってるのかと勘違いしていると、「Hey, it's your round!」と言われてしまうかもしれません。その前にみんなのドリンクを注文できるとよいですね。
pub grub
イギリスのスラングで、パブでサービスされる料理のこと「pub grub」と表現することがあります。
「pub classics」とも言われ、主にステーキ&エールパイ、シェパーズパイなど各種のパイや、フィッシュ&チップス、bangers & mash(ソーセージ&マッシュドポテト)、チリ・コン・カーン、チキンウィング、ハム&エッグ&チップス、お昼に出されたことから人気が出たというploughman's lunch(農夫のランチ、加熱しないでそのままサービスできるハム、チーズ、パン、野菜、ピクルス等が盛られたもの)、以前ご紹介したサンデー・ローストなど、お店によってさまざまな種類があります。
これらのメニューはイギリス人にとって、食べるとホッとする懐かしいご飯のメニューで、スーパーなどでもオーブンや電子レンジで温めるだけの「ready meal(出来合い) pub foods」として、多くの種類が販売されています。
ここ数年ではこれらにモダンティストを加えたモダン・ブリティッシュという分野の料理を売りにする食事メインのガストロパブも増え、セレブシェフがプロデュースするパブも増えたことから洗練されたパブ料理が頂けるようになりました。
まとめ
皆さんもイギリスに留学の際にはぜひ地元の人に混じって、パブをエンジョイしてくださいね!皆様の留学生活を心から応援しています!
Have a lovely day!
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この記事を書いた人
イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。