【学校スタッフにインタビュー】英語のコミュニケーション力を育てたい!学校コミュニティを皆で作るノーリッジ・スタディ・センター
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Norwich Study Centre, Flying Classroomsは、イギリスのノーリッジ(Norwich)という街にある語学学校です。ノーリッジは中世の街並みが残る街として知られ、イギリスの歴史や文化に触れながら英語を学びたい方に最適です。日本ではあまり知られていない都市ですが、一度訪れたら大好きになってしまう人が多く、長く住み続ける人もたくさんいます。校長のKumiさんもその一人で、2000年の創立以来ずっと学校運営に携わっています。
誰もが好きになるノーリッジ

▼Norwich Study Centre, Flying classrooms・校長先生のプロフィール
- Kumi Higuchi-Wiedmannさん
- 長崎出身
- 京都にある大学、大学院で英文科を専攻
- 卒業後、高校で英語教諭、大学で講師として勤務
- 文化とコミュニケーションについて学ぶためノーリッジにあるイーストアングリア大学の修士課程に留学
- 2000年~、Norwich Study CentreでSchool Directorを務める
- ノーリッジ在住30年以上
(2025年3月現在)
Norwich Study Centre, Flying classrooms紹介動画
ラングペディア
Kumiさん
ノーリッジは中世の名残がのこるエレガントな街です。地方都市でありながら、2つの大学があり、とてもコスモポリタンです。
一度住んでみると、ずっとここで生活したいと思う方がたくさんおられるように、とても暮らしやすいところです。
▼ノーリッジの街並み

大聖堂や教会といった歴史的建造物はもちろんですが、木組みの古い家が立ち並ぶ街並みはかわいらしくて、本当に中世を感じさせますね。
ラングペディア
Kumiさん
日本ではあまり知られていない都市なので、日本人は少なく、街を歩いていて日本人を見かけるということも、あまりありません。当校でも、同時期に5人日本人が在籍していたら多い方です。通常は1,2名程度しかいません。
ノーリッジに留学に来る日本人の方は、英語を学ぶ以外では、どんな目的を持った方が多いのでしょうか?
ラングペディア
Kumiさん
私の母校でもあるイーストアングリア大学は、開発学や気象学が人気で、ノーリッジに留学に来る日本人の多くは、ここに通う方が多いです。Creative Writingのコースも有名で、ノーベル賞作家のイシグロカズオが1年間通っていたそうです。
学校周辺のKumiさんのおすすめスポットや過ごし方はありますか?
ラングペディア
Kumiさん
学校はCity Centreにあるので、お勧めスポットは山ほどです。
学校のすぐ近くにあるBlue Bear Coffeeは一番人気のあるコーヒーショップです。仕事の合間に飲むBlue Bearのコーヒーの味はひとしおです。
▼Blue Bear Coffee

Kumiさん
茅葺の屋根をいただいたコーヒーハウス、Britons Armsも学校から近くです。夏の間このカフェの2階にあるテラスに座り、目の前にみえる教会の庭を眺めながら友人とのおしゃべりする時間は、かけがえのないひと時です。
ノーリッジにはチェーン店ではなく、ローカルなお店が多いと聞いたことがあります。
ラングペディア
Kumiさん
ノーリッジは裕福な方が多く住む街ということもあり、ローカルのお店がたくさんあります。
なので、YMSの方でも仕事を見つけやすいと思います。家賃もロンドンの半分位のところも多いので、暮らしやすいと思います。
日本からノーリッジへの行き方

ノーリッジはロンドンの北東にありますが、日本からはどのようなルートで行くのがお勧めですか?
ラングペディア
Kumiさん
エミレーツ空港がスタンステッド空港に就航しているので、日本からノーリッジに来る場合は、エミレーツ空港でスタンステッド空港に到着するのがお勧めです。スタンステッド空港からノーリッジまでは直通電車があり1時間40分程度です。
ヒースロー空港を利用する場合は、ヒースロー⇔ノーリッジの直通バスの利用がお勧めです。4~5時間程で移動できます。
電車での移動も可能ですが、乗り換えがあるので、到着時や帰国時の荷物が多い時はバスの方が楽です。
Norwich Study Centreには、空港送迎サービスもありますね。
ラングペディア
Kumiさん
はい、到着時は空港送迎を利用する方が多いです。
当校の空港送迎は、夫婦で営んでいるローカルのタクシー会社に依頼しているので、未成年でアナカンサービスを利用する人にも利用しやすいです。帰国の際はカウンターまでしっかり送り届けます。
英語教員からノーリッジ留学、語学学校の校長に

つづいて、Kumiさんがノーリッジに来た経緯をお伺いしたいと思います。
ラングペディア
Kumiさん
大学院を修了後、高校で英語教諭をしていました。その後、大学の教員になり、一般英語、時事英語、ことば、文学について教えていました。
その中で、文化とコミュニケーションへの関心が強くなり、ここノーリッジにあるイーストアングリア大学(University of East Anglia:UEA) のCulture and Communicationのマスターのコースを受けるためにこちらに来まして、それから現在に至っています。
留学先として、イーストアングリア大学を選んだのはなぜですか?
ラングペディア
Kumiさん
日本の英語教育に活かすためにCulture and Communicationを学びたいと思い、留学を決めたのですが、当時は、Culture and Communicationが学べる大学は、ノーリッジとイギリス北部の大学の2校しかありませんでした。ノーリッジにはたまたま知り合いがいたので、ノーリッジのイーストアングリア大学に留学しました。
それ以前は留学の経験はなかったそうですが、イギリス (Norwich)に来て良かったなと思うことは何ですか?
ラングペディア
Kumiさん
いろいろな国の人たちと出会い、語り合い、同じ空間を共有できて良かったと思います。
▼Norwich Study Centreの生徒さんたち

当初は、マスター修了後は日本に帰国されるご予定だったのですよね?
ラングペディア
Kumiさん
そうです。日本に帰り、また英語教育に携わるつもりでした。
それが、ノーリッジ留学中に、知り合いに語学学校を立ち上げるから手伝ってほしいと言われ、ちょっと手伝うつもりが、結局Directorとなり、直接運営に関わることになりました。
いつからNorwich Study Centre で働いていますか?
ラングペディア
Kumiさん
2000年の学校創立当初から関わっています。ということで、今年(2025年)で25年目になります。
Kumiさんのお仕事はどんなことをするのでしょうか?
ラングペディア
Kumiさん
School Directorとして英語の授業の質の維持や、学生のこちらでの生活サポートなど、英語学校の全般に関わっています。
日本では英語を教えることが第一でしたが、ここでは英語学校全体に関わることになるので、仕事の範囲がどーんと大きくなりました。
海外の学校で校長になることに、葛藤や不安はありませんでしたか?
ラングペディア
Kumiさん
教育現場は馴染みがあったので、葛藤はありませんでした。
学校を開いた当初は、先生方とのコミュニケーションに不安もありましたが、それほど大きな意識の違いもなく、英国人のスタッフと共にいい仕事ができたと思います。
▼Norwich Study Centreの生徒さんたち

Kumiさんは日本で英語教諭として勤務されていた経験もありますが、日本の英語教育に関しては、どのような意見をお持ちですか?
ラングペディア
Kumiさん
学校を運営する過程で、日本だけでなく、色々な国出身の生徒を見て、日本の英語の教育には問題もあるけれど、しっかり基礎学力はついているのではないかと思えるようになりました。もっとActive Learningを日本の教育現場でも取り入れ、生徒中心の授業になっていけば、Speaking Skillもぐんと伸びていくのではないかと思います。
生徒さんの思い出

英語学校に携わっていて良かったなと感じるのは、どんなことですか?
ラングペディア
Kumiさん
いろんな学生の皆さんに出会えたことです。
何年も前に当校で英語を学んだ生徒さんが、突然学校に来られて、親戚の方を紹介してくれるようなことがよくあります。そしてその親戚の方がさらに友人を紹介してくれ、今度はその友人の方が兄弟を紹介してくれ、、、と、ずっと続いていくのです。
学校は小さなコミュニティですが、常に新たな出会いがあり、新たな原動力がどこかから湧いてきます。ワクワクする毎日です。
特に印象に残っている生徒さんのエピソードはありますか?
ラングペディア
Kumiさん
チリのおじいちゃんが孫の赤ちゃんを乳母車に乗せて、毎日学校へ来ていたことがありました。学校の談話室でいつも赤ちゃんの面倒を見ておられました。その赤ちゃんのお母さんが当校に英語を勉強に来ていたからです。
それが1年ほど続いた後、今度はおじいちゃんが英語を勉強しに来られ、また1年ほど勉強されました。今度はお母さんが赤ちゃんをみて、授業が終わる頃に、お母さんと赤ちゃんが学校におじいちゃんを迎えに来ていました。
その時の赤ちゃんは今では小学校の1年生。おじいちゃん、孫のマリア、おかあさんのファビオラの3人が映った写真は懐かしい学校の思い出の一つです。
▼おじいちゃん、孫のマリア、娘のファビオラ

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Norwich Study Centreの良さ

学校の正式名称は、「Norwich Study Centre, Flying Classrooms」ですが、どんな由来があるのですか?
ラングペディア
Kumiさん
元々の学校名は「Flying Classrooms」のみでした。私のドイツ人の夫が、ドイツ出身の世界的に有名な児童文学作家ケストナーの代表作で、高校生の寮生活を描いた作品「Flyiing Classrooms(飛ぶ教室)」を学校名にしたら面白いんじゃないか、ということで、この名前になったのが始まりです。
ただ、Flyiing Classroomsだけだと、「どこの都市にある学校か分からない」「なんの学校なのかよく分からない」とよく言われたので、地名が入っていて何をしている学校なのか分かりやすいように「Norwich Study Centre」という名称を追加しました。
学校名だけでも、面白い歴史がありますね。
ラングペディア
Kumiさん
地元の人たちや、当校の元生徒たちからは、「Flying Classrooms」と認知されているので、Norwich Study Centreという名称を追加した後も、敢えてFlying Classroomsという名称も残しています。
Kumiさんから見て、Norwich Study Centre, Flying classrooms はどんな学校ですか?
ラングペディア
Kumiさん
私たちのビジョンはLearning, Engaging, Creating togetherです。
英語のコミュニケーション力を育てながら、学校のInternational Communityを皆で育てていくことを目指しています。
毎週金曜日は全校全員が集まり、その週修了する生徒さんのためのセレモニーを行います。いろいろな国の人たち、年齢もまた様々ですが、皆和気あいあい、とても楽しいひと時を共有しています。
セレモニーでは、週末の天気予報をする学生、また週末のイベントを紹介し勧誘する学生と様々ですが、そこで、共に学び、一緒に週末を過ごしたりする中で、英語を学ぶだけでなく、お互いの環境の違いや類似点を見出すことで、次のステップにつながっていく、隠れた発見があるかもしれない可能性があると思います。その過程が学校を運営していく中で大いなる喜びになっています。
▼卒業セレモニー

評判の先生はいますか?
ラングペディア
Kumiさん
もちろん、おられます。IELTSのスペシャリスト、Cambridge 試験対策のエキスパートなど、全員それぞれの評判を持っておられます。
Norwich Study Centreでは、先生たちはどのような授業を行っているのですか?
ラングペディア
Kumiさん
4つのスキル(Speaking, Listening, Reading, Writing)を伸ばすことに重点を置いて、コミュニケーション中心の授業を行っています。テキストも使用しますが、テキスト以外の教材を先生が選び、授業に取り入れています。学生の皆さんにはActiveな参加をしていただきたいと思っています。
一般英語コース以外に、Norwich Study Centreならではのプログラムはありますか?
ラングペディア
Kumiさん
一定の人数でお申込みいただく必要はありますが、ノーリッジの中学・高校への体験入学のアレンジも可能です。
個人の留学生には、当校のボランティアプログラムもお勧めです。
ノーリッジにはオープンな人が多いので、ボランティアの受け入れ先も多く、種類も豊富です。チャリティ系のボランティアでしたら特別なビザは必要ありませんので、短期留学の方にも良いと思います。
▼Norwich Study Centreのホストファミリー

滞在先には、どのような選択肢がありますか?
ラングペディア
Kumiさん
当校ではホームステイを手配しています。滞在手配業者に依頼せず、学校で直接手配しているので、安心していただけると思います。過去2年間でクレームは1件もなく、親御さんからのフィードバックも良いです。
10年以上当校と提携しているホストファミリーもいて、とても面倒見が良いホストファミリーが多いです。時には「19時になっても帰ってこない」と心配して、学校に連絡してくることもあるくらいです。
Kumiさんからメッセージ

どういう生徒さんにNorwich Study Centre, Flying classroomsに来てほしいですか?
ラングペディア
Kumiさん
英語の勉強だけを目標に置かないで、英語を学びながらも、好奇心をもって、いろいろな人と語り合い、いろんなことを経験してみよう、と思っておられる生徒さんに来てほしいです。
留学を考えている人・迷っている人にメッセージをお願いします!
ラングペディア
Kumiさん
自信をもって! 日本ではいっぱい英語を勉強しているのですから、恥ずかしがらず、いろいろな生徒さんと一緒に学び、そして語り合ってください。
みなさんのサポートはおまかせください。いつでもサポートします。
Norwich Study Centre, Flying classroomsの基本情報
創立年 | 2000年 |
住所 | 5 Tombland, Norwich, NR1 3HE United Kingdom |
電話番号 | +44 (0)1603 619091 |
学生数 (年平均) | 40名 |
教員数 (年平均) | 6名 |
スタッフ数 (年平均) | 3名 |
クラス数 (年平均) | 15 |
日本語対応 | 可 |
施設 | 無料Wifi / 自習室 / ラウンジ / コンピュータルーム / 図書室 |
ウェブサイト | http://www.flyingclassrooms.co.uk |
※記事内容・学校情報はラングペディアが学校に確認した段階での情報です(2025年3月現在)。
現在は変更されている可能性があります。
この学校への問い合わせ
Norwich Study Centre, Flying classroomsについてもっと知りたい方、質問や見積もり依頼がしたい方は、下記のボタンから可能です!

名称 | Norwich Study Centre |
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国・都市 | イギリス / イングランド / ノリッチ |
学校形態 | 語学学校 |
住所 | 5, Tombland Norwich NR3 1HE |
電話番号 | +44 (0)1603 619091 |
公式サイト | http://www.flyingclassrooms.co.uk |
口コミサイト | https://ablogg.jp/school/15805/ |
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まずはノーリッジ(Norwich)という街について教えてください。
日本ではあまり馴染みのない都市です。