授業は何語?フランスにある日系の全寮制の中学の生活とは?
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インターナショナルスクールや現地のローカルの学校ではなく、フランスにある日系の全寮制の中学校に3年間通っていた筆者が、学校の様子や授業内容、寮生活などについてご紹介します。
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全寮制学校の構造
校舎は元々修道院で、学校自体は日系の全寮制学校でした。学校の校舎の中に住み、校舎の中に教室、食堂、体育館、図書館も全て揃っていました。
校内には裏庭があり、テニスコート、バレーボールコート、バスケットボールコート、サッカーができるスペースがありました。
学校の立地
学校はフランスにありましたが、パリではなく、フランスの東部、アルザス地方の小さな村の中にありました。むしろ、小さな村の中と言うより、村と村の間にある、ぶどう畑の中にありました。
村の中には雑貨屋がひとつとホテルが、もう一方の村には雑貨屋、肉屋、郵便局、レストランがありました。どちらの村にもワイナリーだけは沢山ありました。
それよりも大きい村までは2.5キロ、一番近い街までは10キロあり、バスで行かなければなりませんでした。
クラスの人数
クラスは中学1年から高校3年までの間、1クラスだけでした。クラスの人数は、中学は25人、高校は35人でしたが、筆者が中学1年生のときのクラスの人数は18人、男子6人、女子12人でした。
授業内容
文部科学省の認可が取れている学校だったので、授業は日本の中学、高校とほぼ一緒です。ただし、中学1年で英語とフランス語を同時に始めます。
先生は基本的に日本人でしたが、目で見て理解できる授業である、体育と美術はフランス人の先生でした。なので、フランスの学校と言うよりは、フランスの山の中にある日本の学校でした。
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部活・課外授業
放課後は日本の学校と同様に部活動がありました。人数も少ない学校でしたし、その活動を既にできる人がいて、部活が作られていく感じでした。
日本と異なる点は、なかなか対戦相手や大会などに出場する機会がなく、そういう意味では体育会系の部活はモチベーションを保つのが難しかったようにも思います。
また、山が近いと言うことから、冬には選択授業でスキーの授業もありました。
寮生活
寮生活では、基本4人部屋で1部屋に二段ベッドが2つ、ベッドの下に棚が各自に1つ、それに鍵付きロッカーが1つ、洗面台が1つありました。部屋は縦割りで、中学生も高校生も同じ部屋で生活していました。
シャワー、トイレは共同、その他に自習室がありました。
学校の1日
朝起きて、身支度をして、朝ご飯を食べ、授業に行きます。
日本の学校と同様、基本午前中4時間の授業があり、その後に昼食、そして午後に2時間授業があり、その後は外出も可能です。水曜日と土曜日は午前中のみ授業でしたので、午後から外出が可能です。ですが、門限は午後6時、その時間には点呼もあります。
その後、夕食、自由時間、自習時間、消灯時間で就寝となります。消灯時間になると、電気のブレーカーまで落とされ、まさに本当の意味で消灯でした。
食事
全寮制の学校なので、食堂があり、朝、昼、晩と校内で食べます。基本的にフランス料理で、週に1回日本食の日がありました。とは言え、フランス人が作る日本食だったので、いくらお米が食べられる、麺が食べられると言っても、あんまりおいしいものではありませんでした。
朝は、フランスパンとバターと2種類のジャム。これにお湯とミルクがあり、紅茶、コーヒー、ココアが飲めます。あまりにもレパートリーが少なかったので、最終的にクリームチーズも出るようになりました。日曜の朝だけは菓子パンが出るので、みんな楽しみにしていました。
昼夜はほぼ同じような感じです。サラダとデザート、メインが1種類、それにパンとチーズが出ます。
苦手な食事が出たときは、いつもパンとチーズを食べていたので、そのせいか今でもおなかが空いたり、ちょっと小腹が空くとチーズを食べているのですが、これはこの頃の習慣なのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?フランスの全寮制の学校生活とは言え、食事以外は日本の山の中にある全寮制学校と、さほど変わらない生活のようにも思えるかもしれません。実際、留学は環境が大事!3年間フランスに留学してもフランス語が全くできなかった話でお伝えした通り、この時間割では、あまり現地の人と交流する機会がないことがわかります。
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この記事を書いた人
12歳からフランス、イギリス、イタリアに留学し、語学留学、大学留学、大学院留学、と様々な留学を経験。ロンドンの語学学校に務めた後、現在はフランスの大学院で語学学習についての博士論文を書いています。
http://ameblo.jp/vindalsace/